日経ビジネス2013.9.9の特集は、
「スクエア・インパクト-ポストジョブズが起こす決裁革命-」。
けっこうインパクトのある記事でした。
ドーシーさんは、ツイッターを産みだしたICT界の寵児。
1976年生まれの36歳。
自ら発明したツイッター社を干され(?)、スマホ決済のシステムを専業とするスクエア社を創業。
スクエアの登場で、世界で420万店舗、民間取扱額150億ドルを超えたという報道。
そのチャレンジングな仕事は驚愕の一語です。
Jack Dorseyさんは、8歳でマック、10歳でIBMパソコンを使いこなし、14歳の時、今も使われているタクシー会社のソフトウェアを開発。
ミズーリ工科大学、ニューヨーク大学に進み、Twitterを開発。
2006年、Obvious社(現Twitter社)を設立、2009年2月にはSquareというサービスを開始し、同社のCEOに就任したというプロフィール。
スティーブ・ジョブズさんと同様、禅に強い関心を持ち、社員には「wabi-sabi(ワビサビ)」という書籍を配布しているとのこと。
京都好きで、何度も訪れているとのことです。
日経ビジネス誌の単独インタビューでドーシーさんは、次のように語っています。
「私なりの理解だが、わびさびは両極端の対比の中で美しさを見出すことととらえている。
暖かさと冷たさ、素朴なものと近代的なもの、居心地の良いものと無機質なもの。
面白いのは、2つの対照的なものの間に美学があるということだ。
人生も同じで、そのバランスの中にあって片方に偏ることはない。
人生は数多くのバランスで成り立っているものであり、会社もまた同じものだと考えている。」
ICTの最先端で出てくる東洋思想・・・すごい人物だと思います。ツイッター社の社員が、彼の講話を聞き、鳥肌がたったという記事がありました。
「社員みんなが、久々に現場に戻ってきた彼が最初に何を言うのか、注目していた。期待をはるかに超える彼のプレゼンにしばらく動けなかった。」
クールで緻密、情熱家でスピリチュアル・・・。
ジャックと故スティーブはどこかでつながっているような気がします。
こういう話の結論は、やっぱりアメリカは凄い、どうしたら日本にもイノベーションを起こす人材を産みだせるのか?という結論になるのですが・・・。
でも日本にもいます。
同誌の中の別記事で、LINEの森川亮社長のインタビュー記事。
森川さんは、1967年生まれの46歳。
LINE利用者は2億人に達しているとのことです。
そのインタビュー記事で、刺さった言葉がありました。
「ただ、僕はダメなものほど伸びるチャンスがあるといつも考えていましたね。」
「お金や地位やブランドで入社した人は、伸びしろが少ない。」
これぐらいのオプティミズム、信念が、今のLINEの土台になっているのだと思いました。