男の隠れ家、理想の秘密基地である書斎。
英語では、文字通りstudyと言うそうです。
自分自身、一番好きなのが、旧前田侯爵の書斎。
インデリジェンス、リベラルアーツ、センスを感じさせる素敵な空間です。
この書斎は、駒場にあります。
東京大学駒場キャンパスの裏手。
渋谷から歩いてもいける距離。
三菱財閥のシンボル、上野・池之端の旧岩崎邸も有名ですが、わたし自身、前田侯爵の洋館が好きです。
この洋館は、加賀百万石前田家の第16代当主前田利為さんの本邸として1929年に建設されました。
当時、東京帝大教授塚本靖氏と宮内庁担当技師の高橋貞太郎氏が設計、英国のチューダー様式を取り入れています。
第二次世界大戦後は、ホワイトヘッド空軍司令官の住居だったとのこと・・・。
前田利為さんは、陸軍の軍人。
最後は、陸軍大将。
ボルネオ沖で戦死されます。
当時、この洋館を建設するときも「贅沢すぎる」という声もあったようですが、計画どおり着工、完成させたとのことです。
当時は、そのような誇り高き日本人が多々いたこと、本当にすごいと思います。
一階のサロン シャンデリアとピアノ・・・本当に素敵です。
二階に向かう階段・・・細工が感動的です。
この洋館は、地上3階、地下2階。
1階、2階は公開されており、しかも無料。
一階にはカフェがあり、重厚な空気の中、美味しい珈琲を飲むことができます。
この建築物は、近代史の中で絶対失ってはならない建物だと思います。
いつか、こんな書斎で時間を忘れて読書したいものです。
ここが、前田侯爵の書斎。
ここで本が読めれば、至福のひと時だと思います。
素敵なレイアウト・・・完璧です。
そして、和亭にある裏庭・・・日本人のマインドに揺さぶりを与えます。
ここもなかなか優れた建築物・・・素敵です。
前田侯爵の素敵な趣味・・・それは、オトコの夢と浪漫かもしれません。
また、お邪魔して、自分を見つめなおしたい空間です。