能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

「まんが 哲学入門 生きるって何だろう?」森岡正博ほか著 これが人生か? それならば、もう一度!

2013年08月03日 | 本と雑誌

「まんが 哲学入門 生きるって何だろう?」 森岡正博+寺田にゃんこふ著

講談社現代新書 780円+税


著者の森岡さんは、大阪府立大学教授。

1958年の生まれ。

生命学、生命哲学を専門としている学者。

今回のチャレンジャブルな試みは、新書でしか実現できなかったオリジナリティあふれる作品です。


森岡さんの書かれたマンガの原画をもとに、新書版の85%を漫画で構成するというもの。

あとがきで書かれているように、哲学と漫画の親和性というものは確かにあると思います。

ストーリーと絵で難解なテーゼを解き明かす・・・著者の落としどころがしっかりと伝わってきます。

テーマは哲学。

しかも、かなりディープな重たいテーマを扱います。


目次

第1章 時間論

第2章 存在論

第3章 「私」とは

第4章 生命論


難解な哲学的問題を、ポップな漫画でコミカルに描いていきます。

哲学者の名前や理論の話も、可能な限り絵解きしていくという努力のあとが随所に見られます。

ハイデカー、ウィトゲンシュタイン、ニーチェ、サルトル的な思想的背景がうまくまとめられています。


「哲学する」とは、どういうことか、この一冊でつかめることができると思います。

中高生が読んで良いと思いますし、今から哲学科を目指す学生にも必読な著作だと思います・・・。

だだし、哲学科は就職ないですよ~。

大人の絵本として、一度立ち止まって哲学的に考える機会をあたえてもらえる本。

・・・そういったポジショニングでしょうか?


意外と面白かったのが、巻末の「読書案内」。


1.哲学者の書いた哲学入門書

2.哲学史についての入門書

3.読み物のように読める哲学書

4.ちょっと難しい哲学書


ユニークな哲学者としての視点からチョイスされた哲学書の紹介は、なかなか興味深く楽しむことができました。

最後に、

サブタイトルにある「生きるってどういうこと?」に対するアンサー・・・


私は、生まれてきて本当に良かったと、心の底から思えるようになるために生きる・・・


まさに、そのとおりだと思います。

これが人生か?

それならば、もう一度!


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日経ビジネス アフターサービスランキング2013 顧客の囲い込み、顧客の組織化 リピーター獲得のために

2013年08月03日 | マーケティング

日経ビジネス誌で恒例の「アフターサービスランキング2013」が、同誌2013.8.5号に掲載されました。

サブタイトルが、「松井証券完勝、6部門で新王者誕生」というもの。

この1年間で、いくつかの企業での首位入れ替えがありました。


証券部門1位・・・松井証券

パソコン部門1位・・・パナソニック

スマホ部門1位・・・シャープ

デジカメ部門1位・・・リコー 

ケータイ通信1位・・・イー・アクセス 

損保部門1位・・・AIU保険


「サービス」は、学術的には「生産と消費の同時性」「不可分性」「不均質性」「非有形性」「消滅性」といった説明が加えられます。

一言でいうと、サービスは在庫がきかない、一過性のカタチのないものという定義ができます。


サービスの語源は、ラテン語らしく、神様の見ている前で最前の施しを相手に与えるということだそうです。

テニスのサービスのように、こちらから働きかけて、これを相手が受け取るというカタチをとります。


また、最近では「スマイルカーブ理論」というのもあります。

最近苦戦を続けるニッポンのものづくり企業を解説するときに使われていますが、

バリューチェーンの中で川上と川下の部分で利益率、利益額が上がるという理論です。

サービスは、この川下部分にあたり、うまくやると美味しいお宝にありつける場所でもあります。


今回のランキングでも、バリューチェーンをしっかり把握し、

きっちりとポジショニングした上で成果を出した企業もかなりあります。


銀行

 1位 ソニー銀行

 2位 新生銀行 4位からランクアップ!

 3位 三菱UFJ信託


 ケータイ

 1位 イーアクセス ドコモに逆転

 2位 ドコモ

 3位 au


 パソコン

 1位 パナソニック 4位から首位へ

 2位 アップル

 3位 エプコンダイレクト


 スマホ タブレット

 1位 シャープ 満足度指数35.6 わずかの差でトップです。

 2位 アップル 33.4

 3位 ソニーエリクソン


 薄型テレビ

 1位 シャープ 復活に向けてのいいポジションです!

 2位 パナソニック

 3位 三菱電機


自動車

1位 レクサス 予想どおりの首位です

2位 富士重工

3位 トヨタ ボルボ

4位 マツダ

5位 アウディ 意外な5位です


自動車保険

1位 ソニー損保

2位 三井住友

3位 日本興亜損保


家電量販店

1位 ケーズデンキ 再利用意向率82.2%

2位 上新電機

3位 ヨドバシ

4位 エディオン


ヤマダ電機は、10位にランクインしました。

サービスの品質は、顧客接点、まさに「現場」で決定づけられると思います。

ここを押さえると、リピート率、再購買、再利用の確率も高まります。

今回の上位ランクイン企業では、再利用率80%以上のところも見受けられました。

まさに「顧客の囲い込み」「顧客の組織化」が行われているのです。


今回、首位に立った企業もその維持は大変です。

在庫のきかないサービス・・・、どこまで品質を追求できるかが勝敗を分けます。


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祝!開通 OCNブログ 一週間ぶりのアップ 顧客起点はホントーのカブシキガイシャに戻る時を待っています

2013年08月03日 | 日記・エッセイ・コラム

不正アクセスがあったとのことで、ブログが閉鎖され、一週間更新が滞ってしまいました。

誠に恐縮です。

まだ、しっかりと生き延びていますので、引き続きのご支援をお願いいたします(笑)。


今回、NTTコミュニケーションズさんでも、突然の外部からの侵入者でパニック。


そこで働いている関係者の方、システムエンジニアの方も大変だったように思います。

本当にご苦労さまでした。この一週間、十分な睡眠も取れなかったのではないでしょうか?

小職のブログが開通したのですが、全部で80万という噂も出ていますので、今回のトラブルもかなり大規模といった感じがします。


メールをいただいたテクニカルサービスの吉岡さん、ありがとうございました。


webサイトの一部で騒いでいたものの、OCN上では、何事もなかったように通常モードの状況が一週間続きました。むこの裏で起きていた内部のことを考えるとコールセンターとかの内部スタッフは相当程度大変だっただろうなあと思います。む上層部からは「早く治せ」、顧客からはクレームの嵐、その板挟みにあった内部スタッフの方々、ホントーにご苦労様でした。む

非常時こそ、その団体の性格が現れるといいますが、今回のOCNさんの対応は40点という感じがします。

元の電電公社に戻った感じです。


顧客起点、顧客視点は、ホントーのカブシキガイシャに戻る時を待っています。

それでは。


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