前に「あさりからでるだしだけで味噌汁を作る+あさりの砂抜きの話 」の記事を書いた時に、コハク酸(貝類のうま味成分)も「味覚から過剰摂取を感知できない」のか?調べてみたいと書いたのですが、これを実験するべく、コハク酸をメインにした「うまみ調味料」はないかと探してみたのですが、どうやらないようです。。。。
ならば、コハク酸(試薬)として売ってないのか?と思って調べたら、アマゾンにありました!
ちなみに、全然関係ない話ですが、昔「チーズ」を自分で作ってみたくて調べていた時のことですが、フレッシュチーズではなく、本格的なチーズを作るには「レンネット」という特殊な酵素(ウシ、ヤギなどの胃袋の消化液の抽出物)が必要なのですが、そんな超レアな商品もアマゾンにはありました。アマゾン、最強です!(結局、作る工程が大変すぎてチーズ作りは断念したのですが…)
話をコハク酸に戻しまして…。
アマゾンにあった!と喜んだまではよかったのですが、量が多い!
1kg1575円で、送料を入れると、2115円…。
一生かかっても使い切らない量です。(苦笑)10分の1の量で、値段も10分の1なら即買いなんですが…。(ノД`)自分の趣味のブログのために2115円も使うのは(しかもほぼ余るのは目に見えて得ている…)ちょっと勇気いります。(;^_^A
と、迷っているうちに、気が付きました。
別に実験をしなくても、「コハク酸は味覚から過剰摂取を感知できないのかどうか?」がわかればいいのだ、と。(苦笑)
そしてネットで調べているうちに、前にグルタミン酸の実験の時 に紹介させていただいた、hietaroさんのサイトにまたまたたどりつきました。
そしてとっても興味深いことが書いてありました。(詳しくはこちら→http://taizo3.net/hietaro/cat161/ )
……グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムなどとの間に味覚上の相乗効果はない。
コハク酸ナトリウムは、醸造品をはじめ一般加工食品に調味料として用いられているが、その味がかなり特異的で、使用量が多すぎると、ひどくえぐい味になるため、家庭用調味料として使われることはほとんどない。
コハク酸は使用量が多すぎると、ひどくえぐい味になる。…なぜ「コハク酸」メインのうま味調味料が存在しないのかがわかりました!
コハク酸(貝類のうまみ成分)は、グルタミン酸ナトリウム(昆布のうまみ成分)、イノシン酸ナトリウム(かつお節のうま味成分)などとの間に味覚上の相乗効果はない、というのも興味深いです。
なんだか、「本当にひどくえぐい味になるのか?」「本当に味覚上の相乗効果はないのか?」逆に実験してみたくなてきました。(笑)
またhietaroさんから、この情報の出典元は、太田静行『うま味調味料の知識』(幸書房)という本であること教えていただきました。ぜひ読んでみようと思っています。
興味のある方はぜひ!