こんばんは。
第3クールに入って、抗がん剤の皮下注射7日連続というのが終わりまして、今はその効果の様子を見ているという時らしい。
らしい・・・というのは、この病気の特徴で、採血をして今の血液がどうなっているのか?前と比べてどう変化しているのか?を見ているわけですが、その値の変化がとても微妙で、毎度担当医がそれの説明をしてくれるのですが、
「で、先生。結局どういうことなんでしょうか?」
とあたしが突っ込むと、
「う~ん・・・はっきりとは、わからない数値ですね」
と、少し困った顔をして答えてくれますの。(そして、これが毎回)
実はこの山本先生(40代半ばくらいかな?)、当初から、その実直さがよくわかるお方でして、間違いのないことしか言わない。
お医者なので、嘘はついたらいかんと思いますが、例えば、
「この病気は、良くなるんでしょうか?」
と訊いたとすると、このDr. 山本は、
「それはわかりませんね」
と、少し困った顔でおっしゃる。
そしてそれを聞いた、商売人のあたしは、
「いや、先生、それはその通りなんだろうが、訊いているのが病人なのだから、そこは例えば、”はっきりとは言えませんが、うまくお薬が効けば良くなることは十分ありますよ”くらいのことは言ってもええんぢゃね?」
そして、欲を言えば、
「あたしも精いっぱい頑張りますから、○○さんも、頑張りましょうね」
とか何とか、言ってくれたら、病人は希望しか見ないから、それだけで元気が200パーセントくらいでると思うんだな。
が、そこは生まれつきの商売人と、ウンコ(=クソ)真面目なお医者の違いで、致し方のないところであろうとも思います。
ただ、この返答の際の少し困った顔をした先生に、あたしは先生の慈悲深さみたいなものを感じたりするものですから、先日の回診の折、先生にあだ名をつけてやりました。
「先生、あたしは先生に、あだ名をつけました。」
先生がキョトンとして、
「はぁ、なんでしょう?」というものだから、
「Dr. アルカイック・山本 です。先生、アルカイックスマイルってご存じですか?」
「いや、知りません。」
「僭越ながら、例えば、モナリザの微笑み、例えば、菩薩のお顔・・・そういうのを、アルカイックスマイルというんですよ。
なんというのか、笑っているのではないですが、あたしがいますから大丈夫ですよ・・・みたいな慈悲の表情がアルカイックスマイルで、山本先生はいつもウンコ真面目な顔して話しますが、何となくそんな気配はわかるので、こんなあだ名付けたりました。」
と、真正面から言ったりましたら、
それは嬉しそうな顔をして、今度ははっきり目じりを下げて笑っておられました。
(この頃は、看護師さんもそうですが、いつもマスクをしているから目元しか表情がわからない。でも、それだけでも読み取れるものはたくさんあるですね)
あたしが年上で、ここへきて先生とも3か月近くの付き合いとなったこともあったので、まぁ、少し突っ込んだこんな話も笑い話の一つでしてもええのじゃないか?と思った次第の出来事でした。
(ちなみにこれ以降、先生の回診の表情が、何となく柔和になったと感じるのは気のせいではないと思います。余談ですが、あだ名はもう一つ考えていまして、それはDr. ムッツリーニ・山本でしたが、これはお伝えすることなく闇に葬るつもりです)
とまぁ、こんなこの頃を過ごしております。
注射の跡が、触ると痛いのだよ。
お薬もらって塗ってるから、3~4日で痛みは治ると思います。
先日土日に、窓から見える競馬場で、馬が走っている様子が見えたから、これの登場。
そして、
大変小さいですが、それでも馬がお尻を向けて走っている姿が見えました。
あと、昨日だったかな?
長女が送ってくれた画像。
孫2号と3号も元気らしくてよかったですが、加えて来年4月には3人目も生まれる予定の長女が元気そうなのが何よりうれしかったです。
お正月は一時退院ができそうですが、それはそれとして、無理して顔見せに来んでもいいと言ってあります。
それより、おじいちゃんは、孫5号が楽しみなので、そこを照準として体力回復の計画を立てたいと思っています。
だから、まだ死なない。
どちら様も、よろしくお願いします。
寒くなりましたね。
皆さま、ご自愛くださいませ。
ありがとうございます。