全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

300字 ≠ 300語

2022-10-20 04:00:00 | 教師の仕事 2021+a

 過日、面接指導をした生徒に廊下で呼び止められた。何か相談があるとのこと。

 「300字程度の英文を読んで、まとめるんですけど。。。
 「300
 「はい。
 「それって、募集要項に書いてあるの?
 「ネットに出てて、
 「じゃなくて、募集要項に書いてあるの?
 「受験報告書です。
 「(ネットか)進路室のOBOGの報告書じゃないんだね。

 募集要項に「300程度の英文」等と書いてあるならば、その大学の英語・入試担当はプロとして失格。英語は単語で数えるので、「語」が単位。300語はあり得ても、300字はありえない表現であること。受験報告書の記載事項ならば、受験生の書き間違いを疑うべきこと。何よりも大学の正式な募集要項を読むこと。これらを話した上で、問題の「ネットに出ていた受験報告書」を見てみた。

 『英文を読んで300字程度の要約を。。。

 英文(字数はわからない)を読むこと
 300字程度の要約を書くこと

 これが、求められることである。英文の語数は書かれていない。要約を書く時の使用言語は書かれていないので、日本語と考えられる。募集要項を読めばわかることだと思う。報告書の読み間違いである。

 やや心配である。

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