驚異的な視聴率を叩きだすTBS「半沢直樹」。
その最終回・・・。
視聴率も40%に近い数字を出したのではないでしょうか?
半沢、子会社(東京セントラル証券)への出向という結末で終わりました。
「半沢2」への布石ということで、池井戸潤さんの「ロスジェネの逆讐」へ繋がっていく流れだと思います。
同書は、大型買収を担当する半沢が活躍するビジネス小説。
どうドラマ化されるのか楽しみです。
視聴率。
小職が広告代理店にいた数十年前には、ニールセン、ビデオリサーチという二社が存在していました。
硬派なニールセン、軟派なビデオリサーチという特色があったように記憶しています。
ニュースや報道番組は、ニールセンで高い視聴率が出、歌番組やバラエティではビデオリサーチが高い視聴率を出す・・・そんな感じでした。
当時、驚いたのが首都圏でも視聴率を記録する機械がたった300世帯・・・。
統計学の理論に基づいて設定されていたのでしょうが、
なんとなく「いい加減」な感じを払拭できなかったことを覚えています(笑)。
翌日の昼ごろ、ラジオテレビ局経由で紙で両社の視聴率表が届けられ、そこからクライアントに提出する資料を午後一までに作成。
それを届けていました。
リーチ、フリケンシーを計算していたことを懐かしく思い出します。
今回の半沢の反響は、TBS、広告代理店、スポンサーなどに大きなインパクトを与えたものと思います。
テレビ離れ、マスメディア離れが進む昨今、本当に良かったですね。
webでは、今回の半沢の結末を、否定的にとらえている方が多数いらっしゃるようです。
個人的には、今回の都市銀行、メガバンクという設定を考えた場合、現実的には半沢が昇進するよりも出向するというパターンの方が確率的にも高いように思います。
コンサバティブな組織では、組織的、全会一致の意思決定を中心にするため、派手なパフォーマンスはなかなか評価されないということができます。
ロスジェネ世代、バブル入社組のエリート銀行員の半沢の「倍返し」戦略の爽快さを受けて、本来の金融機能を発揮する「バンカー」がたくさん出てくればいいなあと感じています。
高い給与水準と安定性を指向する学生も多いでしょうが、産業界の発展や国民経済の活性化に尽力するバンキングの魅力から銀行や信用金庫などを目指す学生が増加し入行してくれば、20年後、銀行の組織風土も変わってくると考えます。
半沢2の放送も楽しみにしています。