ぴかの独り言 GooBLOG vol.1

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声なき声

2006-04-06 18:00:15 | ノンジャンル
こんにちは。


おかげさまで、今日も商いをさせていただいています。



本日最初のお客様・・・

以前、お母様、お嬢様と振袖をご覧いただき、下見がてらということもあり一度お帰りになりましたが、今朝、再度お越しくださいました。

春休みを終えて、これからお嬢様が東京の大学へお帰りになる前に、どうしても思いの残る振袖があるとおっしゃって、もう一度来て下さったのでした。


運よく、その振袖はまだ店にありまして、お嬢様は大変喜んでお買い上げくださったのでした。

お母様も、何とはなしに、落ち着かれた様子で、その足で、お母様の車で送られながら、お嬢様は知多半田の駅へ向かわれたのでした。



お二人目・・・

この地域のお祭りが近くなりましたが、中には、祭礼の際に、組のトップが着物を着ることがあります。

着物に帯を締めて、その上に、組の法被を着るのですね。


お二人目は男性で、その役を受けた方で、着物はご本人が20歳の時に、お母様があつらえてくれたものがあるのだが、帯を見立ててくれという方でした。


すでにお母様は他界され、生前、「いずれ帯を誂えるね」と、お母様はおっしゃっていたとの事でした。

着物も、長襦袢も、それはそれは立派なものでした。


「あんたに任せるから・・・」とおっしゃって、お母様の思いのこもった着物に見合うを、お買い上げいただきました。



お3人目・・・

嫁がれたお嬢さんが出産されて、無事に男の子を授かったという方でした。

可愛い孫に、産着のご注文を頂きました。


予定日より、ひと月も早く生まれて、本来なら33日目にお宮参りに行くのですが、大事をとって、もう少し暖かくなってから行くといわれました。


お嬢様とお孫様を、いつくしむお顔が印象的でした。


・・・

あたしは、それぞれの方のお話しを聞きましたが、言葉以上の心の機微を感じさせて頂き、それに感応している自分を幸せに思っているのでした。


お客様の喜び、幸せを肌で感じられて、とても嬉しく、ありがたい一日だったのでした。


ありがとうございます。

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2 コメント

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Unknown (M)
2006-04-06 21:22:28
ええ。話やな~。。思わず、涙が、うるうるきました。
 半田には、まだまだ、そのような、お気持ちの方がたくさんいらしゃのですな~。。
 呉服や冥利に尽きるお話でございましたな。
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Unknown (ぴか)
2006-04-07 12:33:16
いつも、コメントありがとね。

着物好きなMさんだから、わかってもらえると思いますが、洋服とは違う思いのこもり方があるような気がしています。

あたしは、たぶん、洋服屋さんはできまへん。

やっぱり、呉服屋が、エエのだす。
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