仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

教員修行は、川の流れを上流に向かっているようなもの

2015年11月17日 | 修養
 最近、ベテラン教員の学級でも学級崩壊が起こっているという話を聴く。

 それを聞く度に、あるイメージが頭に浮かぶ。

 それは、「河」のイメージである。

 多くの専門職では、努力を積み重ねないと、腕は上がらない。学んでいない人は、仕事の腕が落ちていく。

 まるで、川をさかのぼっていく魚のようである。


 教員に限らず、多くの仕事、特に職人技を必要としている仕事は、河を上流に向かってさかのぼるようなものである。

 少しずつでも腕を上げる努力(本を読む、身銭を切って勉強するなど)をしていれば、上流に向かって進める。腕を上げていられる。

 しかし、努力しない人は、現状維持はできない。知らず知らずのうちに腕は落ちていく。必ず落ちる。現状維持はない。川下の方へ流されていき、仕事の腕は退化していく。

 多くの人が誤解しているのが、「現状維持はできている」である。できないのである。進歩か後退かしかない。



 その証拠に、

「若い頃はできていたのに、子供が言うことを聞かない。」

「昔は学級経営がうまくいったのに、最近は難しい。」

と言う言葉を聞く。教員としての腕が退化しているのである。


 自分は、若い頃に教員としての才能がないことを痛感させられたので、努力せざるを得なかった。授業はうまくいかないし、プチ学級崩壊にもなった。

 今考えると、それが良かった。先輩方に厳しいコメントをたくさんもらいながら、危機感を感じながら学び続けた。才能がなかった分、上流に向かって泳ぎ続ける。努力し続けるという習慣を若いうちに身に付けさせてもらった。

 おかげで、若い頃は仕事が楽しくなかったけれども、今は楽しい。
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