仕事の道楽化

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大学卒業後10日後に教育現場にいた自分が体験したこと

2015年10月22日 | 仕事術
 平成元年に、大学卒業して10日後くらいに小学校教師として教壇に立った。

 大学で学んだ内容は、殆ど役に立たなかった。

 教室で初めて子供と出会った時に何と言えば分からなかった。
 
 学級通信はどのように書けばよいか分からなかった。

 楽しみにしている体育の授業をどのように進めればよいかが分からなかった。

 体育に限らず、国語でも算数でも、どの教科でも、何をすればよいかが分からなかった。

 分からないが、周囲の状況は確実に変化していく。その変化に対応するどころか、その状況さえ分からなかった。



 例えが悪いかもしれないが、次のような状況である。

 戦いの最前線、例えば中東で紛争があるまっただ中、その最前線に、武器はおろか地図も情報もないままで放り出されたような感じである。

 状況は変わるが、自分が何をすればよいかが分からない。おそらく周りの先輩方にかなりカバーされながら生き延びているような状況である。

 
 
 今の若い先生方は、採用された頃の自分よりもかなり優秀である。

 まじめで熱意があり、よく勉強している。

 
 しかし、教育現場では、即戦力になる大学卒業後すぐの人材はまれである。

 2~3年の修行期間を経て、やっと一人前の教師になる基礎が作られるような気がする。

 だから、自分が若いときにしてもらったように、自分が今度は若い先生方のお役に立つ番だと考えている。




 今の大学でも、教育現場で即役に立つような内容は指導していないのだろうか。
コメント
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