横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

消しゴムと子どもの心・・・

2019-03-07 16:43:54 | 発達や学習が心配
鉛筆とセットなのが「消しゴム」。

必ず筆入れに入っていて、なくなるとちょっと不安になる「相棒」。

今日はこの消しゴムについて考えていることを書いてみようと

思います。

「消しゴム」は✎などで書いた字や線を「消す」道具です。

いうまでもありませんね



「固さ」や「消しかす」のまとまり具合、「消せる範囲」

握り具合など、「個性」が豊か。

筆圧が強い場合など「消し後」が残ってしまう場合もあります。



消した「つもり」なのに跡が残っていると丸をもらえないこともあります。

「筆圧」と同時に「消し圧(?)」もけっこう重要です。

指先に力が入らないと上手に消し終えることができずに「跡」が

残ってしまったり、指全体に力が入りすぎて紙がくしゃくしゃになり

ときには破れてしまったり・・・・。

また、「一部分」を消したいのに「全部」が消えてしまったり、

という手の「器用さ」の問題もあります。

だから「消しゴム」は嫌い!という子もいます。

入学前に「運筆」の練習をしますが、同時に「消す」練習もした方が

いいのかもしれません。そのときは、柔らかめ・小さめの消しゴムから始めると

よいかもしれませんね。

消しゴムとの「相性」もあります!!




あとは、「心」の問題。

消しゴムと「心」がどう関連しているかというと・・・



割り算の筆算では、「仮の商(とりあえずの答え)」を書いて計算し、あまりがありすぎれば、また商を

立て直す・・・という作業が繰り返されることがあります。

「ちゃんと計算したのに、消してまたやり直さなくてはいけない」ということが

「許せない」子がたまにいます。算数の時間割り算になるとなぜかいらいらがたまる・・・・。

始めから「今日はえんぴつと消しゴムを交互に使います」と「宣言」されれば、

「そんなものかな」と「耐えられるかもしれない」です。

「心」と消しゴムの関わりその2は、

「いらいらを消しゴムで解消する」です。

???????

あまり好きでない学習のとき、つい、消しゴムをつめで削ってしまう子がいます。

「買ったばかりなのにすぐぼろぼろになる」

こんな子は消しゴムにいらいらをぶつけて耐えているのかもしれません。

消しゴムはちょっとかわいそうだけれど、「合法的なストレス解消」なのかも。

鉛筆に「かみ跡」がある場合も似たような感じです。

その3は、「においをかぐ」です。

冒頭の消しゴムのうち、香りがついているものがあります。

「お気に入り」のにおいを学習でつかれたときにほんとちょっとの「気分転換」として

「嗅いでいる」子もみかけます。においつき・がらつきの消しゴムがNGの学校も

ありますが、家では「ちっちゃな気分転換」になっていいかも。



そして、「マナー」

消しゴムを使うと出るのが、「消しかす」。

新聞で「図書館」で消しかすを入れる「容器」を貸し出しているという記事が

ありました。

塾では、こんなふうに

ミニゴミ箱をつくえの横につけています。

自分が出した消しかすを見て次の人が気持ちよくないことに

気をはせることができるようになってもらいたいのです。

(学校では床に払い落してしまっているのかしら・・・)

以前通ってきていた子の中にすべて自分の筆入れに入れてもって帰る、という

すばらしい子もいました!

***
「消しゴム」をなくしてしまう、という子には、

とっても「大きな消しゴム」や、鉛筆に消しゴムがついているものもよいと思います。


(たぶん、お気に入りの消しゴムはなくしにくいと思いますが・・・)



最後にこんな使い方も



4年生の学習で「平行線を描くとき」に左手(右手)が滑って動いてしまい、

線がずれてしまうので消しゴムを薄く切って両面テープで張り付けてみると

押さえやすくなりました。

・・・・こんなに消しゴムは「大事」なのに最近文房具売り場では消しゴムの種類が減っているように

感じます。ネット上ではたくさんあるのかしら・・・・。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)




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