萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

塔朗雪夢、時の記憶へ 

2013-02-28 20:08:55 | お知らせ他
凍結、この一瞬を象らせ



こんばんわ、今日は青空に梅が佳い香でした。
いつも2月には花咲く印象があるのですが、今年は例年より遅い気がします。
寒い日が長く続いたり、霙や雪も何度か降った為でしょうか。
寒暖くり返す時、風邪ひいたりしていませんか?

写真は秩父の渓谷にて。
凍りついた流水に雪が積もり、また氷になっていく。
白く蒼く陰翳は、水の時間を止めたまま幾条も連なります。
山影のうす青い大気は凍てついて、けれど天然の湿度にやわらかな冷感です。

いま連載中の第61話「塔朗」と短篇「紅雪の夢」は、どちらも時間と記憶の呼応を描いています。
周太サイド「塔朗」は英二との思い出と「今」を過去を偲ばすベンチで見つめ、祖父母と父の記憶を探す物語です。
光一サイド「紅雪の夢」は過去自体が舞台、幼い日の光一にとって「今」だった時間の風景と心を描いています。
幼い光一が精一杯に雅樹を想い大切にしようとする言葉や行動、その全てが成人した光一の「今」に繋がっていく。
それらは本篇「塔朗」で周太が気がついていく光一と雅樹の真実「山の秘密」への伏線です。

さきほど第61話「塔朗3」と短篇「紅雪の夢4」の加筆校正が終わりました。
今夜は「塔朗4」をUP予定です、周太がたどる家族の謎と、光一との対話シーンになります。

取り急ぎ、







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