【養老孟司】母の看病でハッと気づいたときから、ずっと思っていることがあります。幸せに成仏できる最期の生き方。
T芝という会社のことを知った時から、まさか経営が危ないとは思ってもみなかった。好きな会社だったし。パソコンもT芝だったからだ。
同級生の男が、仙台の帝国大学工学部に進学していったから余計あこがれていた。そしてT芝に就職したのだ。人格温厚ですばらしい男だった。いろいろ出来の悪いボキを指導してくれたのだった。
でも、T芝があんなことになってしまった。
なぜか。
それは会社員根性であったのだろうと思う。沈みかけた船に乗るバカはいない。しかも巨大な船であるから。実力のあるやつは、さっさと逃げ出しただろうから。それこそ先見の明ありである。ボキも、チュウガッコから逃げ出してコーコーにいったが、30代は士業試験を勉強していたし。
未来永劫につづくものではない。
巨大な船というと、山一証券の倒産もショックだった。まさかまさかである。北海道拓殖銀行の倒産も衝撃を受けた。
未来永劫続くものはないのである。
これはおおいなる戒めである。
だから現職中に実力をつけておくことだ。いついかなる事情で退職に追い込まれるかわからんからだ。
資格をとっても危ない。資格をもっていても実際にその資格を使って仕事をしていたかが問われるからだ。
マスコミにだまされてはならない。士業を中心に受験雑誌が流行っているけど、あれもだまされてはいけない。
とかくラクに出来る仕事なんかないからだ。
そう思う。
BYE-BYE!