珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

七面山、ダイヤモンド富士

2015-03-27 05:51:11 | その他
春分の日の翌日、山梨県の七面山に登ってきました。先日の、黒川・鶏冠山と同じメンバー3名です。富士山の山頂付近から陽が昇る、いわゆるダイヤモンド富士を見る企画です。21日の夜、高尾駅に集合後、車で身延方面へ移動しました。これまで夜通し登る経験はありませんでしたが、今回初めて午前2時スタートとなりました。それでも数時間程度の仮眠のおかげか、登っている最中は眠くなりませんでした。多少の興奮もあったのでしょう。肝心の天候も予報通りで、何ともいえぬ不思議な、日の出を目にすることができました。今年に入っても山の好天続きは継続中です。

ダイヤモンド富士はその気になれば、各地で見ることができます。年間2回が基本ですが、高尾山のように冬至の頃のみ、というケースもあります。七面山はちょうど富士山の真西に位置するので、春分の日と秋分の日に見れるというわけです。


先日の黒川・鶏冠山でアイゼン不要だったことや、かなり暖かい日が続いたこともあって、アイゼンを持っていかなかったのですが、これは大失敗でした。雪より氷がやっかいだったことを、その場で知るはめになりました。大事には至りませんでしたが、次回以降の教訓です。


七面山は山自体がお寺となっています。山頂より30分ほど下ったところにある敬慎院は、有名な身延山久遠寺ともつながりがあります。かなりいいペースで登ったため、日の出には余裕を持って敬慎院に到着しました。広い展望台にて、寒さに耐えながら日の出を待ちました。


少しずつですが、背景が赤くなってきました。シャッターを押すために手袋を外すのが辛かったです・・・。


この日は春分の日の翌日です。若干、山頂より左側(北側)から陽が昇っていることがわかります。日照時間の変化率が大きい時期でもあるので、陽が出る位置も1日単位で大きく動きます。おそらく翌日はダイヤモンド富士にはならないと思われます。


ご来光です。我々の隣にいる、敬慎院の宿泊者(老若男女多数)の念仏のボルテージが上がり、異様な雰囲気に包まれます。ダイヤモンド富士には、日の出、日の入りの2パターンがありますが、高揚感なら前者、寂寥感なら後者となります。夜間の登りの苦労も吹き飛びました。


確かに富士山の山頂部(水平部分)をかすめていますので、正真正銘のダイヤモンド富士です!


太陽が完全に富士山の上に出ると、ご覧の明るさです。お寺ではこれから朝食でしょうか。我々は七面山の山頂を目指してさらに登ります。


七面山の山頂です。標高はほぼ2000mですが、残念ながら樹林に囲まれ展望はありません。風がほとんど無かったのは助かりました。ここでしばし時間をとり朝食としました。南アルプスも目前に迫っているのですが、七面山からは望めず、もう少し先の希望峰に行く必要があります。今回は省略となりましたが、なかなかの絶景のようです。


再び、敬慎院に戻ってきました。この門を通して眺める富士山はまるで額縁に収まる絵画のようで評判なのですが、時間帯が悪すぎました。逆光のため肉眼でも富士山を見失うほどでした。日の出はともかく、ここは順光の午後の方が、富士を眺めるにはいいはずです。夕景は狙い目かも知れません。


足元の雪や氷を避けながら、一気に登山口まで下りました。展望台で念仏を唱えていた集団が長蛇の列で、追い越すのに苦労しました。スタート時点で見過ごした、身延山や七面山の案内図が登山口にありました。お隣の身延山の方が標高は低く、アクセスは楽です。


登山口の向かいには、白糸の滝がありました。水量は少な目です。周りの木々が少し色づいているのは春の準備に入ったということでしょう。


下山後は、例によってまず汗を流しました。登山口から近い草塩温泉にしました。夜間登山のおかげで下山も早かったので、当然、朝風呂となります。開館の10時に入ることができ、我々3名の他、1名でほぼ貸切の状態でした。


さらに身延方面へ北上し、お土産+食事処にて昼食をとりました。私はもりのうどんと肉丼のランチセットです。他、季節限定のさくらそば、地元の野菜、甲州ならではお菓子などお土産を購入し、帰路につきました。夜間登山→温泉→食事とくれば、当然、睡魔が襲ってきます。ドライバーさんにはいつも、いえ、いつも以上に感謝しています。


登り始めが早い分、全てのサイクルが早くなります。新宿に戻ったのが午後3時前でしたので、散会後、神保町へ足を延ばしました。ダイヤモンド富士の余韻を抱えながら、富士レコードでアナログ盤探しです。結局、2店ハシゴして4枚分、散財してしまいました。というわけで、富士づくしの1日の締めとなりました。この週末は久しぶりに地元でゆっくりできます。ポタリングの他は、アナログ三昧になりそうです。


やはり望遠レンズには三脚が必要だと、アイゼン同様に学びました(汗)。
コメント (4)
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