珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

四国、剣山

2015-04-30 01:08:34 | その他
連休前の最後の土日、登山とオーディオ訪問のカップリング企画 in 四国を敢行しました。西日本の標高1位と2位の山は、四国にあります。昨年秋に登った兵庫の氷ノ山からは素晴らしい景色を楽しめましたが、四国の2峰を見つけたのは望外の喜びでした。遠かった四国の山が、私の中で俄かにクローズアップされた瞬間でもありました。2Hさんが岡山在住の際、サウンド交流の調整したことがあったのですが、日程が合いませんでした。その後高知へ引っ越しされた2Hさんに再度連絡し、剣山(西日本2位、百名山)登山後、高知入りする段取りとなりました。そして私自身、四国初上陸となりました。

金曜日の夜、仕事を終えてから高速バスで舞子から徳島へ移動、JR穴吹駅近くのビジネスホテルに宿泊しました。早朝の吉野川です。さすが四国、大きな川ながら水が澄んでいます。前日夜は人気もなく淋しかったのですが、翌朝の晴天下では清々しさ一杯でした。今日の山は充実すること間違いありません。


昨年12月の徳島の大雪、山村の孤立は記憶に新しいところかと思います。ちょうど剣山の麓に当たる地域でした。JR穴吹駅から登山口の見ノ越までは長丁場のバス旅となりました。片道寺2時間で、帰りも同じコースですから、結局この日は4時間バスに揺られたことになります。


見ノ越からリフトが出ているため、剣山は初心者でも容易に登れます。私はお隣の次郎笈(じろうぎゅう)に登り剣山を目指す、少々欲張ったコースにしてみました。ただし帰りのバスが1本しかなく、逃すわけにはいきません。最悪の場合は下りだけリフトも使うことも視野に入れて登り始めました。


剣山の向こうに次郎笈が見えてきました。登りの負荷を忘れる瞬間です。足取りにも力が入ります。


稜線に出ました。ハイマツこそ生えてませんが、代わりにクマザサがアルペンムードを醸し出していました。この山域は春もいいですが、秋もきっと素晴らしい光景になるでしょうね。正面の山が次郎笈です。


次郎笈の頂上です。360度の大展望を楽しむことができました。野球で有名な池田高校の山岳部の面々も一緒でしたが、体力有り余る高校生に引率の先生も大変そうでした。先日の柳川高校もそうですが、土地々々の有名校に接するのも旅の1シーンになります。


次郎笈の西にある三角に尖った山は三嶺という、これまた素晴らしい山です。その向こうに愛媛の石鎚山(西日本1位、百名山)が見える筈なのですが、春霞みのせいか明確に確認できませんでした。展望においては春は分が悪く、秋冬のようにはいきません。


鞍部まで下って、次に向かうのは本日のメイン、剣山です。


中高年ばかりが山を占拠していた時代は去ったようです。先の伊吹山もそうですが、若い男女の姿が目立ちました。中には単身で来られる外国人女性も。すれ違い際に国を尋ねたらドイツから来たと答えてくれました。この時期は紫外線が気になりますね。


剣山の登り返しはさほどでもなく、あっさりと1955mのピークに到達しました。


夏の予感に、


冬の名残り。半年間を凝縮したような光景を1日で味わえるのも山の魅力です。本当は景色をゆっくり見ながら歩きたかったのですが、帰りのバスの発車時刻が近づいています。道の間違いは致命的ですので、緊張感を持ちつつ下山を急ぎました。結局、バス発車の15分前に見ノ越に戻れました。


派手さや標高では石鎚山には一歩譲りますが、剣山は素晴らしい山でした。ワンマン電車で穴吹から阿波池田に出て、岡山から来た特急「南風」に乗り換えます。各駅停車のぶらり旅もいいのですが、さすがに高知は遠すぎます。ここは時間を買わせていただきました。


買った時間は有効に使います。高知駅前のホテルに重たい荷物は置いて、駅近くの和食屋さん(兼居酒屋)で夕飯です。疲れをとるべく、まずは一杯です。久礼という高知西部のお酒を冷やでいただきました。しっかり、もずく酢も頼んで肝臓のケアも忘れずに。


メインは鰹のたたき定食にしました。鰹の大きさとお薬味の充実ぶり、やはり本場は違います。生姜は勿論、ニンニク、みょうが、大葉、玉ねぎ、カイワレ、海藻類・・・満載です。鰹は運が悪いと当たるそうですから、先人の知恵なのでしょう。関東では生姜にせいぜい大葉くらいです。


秋にはもう一方の百名山、石鎚山を登ってみたいですね。アプローチは愛媛の西条です。しまなみ海道(尾道~今治)を自転車で渡り、その勢いで登山という青写真を描いています。さすがに登山の恰好や重荷は自転車にマッチしません。事前に登山道具は拠点のホテルに送っておくのが無難でしょう。
コメント (2)
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