珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

奥村愛、東京室内管弦楽団コンサート

2010-05-02 07:18:02 | ライブ
4月24日(土曜日)に中野ZEROで開かれたクラシックのコンサートに行ってきました。クラシックのコンサートに行く機会は滅多にありませんが、オーディオ熱の高まりと共に生演奏に対する興味が上がってきました。奥村愛さんは、本格派というよりカジュアルな活動をされていますが、十分、素晴らしい演奏を楽しませていただきました。ちなみに演奏した曲は、
 ベートーベン:ロマンスNo2
 サラサーテ:カルメン幻想曲
 サラサーテ:チゴイネルワイゼン
 モンティ:チャルダーシュ(アンコール)
です。ご本人もブログでも述べられていますが、このラインナップで弾くことはなかなか無いとのことです(このあたりの感覚は私はよくわかっていません)。奥村愛さんの優しい雰囲気はトークは勿論、演奏にも表れていたと思います。とは言え、激しい曲調のところでは凛とした感じもあって、良かったです。

奥村愛オフィシャルブログ




結局、4月は ジャズ(Sophie Milman)とクラシックの生演奏を聴くこととなりました。ライブを聴いてあらためて思うのは、生演奏とオーディオの重なる点と重ならない点です。楽曲を楽しむ点では共通していますが、オーディオを極めた先に生演奏があるとは思いません。アーティストとの一体感、視覚を通じての感動・興奮、一期一会の感じなどは、生演奏ならではの楽しみです。一方、装置を組み合わせる、セッティングを追求する、といった聴く側の主体的な行動、創造にオーディオならではの楽しみを感じます。オーディオで生演奏に近い音が出せることもあるでしょうが、生演奏では出せないオーディオの音(勿論、素晴らしい音)もあるはずです。

ところで同じ24日の夜ですが、ヴァイオリンの女王と称される Mutter のコンサートがサントリーホールでありました。こちらは値が張るとの敷居が高くてパスしました。できればオーディオで十分予習して臨みたいです。生演奏で感動した曲をオーディオで聴き直す、あるいは事前にオーディオで聴き込んで生演奏を楽しむ、そんな感じで両方楽しめていければと思います。
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カナダつながりの話題

2010-04-16 06:39:48 | ライブ
バンクーバー五輪はまだ記憶に新しいところですが、カナダつながりのトピックスを2つ紹介します。普段とは異なる音の世界を楽しみました。一つは昨年その存在を知ったカナダのJazzヴォーカリスト、Sophie Milman のライブです。4月9日、ブルーノート東京で開かれたライブに行ってきました。Sophie Milman 、想像通りとても健康的でチャーミングでした。バックの演奏も素晴らしく、またSophie Milman 自身も東京(のジャズファン)を気に入っているようで、とても盛り上がりました。




Sophie Milman のアルバムは3枚全て所有しています。アルバムはあらためて紹介したいと思います。スタンダードだけでなくボサノバ、ロック、ポップス、ロシア民謡など様々なジャンルの曲を歌いますが、どれもSophie Milman の世界に持ち込むところがさすがです。これからも注目していきたいJazzシンガーの一人です。


2つめの話題は思い切りオーディオで、カナダemmLabs社製のSACD/CDプレイヤーXDS1です。10日にテレオンで開催された試聴会に参加してきました。300万円近くの超ハイエンド品で全く手が出ない製品ですが、ハイエンドプレイヤーの音をじっくり聴く貴重な機会となりました。司会はステレオサウンドでお馴染の三浦孝仁氏。話題が豊富でDSD録音の話、emmLabs開発陣の話、アナログマスターテープの話、最後にはガラスディスク紹介など、盛り沢山で勉強になりました。

全体を通じて、柔らかな、そして抜けの良いサウンドで、聴き疲れしません。音色に艶が感じられるのも好印象です。ヴォーカルものやクラシックが特によかったです。このプレイヤー、CDやSACDから読み取った信号を、DSDの2倍の5.6MHzにアップリングしてDA変換しています。emmLabsはSACDの信号処理に相当な理解とこだわりがあるようです。三浦氏もそのあたりを意識してか、ほとんどSACDをかけていました。


試聴会では自分で所有している曲がかかると、普段の音と比較できて参考になります。この日は、山本剛の Misty とAl Di Meola 他の Friday Night in San Francisco がかかりました。空気感や音の数など、さすがに上の世界は違います。ただし、三浦氏は Misty はアナログの方が断然いいと言っていました。アナログ、デジタルの差というより、使っているマスターの差に起因するようです。マスターテープ(磁気テープ)は生鮮食品のようなもので1週間もたつと音が悪化するとのこと。Misty がSACD化されたのは録音から年数がたってからで、それだけハンデを負っているわけです。単純にアナログ、デジタルの比較はできないこと、勉強になりました。


ライブにハイエンドオーディオ・・・カナダつながりの非日常の音に浸りました。こういった体験を自宅オーディオのレベルアップに活かしていければと思います。
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