珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

春の伊吹山

2015-04-23 06:49:03 | その他
ミネルヴァさんとのサウンド交流の翌日の12日、伊吹山に登ってきました。伊吹山は日本百名山に入っている独立峰で滋賀県に位置しますが、名古屋からも遠望できます。私がこの山の存在を知ったのは、新幹線が博多に開通した40年前になります。車窓からの姿を前に、父親から伊吹山の名前を教えてもらったことを、憶えています。その後、日本中の山に登っていますが、横浜に住んでいると関西の山に登る機会は限られます。ミネルヴァさん宅訪問が決まってから、天候次第で伊吹山登山を考えていました。幸い、晴れ間が広がり、登山日和となりました。

大津駅を早朝出発し、米原の先、近江長岡を目指しました。近江長岡駅からの伊吹山です。ここまで来るともう関ケ原が目前です。


アップダウンの少ない、登り一本調子の登山道でした。丹沢の大倉尾根を思い出しました。仕事用のノートPC類も背負ったので、いいトレーニングになりました(汗)。冬季は雪国と化すこの地域ですが、さすがに下界に雪はありません。頂上付近にわずかに残雪が見えます。


高度を上げると眼下に琵琶湖が見え始めました。山からの琵琶湖の眺めは、伊吹山ならでは楽しみの一つです。山頂まで終始琵琶湖を見下ろしながらの歩程となりました。


樹林がほとんどないのもこの山の特徴で、見晴らしがよかったです。眼下の平坦部を新幹線や東海道本線、名神高速道路が通っています。


頂上付近です。わずかに残る残雪の上を歩きます。


頂上に出て初めて見える展望もありました。北陸方面の山々です。能郷白山(福井)や本家加賀の白山も見ていました。もっと天候がよければ北アルプスや御岳山、乗鞍岳も見えたはずです。


伊吹山のピークです。オーディオ訪問に絡めた百名山登山、実は最初の試みでした。いいペースで登ったため、午後の時間に余裕が生まれました。前日断念した立木音楽堂を目指すことにしました。ガストロノームで購入したあんパンを頬張り、下山を急ぎます。


登山口発、近江長岡駅行きのバスまで2時間ほど余裕があったため、テクテクと歩くことにします。どこかで見たことのあるシーンです。NHK-BSの自転車旅の番組で、火野正平さんがこの付近を訪れる回がありました。結構な坂を登らないとここまでは来れません、大変だったでしょう。


大津でも遅めの桜を見ましたが、さらに奥まった伊吹山の麓の桜は、散り始め、といった感じでした。この時期の山は、ビデオテープを巻き戻したような光景に出合えるので、気に入っています。


レンギョウも、そんな巻き戻しの一例です。


近江長岡駅には午後2時前には戻れました。東海道本線で石山駅で下車、バスで立木音楽堂方面へ向かいます。弘法大師ゆかりの立木観音の辺りは、ちょっとした渓谷です。琵琶湖直後ではゆったり流れていた瀬田川ですが、ガラリと表情を変えます。


立木観音からは結構な距離を歩きました。鹿跳橋あたりまではバスが頻繁に通っているのですが、そこから先は急に減ります。行かれる方はマイカーがお勧めです。閉店前の1時間でしたでのお客さんは誰もおらず、特等席を確保です。薄日に輝く瀬田川を見ながらしばし休憩です。


山の疲れを癒すなら甘いケーキは向いていますね。美味しいコーヒーと一緒にいただきました。


加えて音楽も。タイミングよくシャコンヌが流れてきました。SONY製のスピーカーがさりげなく置かれていました。オーディオ機器を詮索するのは、ここでは止めておきましょう。


石山駅から瀬田の唐橋が近いことが分かり、寄ってみました。たまたま最近読んだ本で、この橋は信長が作らせたと知りました。色は黄土色でしたが、個人的にはえんじ色がいいと思うのですが・・・。唐橋を往復した後、石山駅から新快速に乗り兵庫へと戻りました。


オーディオ訪問、滋賀豚、音楽堂、三井寺、琵琶湖、伊吹山、瀬田川と滋賀滞在を楽しんだ2日間となりました。遠くないうちに比叡山越えをやってみたいです。
コメント (4)
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