今日の「お気に入り」は、孟浩然(689-740)の春眠暁を覚えずの詩と読み下し文です。
春曉 春暁
春眠不覺曉 春眠 暁を覚えず
處處聞啼鳥 処々 啼鳥を聞く
夜來風雨聲 夜来 風雨の声
花落知多少 花落つること多少なるを知らんや
詩人の三好達治(1900-1964)がこの詩に付けた訳があるそうです。
春の暁
このもかのもにとりはなき
はるのあしたはねぶたやな
よつぴてひどいふりだつた
いよいよはなもおしまひか
みずからこの訳詩で失われたものは何かと問い、三好達治は「それはまづ原詩に溢れてゐる豊潤な感覚、色彩感覚」であり、「原詩はいかにもみづみづしく、富麗に、一種なまめかしく出来てゐる」と言ったそうです。作家の中野孝次さん(1925-2004)がその著書「わたしの唐詩選」(文春文庫)の中で紹介されているものです。
春曉 春暁
春眠不覺曉 春眠 暁を覚えず
處處聞啼鳥 処々 啼鳥を聞く
夜來風雨聲 夜来 風雨の声
花落知多少 花落つること多少なるを知らんや
詩人の三好達治(1900-1964)がこの詩に付けた訳があるそうです。
春の暁
このもかのもにとりはなき
はるのあしたはねぶたやな
よつぴてひどいふりだつた
いよいよはなもおしまひか
みずからこの訳詩で失われたものは何かと問い、三好達治は「それはまづ原詩に溢れてゐる豊潤な感覚、色彩感覚」であり、「原詩はいかにもみづみづしく、富麗に、一種なまめかしく出来てゐる」と言ったそうです。作家の中野孝次さん(1925-2004)がその著書「わたしの唐詩選」(文春文庫)の中で紹介されているものです。