今日の「お気に入り」は、新潮社刊「ひとことで言う 山本夏彦箴言集」から次の「ひとこと」です。
「話しあいという言葉を、私は憎んでいる」
山本夏彦さん(1915-2002)のコラムの中で、この「ひとこと」が、どのような文脈で用いられたものであるかを、本書は「コラムの抜粋」の形で次のように紹介しています。詳しくは原典である山本夏彦著「美しければすべてよし」を見る他ないのですが、あいにく手許に見つかりません。
「話し合いという言葉を、私はきらいだというよりむしろ憎んでいる。なぜかというと話しあいなんて、出来ない相談だからである。
あの五・一五事件のときの首相犬養毅は『話せば分る』と言ったが、青年将校たちは言下に『問答無用撃て』と命じた。犬養の話を聞いて万一理が認められたら、犬養は殺せなくなる。ひいては革命はできなくなる。故に左右を問わず革命家は、いくら話しあおうと言われても応じてはならないのである。かろうじて聞くふりすることだけが許される。」
(山本夏彦著「美しければすべてよし」所収の「問答無用なことがある」という題のコラムです。)
「話しあいという言葉を、私は憎んでいる」
山本夏彦さん(1915-2002)のコラムの中で、この「ひとこと」が、どのような文脈で用いられたものであるかを、本書は「コラムの抜粋」の形で次のように紹介しています。詳しくは原典である山本夏彦著「美しければすべてよし」を見る他ないのですが、あいにく手許に見つかりません。
「話し合いという言葉を、私はきらいだというよりむしろ憎んでいる。なぜかというと話しあいなんて、出来ない相談だからである。
あの五・一五事件のときの首相犬養毅は『話せば分る』と言ったが、青年将校たちは言下に『問答無用撃て』と命じた。犬養の話を聞いて万一理が認められたら、犬養は殺せなくなる。ひいては革命はできなくなる。故に左右を問わず革命家は、いくら話しあおうと言われても応じてはならないのである。かろうじて聞くふりすることだけが許される。」
(山本夏彦著「美しければすべてよし」所収の「問答無用なことがある」という題のコラムです。)