こんにちは。
秋の気配の気持ちの良い本日です。
季節の変わり目は、なぜかとても眠い。
昨晩も、眠くて眠くて、8時に寝ました。
そして今朝5時起床。
9時間も寝ていれば、勝手に目が覚めますね。
夜明け前の、まだくら~い外を感じながら、ちょっと迷いましたが、氏神様へ散歩に行きました。(ダンベル持って)
その昔、勝海舟さんが若い頃、江ノ島の神社を数十日続けて、夜中参詣したという。
暗闇は、神社であれなんであれ、実は気持ちが悪いです。
(錦3丁目も、真っ暗だったらきっと怖いですね・・・いろいろな意味で)
勝海舟さんも、それは鍛錬のためだったと言っているようです。
夜でも昼でも同じ神社が、なぜ暗い夜は気持ちが悪いのか?
彼もあたしも、世間様の妄想に慣れてしまっているのかもしれませんねぇ・・・
(一緒に論じていること自体が不遜)
などと思いつつ、さて、タイトルです。
たまたま先ほど、NHKの国会中継を見ました。
内容は知りませんが、答弁として内閣の自見大臣(何大臣かも知りません・・・すまん)が、質問者に「先生のおっしゃったことについて・・・」というのを散見したのだよ。
質問者の国会議員も、それを当たり前として先生と呼ばれておりますね。
その世界のその習わしは、あってもどうということはないのですが、あたしはなぜか、気持ちの悪さを覚えるのでありました。
あたしには学校の先生と医者以外で先生と呼んだ人は一人しかいない。
それは、小学生のころにお世話になった「杉浦定男先生」なんだ。(数年前にお亡くなりになりました)
もともと小学校の先生だったんだけれど、かなり変わった人でした。
偏屈というのではなくて、奔放な人だったのね。
元々のご縁は、姉二人が、ともに小学校の担任を受け持ってもらったというご縁です。
(あたしが小学校に上がるときには、彼はあたしが通う学校にいませんでした)
その杉浦先生は地元の人で、奥様も学校の先生だったのですが、お子がいなかった。
どういう都合か知りませんが、二人は私塾を始めるんだよ。
(多分、奥さんは先生をやめたんだと思います)
そして、あたしは、小学校の低学年から、そこへ通うことになります。
今にして思うと、今どきの塾とは随分と毛色が違っていたんだと思う。
親が商売で忙しかったというのもあったんだと後になって思うけれど、ともかくも学校が終わって、あたしはバスに乗って、先生の家まで通いました。
そして、先生の家に着くと、用意されていたドリル(市販品)をします。
長机があってね、あたしの他には、後になが~いお付き合いをすることになる地元の一つ二つ上の先輩(といっても当時小学生・・・そして彼らは商売人の子供でかなりのワル)と並んでそのドリルをやっつけます。
あたしたちがその家についた頃が夕方で、まだ奥さんしかいない。(これを、女先生と呼んでおりました)
そして、ちょうどドリルが終わる頃に、ご主人が帰宅。(これを、男先生と呼んでおりました)
あたしたちが長机のある部屋で仕上げた答案を持って、男先生の待つ居間へと行くのでありました。
(素晴らしい先輩たちは、ドリルの後ろに付いている答案を丸写しにして、平気でした・・・後にその出来事は、あたしに多大な影響を与えます・・・いろいろな意味で)
男先生は、お仕事帰りでお食事タイムでありますから、目の前の食卓に並べられた女先生の愛情のこもったオカズとともに、デデ~ンと置かれたオールドパーのビン(なぜか彼はいつもオールドパーだったのだ)を前に、あたしたちにいろいろなお話をしてくれたのであります。
(今にして思いますが、その時の彼はかなり酔ってましたね)
ドリルで間違えたりすれば、それはそれで教えてくれました。
が、ここでのメインはそんなことではなかった。
子供心にも覚えていますが、気宇壮大なお話を、あたしたちは男先生から聞くのでありました。
例えばある日のこと。
男先生が白紙を渡して、「これに未来の絵を描け」と言いました。
あたしゃ鉛筆で、ロボットやらロケットやら、流線型の車やらを描いたんだ。
たまたまあたしが描いたその車には、車輪がついていた。
男先生はそれを見て、
「テルト(=P)、未来には車にタイヤがないかもしれんぞ・・・」
とボソっと言ったんだよ。
・・・なんでこんなことを覚えているんだろう?と今でも思う。
あたしたちが大きくなってから、男先生は教職界にあっては異端で、どうやらつまはじきにされていたらしいということを知る。
でもね、死ぬまで付き合って、生涯を通じて彼はそんなことをおくびにも出さなかった。
そして、
「テルト、未来には車にタイヤはないかもしれんぞ・・・」
といったあの時の言葉に、あたしは先生という敬称がふさわしいと思うのであります。
議員という地位になった人が、なぜ先生と呼ばれるのか?はわからんですが、先生と呼ばれるに値する人が議員であって欲しいと思います。
ついでに・・・
投票率があまりに低いときは、そこからの選任者は無しということにすれば良いと、常常思っております。
出来の良い人がいないのに、それでも出来の悪い中から一人選べというのは、それは違うと思うんだけどなぁ・・・
(出来の善し悪しは、あくまで個人の感想です・・・勝手なことを言ってます・・・すみません)