珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

庄野真代コンサート、よこはまマリンコンサート

2011-07-24 13:26:04 | ライブ
なでしこJAPANが世界一を決める直前の週末、毛色の異なる2つの記念コンサートに行ってきました。一つは庄野真代さんの35周年記念コンサート、もう一つはよこはまマリンコンサート(クラシック)で、こちらは第20回目の節目です。

POPS(邦)の記事でも触れましたが、70~80年代に活躍した邦楽の歌手の中には、今でも活動を継続されている方がいます。当時の曲をオーディオでいかに新鮮に聴くかは大切なテーマですが、現在の活動に触れることも同じように大切にしたいと思うようになりました。真代さんは今でもボランティア活動や歌の先生もやられていて、コンサートの翌日には東北方面の予定があったようです。忙しいながらも充実の日々を送っているように映りました。


往年のヒット曲はもちろんですが、アルバムからのピックアップもあって、聴きたい曲はほぼ網羅されました。ピアノだけでなくギターの弾き語りも披露されて、アーティストとしての側面も。ゲストの叶 正子さん(サーカス)によると、かつてサーカスのメンバー探しの際、真代さんを誘ったこともあったようです。当日は幻のサーカス版「アメリカン・フィーリング」を聴くこともできました。バックのミュージシャンも真代さんとの活動が長いのでしょう、演奏は勿論、それ以外の場面でも一体感がありました。


翌日は、横浜みなとみらいホールで開かれたマリンコンサートです。クラシックのコンサートへ家内と出かけるのは何十年ぶりでしょうか。もしかしたら結婚後初かも知れません。横浜で活躍する音楽家の団体「横浜音楽文化協会」が主催するこのコンサート、毎年7月のこの時期に、テーマを変えて開かれてきました。恥ずかしながら、コンサートの存在を知ったのは最近です。実は、みなとみらいホールを訪れるのも初めてでした。目の前は何度も通ったことがありますが、燈台下暗しとはこのことです。


今回は20回目のコンサートであるため、数字20に関連のある曲が取り上げられていました。有名なところでは、サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン作品20、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番です。何故かマリの金婚式(50年の記念のはずですが)も取り上げられていましたが。生でピアノ協奏曲第20番を聴くのは今回が初めてです。この曲を好きなオーディオファンは多いと思われますが、私も、内田&テイト盤を良く聴きます。今回のピアノは伊藤恵さんです。席は2階の遠方でしたが、力強いピアノを堪能することができました。


両コンサートを通じて感じるのは、やはり継続は力であること、です。35年、20年という年月は気が遠くなるくらい長い年月ですが、1年1年、いや1日1日の積み重ねがあってこそなのでしょう。なでしこの澤選手の「長いことやってきて良かった」のコメントも同じことを指しています。ネットを回っていると、オーディオ歴30年、40年という例が珍しくありません。やはりオーディオも継続が大事ということでしょうか。
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Winterplay@kamome(関内)

2011-03-06 09:23:17 | ライブ
横浜関内のライブスポットKamomeで行われた、韓国のJazzユニット、Winterplay のライブに行ってきました。20日間で18都市を回るスプリングツアーの幕開けに選ばれたのが横浜でした。決して大きい会場ではありませんでしたが、その分、アーティストとの距離感は断然近くなり、大きなクラブでは味わえない一体感を楽しみました。

韓国の Jazz と言えば、Woong San の方が有名かもしれません。Winterplay は Jazz でなくJazzy だろうとも言われそうですが、大事なのは枠でなく、その音楽が響くか否か、ですね。オーディオ誌でその存在は知っていましたが、実際にセカンドアルバム『Sunshines』を買ったのが昨年の9月です。その後、メジャーデビューアルバム『Songs Of Colored Love』も買いました。要は、響いてしまったわけです。


生演奏とアルバムのイメージが異なることが、しばしばあります。Winterplay の音楽はまずヴォーカルの Haewon が全面に出て、それをプロデューサー兼トランペッター Juhan Lee が支えるイメージありました。実際は、Haewon、Juhan Lee そしてギターのSaza-Woojoon Choiの3人が揃って前に出てくる感じでした。特にギターの印象が強かったです。Haewon 歌声も、ライブだと前に押し出す力強さが出てきます。

コンパクトな会場故の嬉しさもありました。Heawon は会場に隈なく視線を配りながら歌っていましたので、しばしば、私とも眼が合います(合った気がします)。ご覧のジャケットにあるようなクールビューティに見られるわけですから、ドキドキするなというのが無理です。音楽聴きに行っているのに何だかなあ、という気もしますが。家内が韓流ドラマで来るなら、こっちは韓国Jazzで対抗といきましょう。

まだツアーは始まったばかりです。皆さんの街にも来るかもしれませんので、興味ある方はこちらでチェックしてみて下さい。
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Halie Loren @ Cotton Club

2011-02-19 09:14:15 | ライブ
注目しているジャズシンガーの一人、Halie Loren のライブが丸の内の Cotton Club で行われました。北陸方面への出張からの直行だったので慌しい1日でした。

この日の北陸方面は好天に恵まれて穏やかな1日でした。こちらの写真は、泊まったホテルからの朝の眺めです。背景にあるのは北アルプスの立山連峰です。朝焼けの北アルプスは、関東にいるとなかなかお目にかかれない光景です。


富山空港には展望台があり、そこからの立山連峰の眺めも素晴らしいです。チェックインまで間がありましたので、有料(100円)でしたが展望台で写真を撮りました。陽が長くなっていることを実感します。左のやや黒い三角形の山が剣岳、中央の白い山が立山です。男性的な剣岳、女性的な立山と言われますが、雪の付き具合にもそれが表われていますね。


羽田で食事後、Cotton Club へ向かいました。昨年秋のミニライブは後日知ったので行けませんでしたが、早い機会にライブが開催されてよかったです。アルバムからのピックアップが中心で、オリジナル、スタンダード、さらにいとしのエリー(一部日本語)と、楽しめる構成でした。個人的なツボ「Blue Skies」「Perhaps, Perhaps, Perhaps」も入っていて大満足です。


この日歌った「Thristy」 (アルバム『After Dark』に収録)は、17歳の時、家族で砂漠をドライブしている最中に作った曲だそうです。ピアノの弾き語りを披露するなど多才ぶりも窺えました。美貌はもちろんですが、曲の合間のトークから伝わる明るい性格も、ライブの雰囲気づくりに一役かっていました。バックやゲストのミュージシャンも和やかな雰囲気で彼女を盛りたてていて心地よかったです。


Halie Loren のアルバムは2枚所有しています。機会をあらためて、紹介したいと思います。ちなみに彼女の出身地はアラスカです。アラスカと言えば、マッキンリー(北米最高峰の山)をイメージします。この日は、雪山つながりの、充実した非日常となったわけです。
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Grimaud@サントリーホール

2011-01-22 08:51:54 | ライブ
17日(月曜日)、サントリーホールで開かれた Helene Grimaud (文字化けするので、アクセント表記は外しています)のコンサートに行ってきました。サントリーホールのような大きなホールでピアノのソロを聴くのは今回が初めてです。ピアノ1台で大空間を支配する様に、2時間圧倒された感があります。改めてオーディオとは異なる生演奏の良さを実感したコンサートでした。


プログラムは彼女の新譜『Resonances』の構成のまま、Mozart→Berg→Liszt→Bartokの順でした。昨年末にCDを購入していて、事前に予習済みでしたが、激しさと柔らかさのコントラストは想像以上。特に、MozartとLisztのピアノソナタが素晴らしかったです。CDでは瑞々しいタッチの印象があったのですが、それはいい意味で裏切られたことになります。


生演奏とオーディオは同じ軸で優劣はつけられませんね。例えば録音するポジションは、殆ど多くの観客席より望ましい位置でしょう。そのようなポジションで聴く音楽を、誰もが何度でも再現できる事はオーディオの良さです。一方、コンサートではなかなかいい席に恵まれませんが、それでもアーティストと空間を一にできる喜びは生演奏ならではです。今回は、前から4列目の左端の席で、終始背中姿を見ながらの鑑賞でしたが、それでも十分でした。

インターネットで、幼少期のつらい経験や、動物愛護の話題に触れていたせいか、Grimaud に対して少なからずバリアを感じていました。しかし演奏後の拍手に応える柔らかい表情を見て、私自身がほっとした感じを受けました。彼女の作品は『Resonances』の他Beethovenのピアノ協奏曲他のアルバムを所有しています。昨日も、Rachmaninoff のピアノソナタ他のアルバムをクリックしてしまいました。

コンサートの印象を少しでもオーディオに還元できればいいですが、こちらは長い道のりになりそうです。
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Ana Vidovic ギターコンサート

2010-10-31 11:51:04 | ライブ
27日、上野の東京文化会館で開かれた Ana Vidovic のコンサートに行ってきました。彼女は1980年生まれのクロアチアのギタリストで、存在を知ったのは偶然見たNHKのBS放送でした。演奏はもちろんですが、その清楚な雰囲気にも魅力を感じていました。ちなみに彼女のホームページは、こちらになります。コンサートの予定が見れる他、試聴もできます。興味ある方は覗いてみて下さい。


クラシックのギターコンサートに行くのはいつ以来でしょう。記憶があいまいですが、親と荘村清志のコンサートに行ったことは覚えています。ギターソロの場合、観客の視線が弾き手に1点集中します。その雰囲気が聴き手にもフィードバックされ多少の緊張を強いられるのですが、そんな感覚含めて楽しみました。

前半は Bach のパルティータ第3番ホ長調、アルハンブラの思い出、スペイン組曲、武満徹によるビートルズ編曲などポピュラーな構成。一方、後半はパラグアイやベネズエラの作家の作品を取り上げていました。Ponce(メキシコ)もそうですが、南米の作曲家によるギター作品は、私にとって未開拓ゾーンで奥が深そうな印象あります。

ギターを抱える Ana Vidovic はとても颯爽としていて、まるでギターと本人が一体化したような印象です。演奏自体は派手さはありませんが、音と音のつながりが滑らかで、それこそ容姿と同じくキレイという表現を使いたくなります。

写真は NAXOS から出ている1999年録音のアルバムです。27日にも演奏したパルティータや Ponce の作品が楽しめます。ジャケットはまだ少女の表情ですが、流麗な演奏を楽しむことができます。
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