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学級崩壊させる指導者に共通する点 その1

2015年06月30日 | 学級経営
 たくさんの学級を見てきた。

 その中で、学級崩壊(もしくは崩壊気味に)させる指導者に共通する点がある。



 それは、







「教師の指示を聞かせていない。」

という点である。




 例えば、「おしゃべりしないで体育館まで行きなさい。」

と言ったとする。

 それなのに、子供が喋って行く場合がある。



 それを見て、指導者が何も言わない。

 もしくは、「ほらあ、さっき喋らないで行きなさいって言ったでしょ!」

 等と言うだけで、そのまま体育館に行かせる。


 
 この場面を見たら、「ああ、この学級は、崩壊するだろうなあ。」と思う。

 こうした方がいいですよ。というアドバイスをしたくなる。



 自分だったら、次のように指導する。


 「体育館に移動します。みんなで移動するので、おしゃべりすると他のクラスの迷惑になります。静かに行きましょう。」

 というように、なぜ静かに行くのかという理由も説明する。


 さらに、高学年ならば、次のように付け足す。

「君たちは、○○小学校のお手本になる人たちです。君たちの行動を見て、下級生はあこがれます。こんな高学年になりたいと思われるような、静かなきびきびとした移動の仕方を見せましょう。」



 実際に移動を始めたとき、しゃべり声が聞こえたなら、

「今、話し声が聞こえました。殆どの人は静かに移動しようとしていたけれども、できていない人がいます。やり直します。」

と言って、やり直しをさせる。

 ここで妥協は禁物である。もし、妥協したら、子供達は次のように思う。

「この人は、口では○○しなさい。と言うけれども、別にしなくてもいいんだな。」

 これでは、この後何を言っても教師の言葉は無意味になる。

 
 周りの人の迷惑にならないように静かに行動するというのは、大事な躾である。大事な躾は自信を持って指導するべきである。




 学級崩壊(もしくは崩壊気味に)させる指導者に、共通する点の1つめは、

「教師の指示を聞かせていない。」

である。

 

 補足

 何でこんなことを書けるかというと、私自身、若い頃に学級崩壊気味になった経験があるからである。厳しさも愛情であるということを、周りの先輩方の学級を見て学んだ。
 
 


コメント
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