２発目

２発目であります。

おばんでつ。

２０１０年１月も今日でおちまい・・・

去年今年　貫く棒の　ごときなり
（こぞことし　つらぬくぼうの　ごときなり　・・・作者を忘れますた）

年末からお正月、そしてあわただしくも１月尽となりました。

まことに光陰矢のごとし、「今ここ」の連続の只中にいて、あっという間に時は過ぎて行きますね。

そんな毎日を振り返って思ふ・・・

朝、目が覚めて今日も元気なことを知り、たくさんのお客様と出会い、たくさんの助けを借りて、明日につながる糧を得ております。

これを喜ばずして、なにをそれ以上に望まんや？

いつのものか？知らず知らずタイトルが気になったようで、NHKの番組を録画しておりました。

「２本の木」

仲のよい老齢のご夫婦の奥様が進行性のガンとなり、やがて支えるご主人も胃ガンと診断されて、それまでの、そしてそれから一年余のお二人の最後までの日記のやり取りを一つの番組として編集しておりました。

メメント　モリ　・・・

確実に死ぬことを知っているあたしにできることは、今ここで何をするか？ということしかないのでありました。

本日もご来客をいただき、「下見ですから・・・」というお客様に、全力で対応をしております。

買っていただく方もあれば、他所で買う方もおられます。

あたしにできることは、目の前のあなたに、全力であたしを見ていただくことなのであります。

それができたら（とあたしが感じられたら）、あたしは幸せなのですよ。

奥様を先に看取ったご主人が、奥様の今わの際にその耳元で発した言葉が、残されておりました。

「光に向かって進むのですよ！」

光に向かって進む・・・

とても大切な何かを、あたしは教えてもらった気がしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌






　

土曜日ながら、さっぱりでした・・・

おはよ。

昨日は土曜日でしたが、期待に反して、振袖のお客様はさっぱりでした。

クモの巣商法のあたくしですから、座して待つしかしょうがないのであります。

そんなところへ、そしてそんな時だったからか？、昨年きものをお買い上げいただいたT山さんという奥様が、お嬢様を連れてお越しくださいました。

お嬢様の寸法を確認させていただくためでした。

どちら様にも同じように接しているあたくしでありますが、なぜかこの方、あたくしを買ってくださっているようです。（大変奇特な方ですね）

実は過日のことに、成人式明けの土日がお嬢様の都合がよいというご連絡を受けていたのですが、さすがに忙しくて手が回らないことがわかっておりましたので、その旨を正直に伝えますと、奥様はまことに穏やかにその趣旨をご理解くださいまして、一昨日「土曜日に出かけても良いですか？」とわざわざ電話で確認をしてお越しくださったのでした。

運が良いのか悪いのか、丁度手が空いておりましたので、じっくりとお二人のお相手をさせていただきました。

このお嬢様、着付けの学校に通っておられました。

その上に、大変雰囲気のあるお方でした。

「雰囲気がある・・・それはどういう意味ですか？」

と奥様に尋ねられましたが、言葉にできないオーラみたいなものですよ。

こういう人を感じる嗅覚はどうもあたしにはありまして、その人に似合う着物がババッと頭に浮かぶのです。（だからと言って、それがお好みに合うかどうかは別のお話）

たまたまお目に掛けていた着物がお好みにあったようで、ありがたくご成約。

今はお仕事の関係で、名古屋に一人でお住まいなのだそうです。

お母様の人柄がそのまま遺伝しているのが見て取れる、気持ちのよいお嬢様でした。

T山様、ありがとうございました。


おまけ・・・

その後、キミ君が２週間の中国出張から帰ってきましたと言って、お土産を手に遊びに来てくれました。

キミも、クモの巣にかかった一人でしたね。

おいしいお土産を、ありがとう。

きものバカ

おはよ。

今日は土曜日で、ご来客が多いことを期待して、今のうちに更新をしておこう。

昨夜閉店間際・・・

一組の親子様がご来店。

お母さんとお嬢さんは、見事に黒尽くめのいでたちで、それがお二人ともかっこよい。

「振袖を見せてください」

と言われて、いつもどおり自然体でお相手をさせていただきました。

どれにしようか？と並んでいる振袖をご覧いただいておりましたが、すでにあたしには、「これが絶対合うのになぁ・・・」という目星がついておりますよ。

少しの間をおいて、

「これなど、きっとお似合いになりますよ」

と、とりいだしましたる一枚の振袖。

お嬢様とお母様の目が一瞬キラッと輝くのを見落とすあたしではありませぬ。

鏡の前でお嬢様に着ていただき、帯や小物を合わせます。

出来上がった姿は、思い通りにドンピシャリ。

身長１６６センチのこのお嬢様には、我ながら見事なコーディネートで仕上がったのでございましたよ。

結局ご満足いただいたようで、ありがたくご成約。

お買い上げ伝票を書いていましたら、目の前のお嬢様がボソリと・・・

「オジサン、良い意味できものバカですね」

・・・だって。

なんか、嬉しかったのでありました。（良い意味でよかった・・・）

丁度バックには、「Desperado」（by Eagles）が流れておりました。

するとそのお嬢さん、

「アッ！Desperado!」

と、曲名を言われたのでございます。

１９の娘さんが知っているとも思わず、

「何でわかったの？」

と尋ねましたら、

「何でわからないの？おかし～！」

と逆に突っ込まれてしまいました。

こういう方もおられるのですね。

あたしにぴったりのお客様と出会いまして、大変幸せな昨日でした。

P.S.

嵐を知らないほど世情に疎いあたしは、イーグルスなんて今どきの若い人は知らないと思い込んでおりますが、案外知っているのでしょうか？

その２

２発目。（この頃珍しいです）

花の金曜日ですね。（アメリカにいた頃、「T、G、I、F ！」といわれて意味がわからんかったのですが、それが「Thanks God It's Friday !」ということなのだといわれて、アメリカ人（＝キリスト教徒）には金曜日が特別なのだということを知ったという経験がありますよ）

まぁ、そんなことは無信心だけどちょっと仏教徒のあたしには関係なくて、たまたまヒマでしたので、お気に入りのこんな所を眺めてみました。

「河野太郎ブログ　ごまめの歯ぎしり」

http://www.taro.org/2010/01/post-704.php

ノンポリのあたしながら、世捨て人になる気はなく、願わくば微力ながら世のため人のためにお役に立つことはできないかと思っております。

とは言え、政治というものは、国民の負託を受けた議員の活躍次第で決まってしまうものですから、その選ぶべき議員の動向には目を向けたいと思っております。

そこで河野太郎です。

政治家という職業がどういうことをするのか？（もちろん第一は立法の徒としての公僕であります）が判然としない中、こういう発言に触れるに付け、漢（おとこ）を感じたりするのであります。

そして、こちら↓

http://www.clubking.com/~kuwaharamoichi/D2/

ここにもまた、漢がいるのでありました。

「お前ら、それでいいのかよっ！？」

「お前たち、それ本気かよっ！？」

大政翼賛的な脈には、敢然と立ち向かう漢たちであります。

・・・

陰ながら、あたしは心から応援しているのでありました。

BGM

こんにちは。

今日はなにがしか暖かい気がします。

ありがたいです。

ところでこの頃、お仕事仲間のメールのやりとりで、店内のBGMについて書かれることがありました。

S宗さんは、嵐（といわれても、あたしは知りませんが・・・）そして、他の方では、アムロ（ガンダムではないようです）を選曲されておられました。

さて、かく言うワタクシ、あまりお客様の事を考えて選曲したことがありません。

常にBGMは流しておりますが、この頃は、「Stair way to heaven　ライブバージョン」byレッドツェッペリン、「I still love you　リミックスバージョン」by パフューム、「Automatic　ライブバージョン」「今夜はブギーバック　宇多田＆スチャダラパーコラボ版」by 宇多田ひかる　などなど・・・

朝起きてすぐ居間に流し、店でも流し、あたしが好きな曲に囲まれて暮らしておりますの。

ワガママな店主・・・

選曲はメチャクチャですが、たとえ古い曲だとしても、今のお嬢様が聞かれても充分良い曲と感じていただけるのではなかろうかと思っています。

今日もそんな曲を聴きながら、笑顔のあたしが皆様をお迎えしますよ。

幸せな豊坂屋へ、是非来てね。