珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

南アルプス、アサヨ峰

2024-10-27 17:44:12 | その他
10月19日から20日にかけて、南アルプスのアサヨ峰に登ってきました。従来は山梨県側から登山口である北沢峠に入れたのですが、2019年の台風で南アルプススーパー林道が崩壊し、長野県側からしか入れません。伊奈市の戸台パークまで来るまで移動し、そこからバスで北沢峠を目指しました。北沢峠は百名山でもある甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳 の登山基地としても知られています。予報では20日は秋晴れが期待できたので、久々に南アルプスの山々を満喫できる今回の企画を楽しみにしていました。

パーティーは7名でうち2名は、登山系のSNSから合流された方でした。オーディオのオフ会でも初対面の方を自宅に招く場合がありますが、山の方がずっとドライな感じです。時代の変化を感じます。長衛小屋組とテント組に分かれ19日夜半の雨を凌いで翌日の登山に備えました。


北沢峠の標高は2000m以上あり、一頑張りで森林限界を超えることができます。やがて南アルプス北部の盟主、北岳が見えてきました。足元のハイマツにアルペンムードを感じつつ、先を急ぎます。


前日の雨が効いているのか、雲海が見事でした。しかもなかなか雲海が消えず、気持ちのいい登山が続きました。お隣の中央アルプスは勿論、御嶽山、北アルプス連峰、さらには遠く白山まで見通せました。


アサヨ峰はそれ自体もいい山ですが、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳等を眺めるための山と言ってもよいでしょう。それだけに今回の好天は大変ありがたかったです。こちらは甲斐駒ヶ岳です。学生時代(1985年)、社会人時代(1994年)に登りました。私の好きな山の一つです。


こちらは南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳です。甲斐駒ヶ岳に比べて穏やかな山容で、山頂下のカールにはお花畑が広がります。伊那側からの眺めがよく、伊那谷のシンボルでもあります。私は学生時代に1度だけ登ったきりです。


南アルプスの3000m峰が並びます。手前から北岳、間ノ岳、奥には塩見岳も見えます。学生時代は、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳をピストンで登った後、北岳から塩見岳まで縦走しました。塩見岳の先の三伏峠がえらく遠かったことを、今でも憶えています。学生にしかできない登山でした。


アサヨ峰に到着です。標高は2800m足らずで、甲斐駒と鳳凰三山を結ぶ早川尾根にあります。360℃のパノラマを楽しみました。ここで軽く昼食を取り、引き返しました。


アサヨ峰まで登ると、八ヶ岳の全貌が見えるようになります。先日登った、網笠山、権現岳から、北端の蓼科山までしっかりと見えています。足元は甲府盆地になります。八ヶ方面から南アルプスを眺める機会はそこそこありますが、その逆は滅多にありません。


鳳凰三山です。地蔵岳のオベリスクを確認できます。学生時代、御座石温泉から登って夜叉神峠へ抜けました。本来ならば、鳳凰三山の右後方に富士山が見えるはずだったのですが、それを除いてほぼパーフェクトと言える眺望でした。


アサヨ峰に手前に栗沢山という標高2714mの山があります。宇多田ヒカルが出ていたサントリーの天然水のCMで使われていました。YouTubeの動画を見る限り、甲斐駒が見える高さまでは、ご本人が登っていたようです。皆さん、思い思いに写真を撮って、成り切っていました。


紅葉も見事でした。今年は夏が暑すぎたせいか、紅葉自体も後ろ倒しになっていいます。おかげで、ちょうど良いタイミングとなりました。やはり紅葉には秋晴れの青空がマッチします。


下山後、再びバスで戸台パークに戻り、帰路につきました。途中、南アルプスむらの、クロワッサンで有名なパン屋さんに寄ったのですが、時間帯が遅く売り切れでした。それでも試食品にありつくことができました。代わりにアップルパイを調達しました。今回のメンバーには若き学生さんがいたのですが、大学の後輩であることがわかりました。私が南アルプスに登った時の年齢と同じだったこともあり、二重に懐かしかったです。別れ際にエールを送っておきました。皆さん、ありがとうございました。
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chibiさんとの相互交流

2024-10-19 04:51:53 | オフ会
先の3連休の中日の13日、chibiさんとの相互交流を行いました。chibiさんとは家が近いこともあり、同日に相互を訪問する形式でオフ会を行ってきました。大抵、前半に拙宅にお越しいただき、後半お邪魔するパターンでしたが、今回は逆のパターンでした。5月の拙宅オフに参加いただく予定があったのですが、お風邪で不参加となり、交流は1年ぶりとなります。この間、近況はLINEで聞いていました。パワーアンプの入れ替えがあったのですが、音作りにはご苦労があった模様です。

この日は夏に戻ったような暑さでしたが、オフ会の数日前から金木犀の開花が始まり、秋到来を実感していました。拙宅から最寄駅に向かう途中にも、何本かの金木犀があります。千里届くという、その芳香を嗅ぐと、オーディオシーズン突入のサインとなります。今年は、例年より数週間遅かったです。


最寄り駅で待ち合わせ後、早速、リビングルーム兼オーディオ部屋に通していただきました。キソアコースティック のHB-1とHB-X1 のスタック、すっかりお馴染みになりました。写真を撮り損ねたのですが、前回からの一番の変化点は、パワーアンプの入れ替えです。従来機より世代の古いFMアコースティック810を導入されました。同社の民生用アンプの初代の製品です。A級駆動で、トランジスタアンプながら真空管アンプのような音とのことです。お仲間であるトラウトマン大佐さんが、部品交換、ハンダ付け等をサポートしています。


chibiさんは私と同様に、振動対策にバベルを導入されています。これまではパワーアンプとクロックジェネレータの下に使用されていました。パワーアンプ入れ替え後の音作りの過程で、クロックジェネレータ直下から、プリアンプ(やはりFMアコースティックの255)直下へ変更となりました。FMアコースティックは5本脚で、そのままバベルが使えません。キソアコの制振板を挟む等、使うための工夫がされています。アンプを優先して振動対策している点では、拙宅と同じ状況となりました。私は、プリアンプまではとても手が回りませんが。


いつものように、chibiさんがJRiver Media Centerで音源を選んで再生する形式で進行しました。方式は異なりますが、chibiさんも私も、WindowsベースのPCオーディオです。こちらは、USBは使わずサウンドカードで直接アナログ信号を出力します。拙宅同様に、Windows上の音源ファイル直接指定して再生します。拙宅ではRoonによる再生を止めたこともあり、ジャケットの画像表示が無くなりました。自分で聴く分にはそれでも問題無いのですが、ゲスト向けには表示があった方が、親切ですね。


時間の関係でやや駆け足ではありましたが、クラシック、ジャズ、ボサノバ、ポップスとジャンルを跨いで鑑賞しました。大佐さんチューンのPCに入っていた音源、ご自身のリッピング音源からの選曲です。ロザンネ・フィリッペンスはオランダのヴァイオリニストです。バロックの作品集からバッハの無伴奏ヴァイオリンをかけていただきました。chibiさんのお好きなジャズは、ニーナ・シモン(ヴォーカル)、ウィリス・ジャクソン(サックス)、ジョニー・グリフィン(サックス)と、普段、私が聴かない面々が続きました。


続いてカジュアルな路線です。イーグルスやロドリーゴ・イ・ガブリエーラのライブは、オフ会でも取り上げられることが多いようですね。chibiさんはライブ音源がお好きです。いつものながらの濃くて臨場感のある音で楽しませていただきました。ホセ・グレコのフラメンコのCD、見覚えがあります。一時期Philewebコミュニティで盛り上がっていた記憶がありますが、実際に聴くのは、これが初めてかも知れません。chibiさんは、私も面識のあるHさんとも交流されたようで、正相、逆相の音の違いが話題になったそうです。


さらに、ラテン、洋楽、邦楽のライブ作品が続きました。カエターノ・ヴェローゾ、ジェームス・テイラー、山下達郎、それぞれのジャンルで大御所と言える存在です。一時期、ボサノバやMPB(ブラジルのPOPS)に嵌った時期がありましたが、カエターノ・ヴェローゾは殆ど聴いていません。聴いてみたくなりました。八神純子は2014年のライブが音源化されています。「思い出は美し過ぎて」は、後半の拙宅において原曲を再生しました。スタジオ録音とライブや、声質の変化を楽しみました。山下達郎は「アトムの子」でした。


2時間の前半戦が終わり、慌ただしかったですが、拙宅へ移動し、後半戦としました。相互オフは、同日に両方の音を聴くので、両者の求める音の違いが明確に感じられます。この1年、音作りに苦労されたとのことですが、最初の鑑賞から、chibiさんの求める方向はブレていませんでした。オフ会が進行するにつれ、音の濃さは増したように感じました。SPのダブルスタック、アンプのFMアコースティック化、更にはバベル導入でchibiさんの音も、かなり定まってきたようですが、引き続き、定点観測をお願いします。

拙宅では、バベル導入後の音を、初めて聴いていただきました。デジタルはMFPCの更新、Analyzed形式のファイル再生等、変化点が多すぎました。アナログの変化が、バベルの純粋な効果となります。総じて、中低域に安定感が出て、それが高域にもよい影響をもたらす・・・といったご感想でした。ヴォーカルの温かみではアナログに軍配とのことでした。オフ会終了後、青葉台方面へバスで移動し、小料理店風の居酒屋「若菜」で感想戦を持ちました。一つとして同じ音が無いオーディオの音を肴に、時に脱線しながら楽しみました。

chibiさん、相互オフありがとうぎざいました。また、来年、暖かくなりましたらお願いいたします。
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高妻山(戸隠)

2024-10-13 08:40:55 | その他
ここに来て、横浜近辺で金木犀が香るようになりました。酷暑の影響か、予想通り遅くなってしまいました。さて、10月の最初の週末、長野県の戸隠方面の高妻山に登ってきました。日本百名山の一つです。高妻山の存在を意識するようになったのは、2017年の雨飾山(途中で撤退)です。以後、信州方面の登山であちらこちら(2018年雨飾山虫倉山飯縄山)から眺めてきました。あるいは上越市内旅行先の小布施からの遠望も記憶に残っています。それだけに、思い入れが強い山であったと言えます。

今回のメンバーは7名でした。高妻山に登る前日、上田の太郎山に登って足慣らしとしました。上田は昨年旅行で訪れていますので、約1年ぶりです。上田市民から愛される太郎山は、1時間程度の登り下りできるお手軽な山です。山頂からは上田市を一望できます。天気が良ければアルプスも見えます。


戸隠中社近くの民宿に泊まり、早朝より高妻山を目指します。夜間は雨も降ったようですが、登山中に雨に見舞われることはありませんでした。戸隠高原は、高妻山の他、戸隠山、黒姫山の登山口にもなっています。コロナ禍前に黒姫山に登った際にも、ここを訪れています。


高妻山、戸隠山の山麗に戸隠高原は広がっています。牧場やキャンプ場があり、車でキャンプを楽しむお客さんも多いようです。キャンプ場を抜けて、登山口へと向かいます。山や牧場にかかる雲の向こうに青空が見えて、中々幻想的な風情でした。ここから長丁場の始まりです。


高妻山には大きく2つの登山ルートがありますが、今回は沢から登って、尾根を下るコースとしました。途中、何度も渡渉して高度を上げていきました。滑滝と呼ばれる滝の脇を、鎖を使いながら登りました。いくつか気の抜けない場所がありましたが、稜線に出れば一安心です。


高妻山は古くから信仰の対象だったようで、所々にお地蔵さんが配置され、それぞれに番号が振られていました。丁度高妻山の山頂が、十番目でした。稜線のアップダウンを繰り返し、山頂を目指します。稜線に上がってから長いのが高妻山の厳しいところです。


高妻山は山頂部が急に立ち上がっていて、最後の詰めはなかなかの急登でした。息を乱しつつも、山頂に到着です。これでまた一つ、百名山登頂が増えました。欲を言えば展望が欲しかったですが、登れただけでも良し、とします。短めの昼食を取り、長い下山に備えました。


高度を下げるに連れて、ガスの切れ間から山肌が覗くようになりました。高妻山の急斜面も一部、顔を出しました。この急勾配が山頂まで続いていたようです。あらためて高妻山のキツさを実感することとなりました。逆に、見通しが良いと心が萎えていたかも知れません。


期待していた紅葉です。流石に山の上部では、普通に始まっていました。間も無く、山全体が真っ赤といった風景が見られることでしょう。登りで景色を楽しめなかった分、下りは景色も楽しみながら進みました。そんな訳で、結局10時間近い歩程となってしまいました。


更に高度が下がり、麓が近づいていることを実感します。黒姫山の稜線部が見えています。山頂のガスは最後まで取れませんでしたが、穏やかな山容は、裾野の形状からも判ります。


飯縄山方面です。その右下に見えているのは、戸隠のスキー場です。更に右奥には長野市街を確認できます。この日、長野方面の天候は、終始、良かっただけに、山頂部のガスだけが残念でした。


長い下りを終えて、やっと戸隠牧場に帰ってきました。ここのソフトクリームを食べたかったのですが、下山時には営業時間を過ぎていました。次の機会を待ちます。


下山後、戸隠中社近くの温泉にて、汗を流して帰路に就きました。翌日の早朝から仕事を抱えている人もいて、そこそこに温泉を切り上げました。予想通りキツい山ではありましたが、念願の高妻山に登れてよかったです。貴重な時間をご一緒した皆さん、ありがとうございました。
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チューバホーンさん宅、訪問

2024-10-05 05:28:33 | オフ会
日に寄って寒暖の差が大きく、衣替えはまだ遠い横浜方面です。さて、9月の最終の日曜日、チューバホーンさん宅での定点観測オフに行ってきました。前回から半年ぶりの訪問です。途中からOさんも合流されました。皆さんとはGWの拙宅オフハンコックさん宅でのオフ白河遠征とコンスタントにご一緒させています。午前中に所用があった関係で、この日は南武線、中央線、西武線多摩湖線、西武新宿線とつないでお宅へ向かいました。いつものように施術を受けた後、オーディオ部屋に移行してオフ会スタートです。


チューバホーンさんのシステムの機器群です。CDトランスポートTL0 3.0 はすっかりシステムの顔となりました。OさんDAC、マランツ♯7と盤石のランナップです。それぞれの機器の下には、いずれもフローティング方式のボードが配置され、振動対策もしっかりされています。当方がカジュアルな路線を好むことを想定して、音作りも元気な方向に調整されたとか。ゲストの好みに合わせて音を調整するのことは、簡単ではありません(私にはとてもできません)。長年のオーディオ経験に基づくスキルと言えます。


クラシック、ジャズ、ポップスの流れで進行しました。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(ヨハンナ・マルツィ) は、春の会でも聴かせていただきました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲(アラウ)は、あまり聴く機会の無い第4番でした。ワーグナーも私が参加するオフ会では珍しいです。指揮はクレンペラーでした。感想戦で伺ったところ「タンホイザー/序曲」とのことです。ポップス系に寄せたと言われていますが、広い音場と重厚感のある低音でクラシック、素晴らしかったです。


続いてジャズです。MJQの「枯葉」は、7月のヒデさんの音が記憶に新しいです。あちらはホーンSPでしたが、ヴィンテージSPでも力感溢れる再生に唸りました。コーン紙が痛々しくも感じられましたが、ヒデさんの音とは風合いの異なるキレのある音でした。ドリス・デイは、こちらのオフ会でハンコックさんに紹介いただき、私も入手しました。『KIND OF BLUE』はなかなか入手しづらいCDを苦労して手に入れられたそうです。素晴らしいジャズの再生、ハンコックさんにも聴いていただきたかったです。


後半は邦楽タイムです。懐かしい曲が続きました。「フラシーヌの場合」「いちご白書をもう一度」は、リアルタイムで聴いたわけではないのですが、フォークソングのコンピレーションCDで聴いていました。前者はオリジナルの新谷のり子ではなく森山良子のカヴァーを聴かせていただきました。「冬が来る前に」辺りから、リアルタイムで聴いています。この曲のサビのハモリ、好きです。中森明菜のイーストライブには、映像作品のイメージがありますが、音のみのCDが出ていたのですね。知りませんでした。


「いちご白書をもう一度」で、ちょっとした実験がありました。タンノイのスーパーツィーターの設定を変更しての聴き比べはです。クロスオーバー周波数、能率という2つの変数を調節して使います。クロスオーバー周波数を1段階変えただけで、音が寂しくなったのに驚きました。奥が深そうです。


こちらはOさんの持ち込み作品です。皆さん世代が同じなので、洋邦問わず楽曲で話がつながります。TOTOの「ロザーナ」「アフリカ」が流行ったのは高校2年の時でした。AOR全盛期です。ユーミンブランドは荒井由実時代のベストアルバムで、私はカセットテープで購入しました。大学入学直前、それこそテープが擦り切れるように聴いたものです。オリジナルアルバムとアレンジが異なる曲は、むしろベストアルバムの方が馴染みがあります。Wikipediaによると、Part2とPart3は非公式のアルバムのようです。


中島みゆきは、盤持ち込み企画となりました。私はデビューアルバムの『私の声が聞こえますか 』『臨月』を持ち込みました。私の好きな「時代」と「夜曲」をチューバホーンさんのシステムで聴けてよかったです。かなりマニアックな聴き方をしましたが、いろいろと勉強になりました。チューバホーンさんのCDからは「世情」でした。冒頭から生々しいギターの弾き語りに、引き込まれました。中島みゆきのCDは、拙宅では鳴らすの難しかったですが、皆さんとの交流がいい刺激になっています。



終了後、井荻駅まで移動し、居酒屋「しげたん」で感想戦を持ちました。リーズナブルで美味しい料理に、アルコールが進みました。カウンターのみのお店でアットホームな雰囲気が心地よかったです。例によってオーディオと音楽の混ざった雑談で、楽しい時間を過ごしました。チューバホーンさん、Oさん、ありがとうございました。相変わらずの安定したサウンドで音楽に入れました。しかも当方好みのチューニングまでされて・・・。Oさん宅にはしばらく行けておりませんし、ハンコックさんともお会いしたいですね。引き続きの交流、よろしくお願いします。
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いたちょうさん宅、訪問

2024-09-29 08:22:59 | オフ会
にらさんご来訪の翌々日の23日、赤羽のいたちょうさんのお宅を訪問しました。2023年の2月以来、約1年半ぶりでした。ご一緒は、同じく赤羽にお住いのベルウッドさんです。待ち合わせ時間より早めに赤羽駅についたのですが、ちょうどサレジアン国際学園(旧星美学園)の吹奏楽部のライブが東口で行われていて、いい時間潰しになりました。名探偵コナンのテーマや学園天国などノリのいい曲で、通りすがりながら楽しませていただきました。集合後、いたちょうさんの車で拾っていただき、お宅へ向かいました。

いたちょうさんを最初に訪問したのが、2014年1月ですからもう10年以上経過したことになります。以後、定点観測を重ねてきました。そのいたちょうさんのシステムに、大きな変化がありました。これまでのリビングオーディオから一転、2階の専用部屋に引っ越しされました。空間はリビングルームより狭くなっていますが、従来がニアフィールドリスニングであったためか、狭さは感じませんでした。アッコルドと後方の壁との距離は、むしろ長くなりました。気兼ねなく音楽に浸れる環境を得られたのだと思います。


いたちょうさんと言えばPCオーディオ(ネットワークオーディオ)ですね。私と入れ替わるようにWindows系からLinux系にシフトされました。HQ Player、Roon、NAA という構成は変わっていません。最上流のPC(隣室にあります)上のHQ Playerでアップサンプリングし、以後、オーバーサンプリングをしないNOSというコンセプトです。拙宅でも使用している中華DDC(SU-2)は無くなり、Diretta(上段で赤く光っている筐体)が導入されています。DSD1024まで対応可能な中華DAC Spring3 KTEは健在でした。


いたちょうさんも当方と同じく、OCTAVEユーザーのお仲間です。長らくV70SEを使われています。同社のアンプに欠かせない外部強化電源Black Boxですが、ついにSuper Black Boxを導入されていました。定価の上昇に伴い、最近は、中古の相場も上がっているようです。導入おめでどうございます。お家芸の球転がしの方は落ち着いているようでした。今回はプリ管が欧州系、出力管がアメリカ系の組み合わせでした。


いたちょうさんのシステムの顔とも言える、フランコセルブリンのアッコルドです。若干の内振りでセットされています。10年以上に亘り聴かせていただいていますが、出音の繊細さの一番の理由は、このSPにあるのではないかと思います。今回、専用部屋となって、アッコルドと、より対峙できるようになりました。いたちょうさんの再生ボリュームは、拙宅より控えめで一貫しています。それでいて、デリカシーに富んだ音を引き出されています。この10年は、アッコルドのポテンシャルを引き出す10年ではなかったかと。


前半がデジタル、後半がアナログでした。デジタルはブラインドテストあり、声当てありで真面目モード、アナログはお気楽モードとなりました。DSD1024とPCM768kHzの比較は興味深かったです。DSDの方がより細かい音が表現されていた好ましく思えました。ベルウッドさんとも評価が一致しました。音源は中森明菜のスローモーション(44.1kHz)でした。これまではPCM優位だったようですが、直近でのDiretta側の改善が効いたのかも知れません。伊東ゆかりの若かりし頃の声を当てられなかったは、ちょっと悔しかったです。

2019年に導入されたRega Planer-6です。ダイレクトドライブ派からベルトドライブ派に転身されて、5年が経過しました。Regaと言えば、KYLYN(キリン)さん、にらさんといった、旧Philewebのお仲間につながります。最初のPhilewebミーティングの2次会に行った面々です。


アナログは楽しい選曲が続きました。由紀さおり、あべ静江はリサイタル作品です。二人とも持ち歌以外に流行の洋楽もカヴァーしているので、いずれも買いですね。サウンドインSは70年代にTBSで放送されていた音楽番組だそうです(知りませんでした)。MCは伊東ゆかりと松崎しげるです。歌の上手い二人による「夢のカリフォルニア」も良かったです。「北国行きで」は昔からフォーク&ポップスの作品集で聴いてました。曲はとても印象に残っているのでうすが、歌い手が朱里エイコであること、すっかり忘れてました。


アナログの後半は、いたちょうさん好みの、マニアックな路線でした。浅川マキは74年のライブです。気だるい声と山下洋輔らジャズメンの演奏が絶妙ですした。茶木みやこ、池田典代と聞いてピンと来られる方は、相当な邦楽マニアと言えるでしょう。私は存じ上げませんでした。池田典代の『DREAM IN THE STREET』はシティポップスの名盤として知られるようです。表題曲のバックで、山下達郎がコーラス参加していました。『ギター・ワークショップ』は大村憲司ら名ギタリストによる、ダイレクト・ディスクです。


締めはこちら。国鉄のキャンペーンソングに使われていたこと、昨日のことのように憶えています。プレイバックPart2とか歌っていた時期なので、ギャップ大き過ぎでした。最後に和める曲で締めていただき、ありがとうございました。終了後、赤羽岩淵駅近くの「魚一」で感想戦を持ちました。3連休の終わりで、翌日からの仕事なども気にしてはいましたが、アルコールが入ってしまうと、後はご想像の通りです。赤羽の飲み屋街の活気もすっかり戻り、入るのが難しい日もあるようです。



いたちょうさん、お招きいただきありがとうございました。専用部屋を得て、着々と目指されている音を創られていることを実感しました。ブレずに進まれているのが、素晴らしいです。いたちょうさん、ベルウッドさん、楽しい赤羽オフ会ありがとうざいました。引き続き、よろしくお願いします。
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