珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Harubaruさん宅訪問

2015-05-15 06:23:47 | オフ会
連休オフ会第2弾は、Philewebつながりで厚木のHarubaruさん宅を訪問でした。Harubaruさんとは遅い新年会で初めてお会いしました。大学の先輩にあたること、ワンダーフォーゲル(軽めの山登りです)をやられていたこと、お勤め先が私の会社のお客様だったこと、など共通項が多かったです。ご一緒したのはやり神奈川県内にお住いのLotsu Rootsさん、ushiさんです。このところ県内でもオーディオ交流が盛んになってきました。本厚木駅で集合、駅ビルのパスタ屋さんでランチ後、徒歩数分のお宅へ向かいました。マンションの最上階で見晴らしが素晴らしく、目の前に丹沢が迫る光景は厚木ならでは、でした。

リビングでオーディオをやられている方は、ご家族との調整が大変だと想像します。過去にリビングオーディオ派の方々を訪問したことがありますが、大抵は用事を作られて外されます。Harubaruさんもリビングオーディオ派のお一人ですが、奥様が旅行にお出かけのチャンス?を活かしての決行となりました。千載一遇の機会を逃すまいと、何と6日間連続オフ会(参加者総数22名)だったそうです。お疲れ様です。6日の間には、SPの位置調整あり、新しいNAS導入ありと変化があったようですが、我々は初日でしたのでいわゆるbeforeを、聴かせていただいたことになります。

Harubaruさんのシステムです。16畳のリビングの窓側にオーディオ機器を置かれていました。昨年訪問したリビングオーディオの椀方さんの配置を連想します。B&W802 Diamond、エソテリックK-01、ヘーゲルのセパレートアンプP30+H30とほぼ、フラッグシップ機の構成です。普通のオーディオファンなら、もう上がりと言えるようなラインナップですが、更に写真の左側に2種類の真空管アンプがあり、この日のハイライトとなりました。


訪問先でお目にかかることが多いB&Wですが、なかでも802D、805Dは支持を得ています。802Dを訪問先で聴くのは、昨年12月のmerryさん宅訪問以来です。内振りの程度は弱く、直下にはウェルフロートのボードを敷かれています。ウェルフロートはSPの滑りが気になりますね。例えばミネルヴァさんは粘着性のシートを挟んで対策されていました。Harubaruさんの滑り対策は大胆にもスパイク直刺しです。1システム当たりのウェルフロート使用枚数は、過去最大です。Harubaruさん曰く、音のヌケの良さにつながったそうです。


拘りの一端、クロックジェネレータです。エソテリック純正ではなく、ご友人の製作品を使われています。端子経由でなく直にクロックを注入する改造(修理の際には復旧の必要あり)をされています。ここまで思い切られる方はそうはいないでしょう。実際、修理を要する場面もあり御苦労されたとか。


こちらも立派なセパレートアンプです。確か評論家の和田さんも絶賛していたはずですが、この日は前座だったこともあり、インパクトは薄めだったかもしれません。連日のオフ会の記事を見ても、話題が真空管に集まり、ちょっとかわいそうな気もします。


金田式のアンプ2種です。シングル(下段)、プッシュプル(上段)の2種類を使いわけています。こちらもお知り合いの方に相談して、Harubaruさん仕様のオンリーワン品となっています。金田式の回路図は雑誌に載っていますが、まともな音を出すのはなかなか難しいようです。


真空管がまたマニアックでした。米国、ソ連の軍事用の真空管だそうです。寿命は球にも依りますが、30年も持つものもあると聞きました。米国球、ソ連球の単独使いの他、両者を使うバイアンプ接続を楽しめます。フィードバック(負帰還)の有無や程度をコントロールすることも可能です。まさしく真空管を味わいつくす趣味性の高いパワーアンプです。これで話題の、球ころがしをやったら楽しいでしょうね。


5時間ほどの長居になりましたが、考えられたオフ会進行にすっかり時間を忘れました。時折、休憩兼ねてベランダを開放いただき、高層マンションからの眺めも楽しませていただきました。

挨拶代わりはアコギがバックの石川ひとみだったと記憶しています。一聴、音の解像、描写の細かさに驚きました。繊細さより、押し出し感や輪郭の強さが来ます。弦の擦れが手に取るようでした。クロックを外すと音の違いは明白で、柔らかさが出てきます。リラックスして聴くならクロックなしもいけますね、と申し上げました。同じくK-01ユーザーの2Hさんとは後日、関連の話をしました。エソテリックのCDプレーヤーは一時期に比べると音が柔らかくなったと言われています。クロック注入により、キリッと締まります。案外、嘗ての音に近づいてるのかも知れませんね。

後半は、真空管アンプの登場です。シングルアンプ→プッシュプルの流れで、途中、フィードバックあり、なしの違い、球の違いなど解説していただきました。アンプ自作派の方からすると常識なのでしょうが、完成品を使う立場だとなかなか実感する機会がありません。日本の鋸と西洋の鋸の違いは面白い喩でした。皆さん、シングルアンプのバイアンプ接続の評価が高かったですが、プッシュプルの空気感が個人的には好みでした。持ち込んだシベリウスのヴァイオリン協奏曲/ハーンは、密度感と音場感がバランスしていい締めになりました。

終了後、場所を居酒屋に移して2次会です。駅からも近いですが、居酒屋からも近いのはいいロケーションですね。この日の音は勿論、皆さんのオーディオの話題も交えて楽しく過ごさせていただきました。以後、連日の飲み会になるHarubaruさんが大変そうではありましたが。


独自の工夫を重ね、時には人脈も活用して理想の音を求める姿勢が、印象に残りました。Harubaruさんは近々、中年組の高倉健さんと拙宅にお越しの予定です。ベルウッドさんによるSPの位置調整など、後日談を楽しみにしております。
コメント (2)
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