先日登った下呂市金山町、と郡上市明宝、和良町の境にある簗谷山ではニホンジカが近年多くなり登山シーズンとなる無雪期以外の冬期は訪れる人が少なくニホンジカを観察するのが容易となります。
そんな厳冬期の簗谷山のシカの暮らしぶりについて雑感を書いてみます。
ただ厳冬期から早春にかけてはニホンジカのエサは少なく厳しい季節であることからこれからのシーズンは命を落とすか生きて春を迎えられるかの瀬戸際の生活をしているのです。
さて先日の簗谷山登山では予想通りニホンジカの痕跡や姿を観察しながらの山歩きでした。
ニホンジカの冬のエサは毒がない常緑のものを好んで食べます。
そんな植物の一つがササの仲間であり冬にニホンジカが生息しているところを歩くとササの食跡を至るところで観察できます。
あだササ類への依存はニホンジカに止まらず他の草食動物にとってもササは重要な食料源となります。
そんなササですので先日の簗谷山では当然のようにササがニホンジカに食べられていて冬期の重要なエサとなることを再認識していました。
そんな山歩きをしている最中に森の中で物音がします。
物音のする方向を見るとニホンジカが雪に埋もれたササを掘り返していました。
これはシャッターチャンスと思い撮影しようと思ったのですが相手は野生、私の存在を認識したら逃げてしまい写真は撮りそびれました。
ニホンジカが雪に埋もれたササを掘り起こして食べるということは知っていましたが実際に掘り起こしているところを観察できて嬉しく思いました。
そんな観察で養った目で改めて森の中を観察すると至る所でニホンジカが雪を掘り起こした跡を見かけました。
本当にエサを得るのに冬は苦労しているということが今回の登山で再認識しました。(管理人)
ニホンジカがササを掘り起こした跡。食べる前に私に気がつき逃げてしまいました。
ササの食べ跡、ここも掘り起こして食べた模様。ササの葉が食べ尽くされています。
雪に弱いと言われるニホンジカは我々人間と同じで歩きやすいところを選んで歩いています
岳見岩から下を覗いたらニホンジカがいました。遠く離れていても私の存在に気がつき私が立ち去るまで警戒音を発していました。
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