仕事の道楽化

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理科好きな子が増える授業の条件

2009年07月24日 | 理科
 理科が好きになるかならないかの大きな理由は、何か?それは、授業にモノを持ち込んでいるかどうかであると考えている。なるべく直接体験をさせるような学習活動が大事である。

 当たり前だといわれそうだが、意外とモノを持ち込む授業が、できていないのではないだろうか。だからこそ新学習指導要領の目標は、「理解」から「実感を伴った理解」という表記に変わっているのだと考える。

 モノを持ち込まず、教科書だけで済ませる授業は、準備を殆どしなくてよいので楽である。しかし、決して楽しくはない。子どもはもちろん、指導者も喜びを感じられない。

 理科の強みは、モノを通して学べる点である。しかし、具体的なモノに触れないまま学習を進めると、確実に、理科嫌いが増える。

 私が最近、持ち込んだモノは、顕微鏡である。高学年では、ちょっとした顕微鏡ブームが起きていた。昼休みも観察しに来る子がいるのである。

 5年生では、メダカのえさとなる「池や川の中の小さな生物」を観察する学習活動がある。自分たちで掬ってきた水の中に、実にたくさんの微生物がいることが分かった。

 また、6年生では、「葉の表面には、水の出口があるのだろうか」という課題で、葉の裏の気孔を観察する学習活動が設定されている。これも自分たちで見つけてきた葉の裏を顕微鏡で見ると、たくさんのコーヒー豆の形(唇の形にも似ている)をした気孔を見ることができた。

 顕微鏡を覗く度に、「すごい!」「ええっ?」という驚きの声が聞こえてきた。

 こんな学習をしていると、普段何気なく見ている池にもたくさんの微生物が見えてきそうになる。また、身の回りにあるたくさんの植物が今も水分を気孔から出している様子が見えてきそうな気がする。

コメント
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