珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

GRFさん、BOさんを迎えて

2015-05-17 22:58:19 | オフ会
連休オフ会第3弾です。5日、拙宅にGRFさん、BOさんにお越しいただきました。GRFさんが最初に来られたのは震災前の1月ですから、もう4年の歳月が過ぎました。今振り返ると最初のオフ会がGRFさんだったとは、何とも大胆だったと思いますが、以後オーディオ熱は飛躍的に高まりました。多くのオーディオファンとつながるきっかけになり、思い切ってメールした甲斐がありました。極めて大きいターニングポイントであったことは間違いありません。ご近所のIさん訪問との日程が合わず、GRFさんには2日間連続で横浜北部方面にご足労いただくことになってしまいました。

訪問時に知り合いを誘ってください、とのお言葉もありましたので、3日にお邪魔したBOさんに声かけいたしました。BOさんもGRFさんのブログをよく読まれているようで、合流を楽しみにされていました。

4年前から拙宅のアンプとSPは変更なしです。セッティングも弄り始めたのは昨年秋以降で、それまでは最初のGRFさん訪問時から変えていませんでした。変化があったのはソース側です。前回訪問時、SONYのハードディスクプレイヤーNAC-HD1(改)に大いに刺激を受けました。如何に再生側の質を上げるか、に取り組んだ4年だったのかも知れません。結局、CDプレイヤーの道は選ばず、Linux系のPC再生を選んだのは過去の記事に書いた通りです。アナログ、イコライザー、DACの差し替え・・・確かにアクションはソース偏重でした。結果、ラックが入りましたが、部屋の制約の中での止む無しの選択です。


ご自由に弄って下さいと事前に申し上げていました。SP配置などは寸法は記録してあります。もっとも、寸法はあまり意味がないことを、知らされる結果となりましたが。CDも積んでいますが、この日は通常のオフ会と様相が異なることは容易に予想されました。結局、前半は、
 ダイアナクラール『Wallflower』から「California Dreamin'」
 エラ・フィッツジェラルド『Ella & Louis』から「Moonlight in Vermont」
 内田光子『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&24番』から24番第3楽章
を繰り返し聴きながらの調整となりました。


調整が一段落したら、アナログにでも浸ろうと、スタンバイだけはしておきます。


早速調整スタートです。モーツァルトのピアノ協奏曲を聴き初めて1分くらいでしょうか、GRFさん早速ソファから立ち上がります。まず音場の歪みを指摘されました。以前から左側の音場が勝りがちであることは認識していたのですが、効果的な対策は打てていませんでした。ここでのアクションが、私の中ではこの日一番の収穫だったかも知れません。左SPの位置をセンチ単位(ミリではありません!)で下げられたのです。確かに過去のGRFさんのブログや、チューバホーンさんからのメールにも書いてあることなのですが、百聞は一見に如かず、です。ステレオ再生への先入観が解釈を阻害していました。

音場の歪みをとった後、さらに音楽が屈託なる聴こえる場所をを探して、左右の幅を調整されました。交互に現れる良いポイント悪いポイントの選別ですね。この辺りは私はまだ自信がありません。さらに微妙にSPの向きを調整して仕上げます。ここで一段落ですが、GRFさんは更に高域側が気になったようです。サランネット、イコライザ、ヤマハのパネルを外して、素の音での確認です。SP位置が最適化されたことにより、音の差異を捉えやすくなった印象です。パネルを外すと部屋の響きが乗り過ぎて、私には賑やか過ぎました。結局、パネルは元の位置に戻すこととなりました。

今一度、調整の中身を整理しますと、
 1)SP前後差の調整による、音場の歪みの補正
 2)SPの間隔調整による低音の改善
 3)SPの向きの調整による仕上げ(いわゆるトントン、ミリ単位調整)
 4)高音の改善(サランネット、イコライザ、パネル)
となります。いわゆる平行法の調整は3)までです。

当日に限らず、その後もいろんなジャンルの音楽を聴きましたが、左右が一段広がりました。ちょうど鷲が両翼を広げた姿を連想しました。音の粒立ちが良くなり、個々の音があちらこちらで現れて消える様は、モグラ叩きを一歩引いて俯瞰している感じでしょうか。勿論、笑い話ではなく、音場と音像の両立という、目指している姿の具現形かと思い始めています。意外にフィットしそうなのがロックで、2)による下支えが効いていると思いました。全般的にヴォーカルの実在感が増した印象で、モノラルのヴォーカルに立体感が出ること同じ事象だと思われます。

4)については補足が必要です。イコライザは調整の都合上外しましたが、その取捨は私自身の問題です。平行法は積極的に部屋の音を聴くセッティングだと理解しています。イコライザは音の調整に限らず、発振器と組み合わせることで部屋の特性を知る(=自身の耳で聴ける)ユニークな道具になります。平行法をより深めるためにも、じっくり取り組むつもりです。サランネットは外した方が、繊細な音を拾えるようです。ながら聴きの時はともかく、外す方向で考えています。パネルの有無の差が明確に分かったのは、1)~3)を追いこんだ故ではないでしょうか。順番として4)が最後であるべきこと、認識しました。

GRFさん、平行法の実演をいただき、ありがとうございました。目から何とかは大げさかもしれませんが、からくりを理解することができました。小型SPでトレーニング積んで、いつでも1)~3)を再現できるようにしたいと思います。BOさん、今回は音楽鑑賞とはかけ離れましたが、なかなか接することのできない内容ですのでご容赦ください。もう少し音を磨いた後になりますが、音楽を聴きにいらしてください。
コメント (6)
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