萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山嶺、望郷―side story「陽はまた昇る」

2011-10-05 22:06:06 | 陽はまた昇るside story

なつかしいのは あの場所




山嶺、望郷―side story「陽はまた昇る」

寮の食堂で藤岡とトレイを受取っていると、国村がやって来た。
一緒に食おうと席につくと、登山の練習に誘ってくれた。

「雲取山の合宿前に、足慣らしをした方が良いだろうから」

二人の非番・週休が重なる日で良いと提案してくれる。
藤岡は経験者だが、英二は山岳訓練の経験程度しかない。国村の提案はありがたかった。

「岩崎さんと、鳩ノ巣駐在の山井さんとも相談してあるから」

山井は鳩ノ巣駐在の常駐だった。藤岡の直属上司にあたる。
山岳救助レンジャー部隊を希望する位だから、藤岡は嬉しそうに礼を言った。
ちょうど明後日が英二の週休と藤岡の非番が重なっている。けれどその日、国村は午後から勤務予定だった。

「午後からだから、勤務時間も短いし大丈夫」

国村は穏やかに笑った。
英二の事をタフだと国村は言ってくれたが、やっぱり国村こそタフだと思う。
それで予定なのだけどと国村は続けた。

「寮を午前5時半に出発して、川苔山へ登ろうと思う」

川苔山は標高1,363m。奥多摩の山嶺で特に人気が高い山になる。そして事故も多い。
捜索で登る事も多いだろうと、岩崎と国村が選んでくれた。

「コースは古里駅で下車、赤杭尾根を登り山頂へ至る道でいこう。帰路はやや急斜を鳩ノ巣駅へ一挙に下山するから」

国村の午後勤務に合わせて、11時前までには鳩ノ巣駅に着く予定となる。

「フル装備で行くから、準備よろしく」

フル装備の重量に慣れてもらうよと、唇の端で国村が笑った。
こういう顔の時は、何かしら悪戯っ気がある。たぶんキツイ練習になるのだろう。
それでも英二は楽しみだった。

10月半ばの奥多摩は、日の出が6時過ぎる。山嶺に隔てられて東京都心部より遅い。
寮の食堂で、朝と昼の握飯を準備してくれた。他に携行食も持参していく。
寮を出るとまだ暗く、見上げた空には星が見えていた。
星空を見上げながら、青梅署最寄りの河辺駅まで歩いていく。

夜明け前の空気は澄明で、たくさんの星に明けの明星がきれいだった。
まだ寝静まった道をそっと歩きながら、ひっそり藤岡がため息をついた。

「ほんとに、降るような星空だな」

卒配されてから英二は、星がこんなに数多い事を知らされた。都心の空気は曇っているのだと気づかされる。
幼い頃は山に登ったと、湯原は言っていた。こういう星空も見たのだろうか。
湯原の母が見せてくれたアルバムにも、山頂で写された幼い湯原の快活な笑顔があった。
ここに連れてきたら湯原は、あんなふうにまた笑えるのだろうか。

古里駅に6時20分過ぎに着き、登山計画書を古里駐在所へ提出した。
自分が登山計画書を提出するのは、英二は初めてだった。
ようやく夜が明け出した時間だが、常駐の田代は待っていてくれた。

「空気が乾いているせいで、土と枯葉が乾燥気味だ。足許に注意しろよ」
「台風の崩れ跡はどうなっていますか」
「そうだな、あの地点はトラバースで慎重に」

登山道の現在状況を国村が確認するのを、藤岡と注意して聞く。
山岳事故は「他人依存型登山」が原因にもなる。 登山ブームの影響で、全部リーダーまかせのハイカーが最近増えた。
天候でも山は状況が変わる。崩落も起きる山は、地形の変化も珍しくない。
それらを予測して歩くのと、そうでないのでは咄嗟の判断が違ってくる。自助が山では命に関わる。

「速いピッチで行くけど、きついなら遠慮なく言って」

過度な無理はするなと笑って、国村が歩き出した。
警察学校の山岳訓練よりも、速い足運びで登っていく。
実際の現場では、スピードが遭難者の命に関わる。当然だろうと英二は思った。

古里駅近くの墓地あたりから、登山道に入っていく。
植林帯はまだ暗い、ヘッドランプの灯りを点けた。

明るくなっていく空の、色の変化が鮮やかだった。空気がそれだけ澄明なのだろう。
山の稜線を朱金が染めて、あわいグリーンとブルーの濃淡が夜の漆黒を払っていく。
太陽の光をうつす雲が、金色に輝いて風にあざやかだ。
足許に気を付けながらも、英二は息を呑んだ。

生まれ育った世田谷の住宅街では、見たことが無い空だった。
空の色彩がこんなに豊かだと、英二は初めて知った。
湯原はこういう空を知っているのだろうか。

赤杭尾根は植林帯が長く続く。
ここは冬になると、雪がグズグズとなり足場が悪いと、国村が教えてくれた。

「今回のコースは、奥多摩では冬山の入門コースなんだ」

秋が終われば冬山登山のシーズンが来る。
入山者は紅葉シーズンの秋より減少するが、雪の滑落で事故比率は高くなる。
事故が無い事が一番いいけれど、と言って国村は続けた。

「それでも事故が起きたら、救助するのが自分達の仕事だ。
 今から備えたほうがいいと、冬山コースを岩崎さんが選んでくれたんだ」

英二はまだ冬山登山の経験は無い。
スキーやスノボで見る冬山と、状況が全く違うだろう事が、今歩いている道からも解る。
今、林の梢からふる木洩れ日は、冬には雪や氷となって落ちてくる。
積雪によっては倒木もあるという。

だらだらと長く登りが続く。
それでも意外と息が切れない事に、英二は気がついた。
着任して2週間、トレイルコースだが御岳山を毎朝巡回してきた。
非番の日も、歩いて町の地図を頭にいれようとしている。配属前に買い直した登山靴も随分と馴染んでいた。

「そういう日々の積み重ね、大切だと思うよ」

国村が笑って答えてくれた。
地道な積み重ねが、成果となって積まれている。英二は嬉しかった。
こういう地道に続ける努力は、入校以前の英二なら考えられなかった。

警察学校の6ヶ月が、自分を変えたと改めて思う。
隣室の湯原が、毎日地道に勉強やトレーニングを重ねていた。そういう隣の存在が、英二に自律を意識させた。
湯原が隣に居なかったら、自分は今ここに立つことは出来なかっただろう。

―警察官として男として。生きる事に、誇りと意味を教えてくれた人

あの日、家族に告げた自分の言葉を思い出す。
父の殉職で突きつけられた辛い現実を、真摯に生きていく湯原。
本当は、湯原は繊細で優しい。それでも、自分を強く変えてでも、湯原は今を選んだ。
湯原の潔さは眩しくて、こんなにきれいな生き方がある事を思い知らされた。

隣で見続けた6ヶ月は、英二の生き方を変えてしまった。
そして気がついた時には、あの隣に寄り添いたいと求めていた。
本当は繊細でやさしい肩へと負わされた、重荷を分け持ってやりたいと願ってしまった。

現実は辛いのだと、初めて知らされた警察学校の6ヶ月間。
自分の弱さを見つめさせられた6ヶ月を、あの隣はただ静かに受け止めてくれた。
初めて隣で泣いた脱走した夜、黙って泣かせてくれた胸が温かかった。
無言でも居心地の良い隣。穏やかな空気は安らかで、どこよりも大切になってしまった。

男に想いを寄せるなんて、自分が信じられなかった。
勘違いだとも思った。
けれど重ねた6ヶ月は、隣の居心地の良さを深めていった。
自分の感覚を誤魔化す事なんて、誰が出来るのだろう。

あの場所で過ごした6ヶ月が、かけがえない時間として心に積る。
選んだ仕事、場所、そしてあの隣。
どの全てについても、少しも後悔がない事が自分にも誇らしいと思える。
選んだ事で背負う想いと痛み、もう知ってしまった今でも、選択は正しかったと思っている。

足許に注意を払いながら、英二は空を見上げた。
濃く茂る黄葉の合間から、青空が眩しい。朝が山の空気に充ち始める。
ゆっくりと朝靄が、歩く英二達をすりぬけて谷をくだっていく。
赴任する朝、実家の庭先にも朝靄が立ちこめていた。

湯原の隣に寄添って、警察官として生きる。
この選択と一緒に背負った想いと痛みは、母と自分を隔てている。
普通に幸せに生きてきた母。理解してもらえると甘くは、考えていなかった。
もう二度と、母には受入れては貰えないとも思う。
それでも赴任の朝、庭先で見送ってくれた母の涙は、今も英二に温かい。

母を傷つけた罪悪感は、きっと一生消えないだろう。
父と姉は受入れてくれた、けれど簡単なことでは無かっただろう。
普通に幸せだった家族を、傷つけてでも自分は今、ここにいる。
それでも後悔できない自分は、今この時も湯原の事を考えながら歩いている。

足許と周囲に気を配りながらも、歩いていると色んな事が頭を廻る。
山岳救助隊でもある青梅署管轄の駐在員達は、どこか寡黙で明るい雰囲気がある。
山を歩く事で、自分と向合う時間を持つためかも知れない。
国村の背中を見ながら、そんなことを英二は思った。

「赤久奈山頂」の標識が表われた。
広葉樹と針葉樹がまざるように枝を伸ばす。
時計をみると1時間かかっていない。まずまずのタイムかなと国村が微笑んで、また歩き始めた。
赤久奈山は標高923m。ここから川苔山頂まで、440mの標高を上がらなくてはいけない。

中腹の樹林帯にさしかかると、霧が少しかかっている。
ここは濃いガスが出やすいと国村が教えてくれた。

「ガスは視界を奪うから、遭難の危険が増すんだ」

痩せた尾根通しが表われた。
木の根が折り重なって、登山靴の裏にも起伏を感じられる。
空は秋晴れの青が広がり始めた。今は視界が良いから問題ないが、ここで濃霧に巻かれたら危険だろう。
慎重な足取りで越えた後、尾根通しを指さして国村が二人に言った。

「冬山になると、積雪やアイスバーンが滑落の危険を増すんだ」

もしこれが冬山なら。
今歩いて越えた実感が、冬山の難所になる実感になって迫る。
教本でも読み、奥多摩地域の資料でも知っていた事だけれど、歩く実感は何より雄弁だと英二は思った。

赤杭尾根上部を歩いていく。ここが主脈と教えてくれる。
この南面の冬場は雪のない所も多いと、言いながら国村が補足した。

「だからもしビバークする場合は、南側の樹林帯を選ぶんだよ。
 北側の樹林帯を選ぶのは初歩的なミスだ。北側は積雪も多く、吹き上げる北風をまともに受ける。
 夜の体感温度も南と北では差が出てしまう。それが命の境界線にもなるから」

その初歩的ミスで亡くなった遺体を、収容した経験についても話してくれた。
国村の知識は、現場から吸収した事例をバックに持っている。
英二と同年代だが高卒で早くから現場に立った、その経験値の違いが大きい。
経験が無い自分は、これから学んでいかなくてはならない。改めて自分の目標が甘くない事を英二は噛締めた。

尾根筋の樹林帯を進むと、山頂が見え始める。
古里駅を発って2時間半強、川苔山頂に立った。時計は9時を過ぎている。
金曜日だが、一般登山客はまだ少ない。

「左から鷹ノ巣山、中央奥に薄く見えるのが雲取山。その右手は芋ノ木ドッケ、手前のガスっぽいのが鳥屋戸尾根」

国村が指さした山並は、青の濃淡で遠近に聳えている。
あれが訓練をする雲取山かと眺めていると、国村が口を開いた。

「どれも2,000mは越えない。けれど10m落ちても人は死ぬんだ」

10m落ちても―国村の言葉は、ずしりと英二の心に座った。
水筒から一口の水分補給をし、国村が続けた。

「この川苔では3年前の冬、ベテラン登山家が行方不明になったままなんだ」

副隊長の友達だよと、国村が付け加えた。
青梅署の山岳救助隊副隊長は、山の世界では有名な人だった。

「副隊長も敵わないと言う位の、山ヤだよ」

登山家、クライマー達は「山ヤ」と自分達を呼ぶ事がある。
山ヤである山男同士の友情は強い。滑落事故があれば自分の登攀を中止してでも、救助に協力する。
彼の捜索でも、警視庁山岳会のメンバーが副隊長を手伝った。
それでも彼は見つかっていないと、国村は小さくため息を吐いた。

「副隊長は今も、捜索を続けているんだ。ひとりの山ヤとして、なんとか見つけてやりたいって」

休暇には副隊長、この山に居る事が多いよ。ほろ苦く微笑んで国村は、今登って来た尾根を眺めた。
2時間半ほど歩いてきた道で、どれだけ多くの事故があったのだろう。
山は美しいけれど、優しいばかりではない。目の前に連なる山嶺に、実感が英二の胸を浸していく。

避難小屋の右へ下って鳩ノ巣方面へ向かう。
展望は良くないが、鳩ノ巣駅への最短距離で降るコースだった。
一挙に高度を降りていくルートなため、膝に負担をかけないように国村が注意をしてくれた。

「川苔山頂から舟井戸。それから先の広葉樹林帯は、雪が残りやすい」

川苔山頂下の沢筋を歩きながら、この辺りも雪が多いと教わった。
沢筋の道と舟井戸周辺には、横に傾斜があり狭い道幅が何箇所かある。
アイスバーンが張ると危険だろう事が、足裏の感触から伝わる。冬期の滑落事故が思われた。
沢筋では雪崩の危険性もあるらしい。
現場経験者と実際に歩くと、山には危険も多い事がよく解る。

これでも入門コースなのだと、国村は言っていた。
自分はこれからもっと厳しいコースも歩いて行くだろう。それすらも楽しみに感じている自分がいる。
赴任して半月だが、英二は山に惹かれ始めていた。けれど山は危険で満ちている、これからその現実をより知るだろう。
皆が無事で歩いて欲しいと、そっと英二は祈った。

鳩ノ巣駐在では、常駐の山井が待っていてくれた。
おつかれさまですと笑う藤岡の、表情が寛いでいる。

「おう、結構いいタイムで戻ってきたな」

山井が笑って11時前だと教えてくれた。
国村の計画通りに踏破が出来た、ほっと英二は息を吐いた。

駐在所の奥の休憩室で、昼を摂らせてもらう。
藤岡が慣れた様子で茶を淹れて、山井と国村に運んでから英二に渡してくれた。
ありがとうと受とった、湯呑の熱さが掌の緊張をほぐしていく。
ひとくち啜ると、馴染んだ茶の香と温度が、喉にうまい。

「うまいな、」

思わず3人そろって声が出て、国村が笑った。
寮で用意された握り飯を広げていると、山井の妻が盆を持ってきた。

「家の昼用で恥かしいのだけれど」

微笑みながら、味噌汁椀を配ってくれる。
頂きますと遠慮なく椀に口を付けた。あたたかい香が肩の力を抜き取ってくれる。
ほっと息を吐いて、山井の妻を見上げた。

「旨いです」

きれいな笑顔で英二は笑った。
本当に旨い。山に行った後は何でも旨いよと、藤岡が言っていた通りだと思う。
あらと頬染めて山井の妻が笑ってくれた。

「そんな顔で言われると、嬉しくなっちゃうわね」

お替りもあるからと言って、また奥へと戻っていった。
国村と藤岡がちょっと感心したような顔で、英二を眺めている。
なんだろうと二人を見ると、藤岡が国村に「だから言ったでしょう」などと言っている。
ぽかんとして英二は同期の顔を見た。

「なんだよ藤岡」
「いや、お前の適性あるなって」

顔隠すように、藤岡は味噌汁椀を呷った。
いったい何の話だろう、英二が怪訝に首傾げていると、国村が笑って言った。

「宮田くん、山の適性あるよ」
「え、何でですか?」

英二の顔を見て、国村が唇の端で笑った。

「どれだけ遭難者が不安でもさ、その笑顔で笑いかけたらいいよ」

特に女性には効くんじゃない。
言って、可笑しそうに微笑みながら国村は握飯をかじった。

―君も笑顔で行くと決めたんなら、それを通せばいいじゃないか。甘くなんかない。 
 警察官が笑顔でいる事は一番難しい事だ

遠野教官の言葉を英二は思い出していた。
そういうふうに自分はなれるだろうか。


国村は御岳駅で下車し、そのまま駐在所へ向かった。
昨日のうちに着替など、駐在所の休憩室に準備しておいたらしい。
じゃあまたと言った国村に、藤岡が声を掛けた。

「また練習、お願いしても良いですか」
「うん、俺の練習にもなるから」

気さくに請け負って、国村は電車を降りて行った。
平日の昼過ぎ、青梅線の車内は空いていた。
のんびり他愛ない話をしていると、ふっと藤岡が口を開いた。

「なんかさ、国村さんて誰かに似ているよな」

そうかなと英二が相槌を打つと、藤岡がまじまじ英二の顔を眺めて考えている。
俺の顔がどうかしたのかと思っていると、ああと藤岡が声をあげた。

「湯原となんか似ているんだ」

飲みかけた水筒の水を、噴いてしまった。
勘弁して宮田と笑いながら、藤岡がタオルを投げてくれた。
ごめんと拭きながら、英二は内心穏やかではなかった。

前にも「宮田、湯原と似てきた」と言われたけれど、今度は国村まで出てきた。
体育会系らしい明快な人間だと思っていたけれど、藤岡は意外と鋭いのかもしれない。
初任総合科で学校に戻ったら、湯原と一緒の所も見られるだろう。その時、なにか藤岡は勘付くだろうか。
そんな英二には気づかない風で、藤岡はそうだよなあと口を開いた。

「雰囲気だよ。物静かで穏やかで、芯の強い感じ」
「なるほどね、」

頷きながら、そうだなと英二も思った。
けれど英二は、国村の隣では寛げるわけではない。穏やかで話しやすい良い先輩、それだけだ。
似ている人は他にもいるのかもしれない。
けれど湯原の隣だけが、自分の居場所だと思える。

今日は非番だけれど、術科センターへ行くと言っていた。その後は実家へ顔を出す予定らしい。
湯原の母の穏やかな微笑みが懐かしい。ふたりでどんな会話をするのだろう。
今日は21時には電話できるだろうか。
そんなことを思いながら、英二は車窓の山並を眺めた。






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