修了式でざわついている学年があった。
すかさず注意する。
すると、あとで年配の教員が次のように言った。
修了式のように最後の儀式だと、なかなか子供達は静かにならないよね。無理もないって。あんな時に静かにさせられるもんじゃないよ。
ちょっと腹が立った。この人は、子どもの力を信じていないのである。
修了式のように、その年の最後の儀式であるからこそ本当の力が出る。
静かにすべき時に静かにし、声を出すべきに時にしっかり声を出す。(返事、校歌など)
こういうことができるようになった子どもの姿を見て、教師は思いきりほめる。
子供達は、自分の成長を自覚することができて、なお喜びさらに向上しようとする。
そういう向上の循環を創ることが教師の仕事だと思う。
初めからあきらめて「こういうときはできないよ。」と安易に子どもの成長を阻害しているのは、非常にもったいない。