萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

香の情景×John Keats

2023-04-25 23:46:11 | 文学閑話翻訳詩
香らす夜に
初夏×キーツ


香らす夜×John Keats

I cannot see what flowers are at my feet,
Nor what soft incense hangs upon the boughs,
But, in embalmed darkness, guess each sweet
 Wherewith the seasonable month endows
The grass, the thicket, and fruit-tree wild;
White hawthorn, and the pastoral eglantine;

足もとの花が見えない、
梢かかる柔らかな香も見えない、
けれど、香りゆく暗闇の中、甘い感覚たどればいい
この季かなう月は何に由るだろう
草、藪、野の果木、
白いサンザシの花、田園詩のばらエグレンタイン、
【引用詩文:John Keats「Ode to a Naightingale 」抜粋自訳】


エグレンタイン=ユーラシア原産のバラで棘のある茎と香の良い葉を持ち、明るいピンク色の花は緋色の実をつける
【撮影地:神奈川県2022.5.14】

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