仕事の道楽化

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眠くなる講演をするコツ

2009年07月31日 | 教師修業
 夏季休業中になると、研修で講演を聴く機会が多くなる。その殆どは、勉強になる。目から鱗が落ちることもある。ただ、中には眠くなる講演もある。なぜ眠くなるのか、面白くないのか、共通する点がある。

 主張が明快でない
 講演を聴いた後、自分に問うてみると良い。「つまりこの講演の主張はこういうことだったんだな」
 この問いに答えられる講演は、おもしろい講演である。もしそうでなくても「新しく学んだことは何か」という問いにいくつか答があげられれば、いい講演である。
 
 一文が長い
 一文を長くすると、分からない。分からなければ、いくら内容が良くても伝わらない。理解力の不足している私にとっては、一文が長い話は、理解できない。眠りを誘う話となる。

 具体例が少ない
 これも、話をわかりにくくする原因である。デール・カーネギーの名著「人を動かす」や「道は開ける」は、その9割以上が、エピソードである。具体例である。最後の最後に主張したいことを言っている。しかも短い言葉で言っている。とても分かりやすい。
 聴衆は、「例えば・・・」という話を好むのである。

 話し方が適切でない(声量、発音、語尾)
 「声量が小さくて、分からない」ということもある。また、語尾が不明瞭の場合もある。いずれも分からない。だから眠くなる。

 聴衆を見ていない
 講演を聴いていて、感心することがある。退屈な話の場合である。
「聞き手は、みんな下を向いている」
「眠っている人もたくさんいる」
「よそ見をしている」
 このような状況でも、淡々と話ができる人がいる。すごいと思う。ひょっとすると、大学なんかでは、これがふつうなのかなぁ・・・。
 「聴衆の反応を見る」この1点でもできれば、いずれは話す力量は上がってくる。聴衆から学ぶということである。

熱意がない
 何より一番問題なのが、「熱意」かもしれない。「相手にこれを伝えたい」という熱意がある人の話は、話術が巧みでなくても心に響いてくる。

 自分は、熱意を感じられる話をしているだろうか。

コメント
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