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討論の授業へのステップ(「サラダで元気」編)

2015年11月11日 | 授業づくり
今日は小学1年生国語科の研究授業があった。向上的変容がたくさん見られる授業だった。

ある場面で、これは討論に発展できると思える発問があった。これを生かせば討論になるという発問だった。もし、次のように指導をすれば、討論になるのではないかと考える。

1 答えが分かれるような発問をする。
「アフリカ象が飛行機で来たのは、なぜですか」

児童からは、次の答えが出された。
 ○ 急いでいたから
 ○ 体が大きいから
 ○ 遠いから

2 答えが2つになるまで絞り込ませる。
3つのうち、この答えは違うというのはありますか。

 「急いでいたから」「体が大きいから」「遠いから」のうち、どれかを選んで違う理由を言わせる。
例えば、「体が大きいからは、違います。大きければ、飛行機ではなく、船で来ればいいと思います。」のように、論破するだろう。

3 選択的発問をする。
  2つに絞り込んだ後は、自分の考えを書かせ、立場を決めさせる。
 「急いでいたから」「遠いから」のうち、どちらが正しいですか。正しい方を選んで、ノートに書きなさい。

ノートに書かせることで、自分の立場が決まることになる。これで、傍観者はいなくなる。自分の選んだ答えは正しいのかどうかを考えるようになる。

4 挙手して人数を確認する。
「急いでいたから」の人?(・・・黒板に人数を書く。)」
「遠いから」の人?(・・・黒板に人数を書く。)」

5 なぜ自分の考えが正しいか、もしくは相手が間違っているかを発表させる。
(「急いでいたから」派は、「せかせかと」と言う表現に着目するだろう。)
(まだできあがっていないのに、りっちゃんが「できた」と言っているから急いだことを主張するだろう。)

6 発言が終わったところで、もう一度自分はどちらの考えかを選択させる。
「急いでいたから」の人?(・・・黒板に人数を書く。)」
「遠いから」の人?(・・・黒板に人数を書く。)」

7 話合いの中で、良く発表した子、良く聞いていた子を褒める。
  (必要があれば、教師の考えを述べる。)
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