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映画「夢見る小学校」を観た。

2022年04月24日 | 映画

 映画「夢見る小学校」を観た。

 「宿題がない、テストがない、「先生」がいない」という小学校のドキュメンタリー映画である。

 「プロジェクト」とよばれる体験学習の授業を通じて、自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考える「きのくに子どもの村学園」が舞台である。

 たしかに自由な学校だった。

 

 自分のやる気にスイッチが入っているので、意欲的に学習するのだろう。

 卒業を祝う会(卒業式とは呼ばないらしい)での、卒業生のスピーチに、この学校の良さは表現されているのだろうと感じた。

 そのスピーチは、何が自分を伸ばしてくれたのか、これからどうしたいか、などを自分の言葉で熱く語れていた。

 

 この映画を見ることができてよかった。

 学校のイメージを広げてくれたからである。

 小学校という組織は、どんな内容をどんな形で学ばせるのかについて、自由度が高いことに気づかせてくれた。

 

 ただ、気がかりな点もある。

 それは、学習内容の履修漏れはできないのだろうか?という点である。

 子どもたちの希望するプロジェクト学習(これが時間割の半分以上を占める)を行い、基礎の学習もプロジェクト学習に関連する内容をする。

 となると、プロジェクト学習に関わりのない学習内容については履修しないままなのではないか?

 履修しない学習内容があれば、進学したあとに、子供が困ることになる。

 かと言って、プロジェクトに関係のない内容を学習させるとなると、子供が決めたこととは異なる学習をさせることにならないだろうか。

 

 例えば、算数では「速さ」や「割合」という学習内容がある。

 これが苦手な子もいる。

 また、「水泳」「鉄棒」「跳び箱」などの学習内容もある。

 好きな子もいるが、嫌いな子もいるだろう。

 そういう子にとっては、学習の機会がないままに卒業することにならないだろうか?

 

 意欲的に学ぶ仕掛けは素晴らしいが、子供の興味関心のない内容についてはどのように学ばせるのだろうか?

 それが分からなかった。

 

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