「風立ちぬ」
久々にスタジオジブリ、宮崎駿監督の作品を見てきました。
落としどころは分かりつつ涙、涙・・・。
年を取ったものです・・・(笑)。
堀辰雄の「風立ちぬ」を読んだのが中学時代。
ポール・ヴァレリイの詩「風立ちぬ いざ生きめやも」をベースに堀辰夫が書き上げた「風立ちぬ」をベースにして書かれた小説が映画化。
さらに、そこに第二次世界大戦で活躍した名戦闘機「ゼロ戦」の開発者堀越二郎(1903年~1982年)をオーバーラップさせています。
堀越さんは、ゼロ戦のみならず、戦後の純国産のプロペラ旅客機YS-11の開発にも携わっていたとのことです。
堀辰雄「風立ちぬ」に出てくるヒロインは、節子。
小説の中で堀さんが描写する節子は、魅力的な女性。
サナトリウムで療養しつつ、アトリエで絵を描き続ける良家のお嬢さま。
白樺の木立に囲まれたサナトリウム・・・リルケの詩集などを読みながら、薄幸の美少女と会話を交わす・・・憧れでした(笑)。
事実、「風立ちぬ」のストーリーは、堀さんの自叙伝とも言われているように、史実をベースにしているようです。
実際、堀辰雄さんが婚約したのは、矢野綾子さん。
同じ胸の病を持つ綾子さんと婚約。
彼女の死を看取ります。
その直後に架かれたのが、この「風立ちぬ」なのです。
また、テーマソングの荒井由美さんの「ひこうき雲」。
(松任谷由美さんでは、ありません・・・。念のため)
この曲も、天才少女ユーミンが書いた芸術作品・・・。
今回の作品「風立ちぬ」。
まさにオールスターを集めた名作だと思います。