能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

自由が丘スイーツフォレストのマーケティング リニューアルオープン!開業11周年の試練と挑戦

2015年01月24日 | マーケティング

自由が丘スイーツフォレスト。

2003年に自由が丘駅のそばにオープン。

自由が丘というお洒落でファッショナブルな街と、斬新なコンセプトでブレークしました。

あれから11年。

今週、リニューアルオープンしました。

食べ物系のアミューズメントパークと言えば、新横浜のラーメン博物館や池袋の餃子スタジアムが有名です。

特定の食べ物屋さんを集積することにより、ファンを集め、ワンストップで大好物を楽しむことができる・・・そんな「場」は個人的には大好きです。

今回の自由が丘スイーツフォレストのリニューアルは、「お菓子のお城」「不思議の国のアリス」というコンセプト。

かわいい系、少女系、萌え系、メルヘン系にシフトしています。

うさぎちゃんのパティシエがお出迎え・・・。

アリスの世界です・・・。

スイーツで創ったディスプレイ・・・。

さまざまなスイーツのお店・・・。

おなじみのクレープやロールケーキからアジアンスイーツやスフレまで・・・。

明るく健康的な明るい店内・・・。

また、ホームページを見ると、新しい取り組みがなされています。


男性向けのプロモーション・・・男の子への優遇サービスで顧客層を拡大させる。

雨の日集客プロモーション・・・雨の日に来店すると特別サービス。天候に関わらないお客さんの安定集客。


なかなか考えられたプロモーション策だと思います。

10年かけて構築したブランドの上に乗っかっていこうという戦術です。

 

しかしながら、全体的には、今までの延長線上の戦術。

このままでは、ちょっとつらいと感じた次第です。

自由が丘の街も、いまでは「大人の街」になりつつあるし、高齢者、シニア層もかなり増えている状況。

近くにあるニコタマ(二子玉川)のマダム、発展中の武蔵小杉に生息するムサコヅマ、富裕層の多い目黒区という後背地・・・このあたりを巻き込むには、ちょっと厳しいのではないでしょうか。


スイーツやパティシェのレベルは一定以上ですので、「大人の女」「永遠の少女」あたりをターゲティングするのが良いと思います。

さらに、スマホ対応のITサービス、近隣へのデリバリーサービスによって、市場を拡大していくことが出来ます。


自由が丘にたくさんあるカフェ、カラオケ屋、飲み屋、レストラン等と連携し、「自由が丘スイーツフォレスト」ブランドを活かしたデリバリーサービスを展開する、女子会やオバサマ会への配達、ストレス解消で甘味が見直されている会社や法人・・・法人マーケットといったのもありだと思います。


エントランス付近に展示してあるロゴのイメージ・・・。スイーツの「S」。

大人の街、自由が丘が表象するイメージです。

ここからコンセプトを展開すると、次なるスイーツフォレストの姿が見えてくるように思います。

商売をしている方、マーケター、アパレル関係の方、新しい「自由が丘スイーツフォレスト」に一度行ってみることをお勧めします。


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