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体育科指導の力量がすぐに分かるポイント その2

2020年03月22日 | 体育
 体育の授業を見て、すぐに力量が分かるポイントがある。

 その2つめは、「準備運動で何をしているか」である。

 一年間、同じ準備運動をしている学級もある。

 何かこだわりがあってやるならば良いが、惰性でやっている場合も結構多い。


 ラジオ体操を毎回やっている学級もある。(ラジオ体操には、やる意義があるが、いい加減なラジオ体操が多い)

 また、同じストレッチや体操だけをやっている学級もある。

 授業における教育活動には、意味があるはずである。

 毎回同じ準備運動でよいわけがない。

 

 例えば、器械運動ならば、マットや跳び箱などの場づくりをする。

 その後は、関節の可動域を広げる運動をする。

 手首や足首のストレッチである。

 そして、本時の運動の「下位の運動」を行う。

 「ゆりかご」や「倒立」「カエルの足打ち」などである。

 「下位の運動」のレベルが上がってくれば、本時の運動の成功率は必ず上がる。

 できる喜びを味わえる子が多くなる。



 例えば、水泳ならば、「けのび」「伏し浮き」「だるま浮き」などである。

 「だるま浮き」10秒ができる子は、25m完泳できる確率がかなり上がる。


 例えば、サッカーならば、一人に一つボールを持たせて、ドリブルしながら運動場を走る練習である。

 どの子もボールコントロールがうまくなる。



 準備運動一つとっても、やるべき内容は必ずある。

 本時の学習につながる前段階の運動をさせるべきである。


 その運動をさせずに、毎時間同じ準備運動をしている授業をみることもある。


 ちょっとしたことかもしれないが、「準備運動で何をさせているか」でも、授業者の力量は見えてしまう。
 
 
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