GWオフ、第2弾は4日のハンコックさんのご来訪でした。ハンコックさんとはチューバホーンさん宅での定点観測オフでもご一緒することが多く、昨年は2回、お宅を訪問させていただきました。前回、拙宅にお越しいただいたのは、2019年の10月でした。もう2年半になります。コロナ前で、ラグビーW杯で盛り上げっていた時期です。あらためて年月の進む早さを実感します。当時から拙宅のシステムは大きく変わりました。主要な変更点は、
・床の絨毯を外す
・light MPD×2からMFPCへ(再生ソフトはRoonへ)
・AIT LABOのDAC(ES9018使用)からOさん製作のディスクリートDACへ
・JAVSのX-DDC Plusから、Singxer SU-2 へ(DACへI2S信号を送信)
です。これだけ変われば、出音への影響は大きそうです。
オフ会の前は、オーディオ調整も去ることながら、部屋の掃除に大半の時間を費やします。オフ会が続くと、この準備は楽になります。のんびり準備して、待ち合わせの時間まで過ごすことができました。お互い早めに待ち合わせ場所に着いたこともあって、15分ほどオフ会スタートを早めることができました。
前半の2時間半は、デジタルを聴いていただきました。ジャズ、洋邦のポップスの女性ヴォーカルから入り、ジャズのインスツルメント、クラシックの順で聴いていただきました。全般的に声の印象が良かったようです。低音の骨格がしっかりしたことも挙げていただきました。ハンコックさんとしては、低音はもう少しほぐれた方が好みとのことでした。前回から絨毯を外していますので、ライブな方向に行っていたかと思います。後ろ壁からの影響など、あまり気にかけていなかった点もご指摘いただきました。調べてみます。
デジタル音源をいくつか、持ち込んでいただきました。ワルターの「田園」は拙宅でも同じ型式のCDを持っているので、ハンコックさんの盤と聴き比べました。見通しが歴然と違っていて半分納得、半分がっかりです(苦笑)。この他、ジャズの名盤『Somethin' Else』より表題曲、オーディオの定番『Gaucho』より「Hey Nineteen」、尾崎亜美の『lapis lazuli』より「オリビアを聴きながら」をかけました。それぞれの楽曲の個性が出ていたように思いますが、いかがだったでしょうか?
後半戦はアナログです。ハンコックさんの主戦場であるジャズは、手持ちのレコードが少ないので、持ち込みに期待するしかありません。まずはポップス系のレコードを中心に聴いていただきました。最初は音が奥まって聴こえていたのが、前に出るようになったようです。カートリッジの温まったのではないかとの話でした。ハンコックさんはユーミンのレコードの盤違いにもお詳しいです。拙宅の『コバルトアワー』は比較的若い番号ですが、ジャケットの帯が黒ではなく青の方がプレスが早く、音が良いとのことでした。拙宅の盤も音は健闘していたようです。
ハンコックさんの盤は、流石にどれも手入れがされていてコンディションは良かったです。大学受験時期にリリースされた『VOYAGER』は、私の中では馴染みの薄い盤です。ご依頼は、代表曲「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ 」でした。ちょっとボリューム上げ過ぎた感もありましたが、ユーミンの声には満足いただけたようです。
ビル・エバンストリオの、ライブ盤からは「Nardis」をかけていただきました。ハンコックさんには管楽器、ハードバップのイメージがありましたので、意外な盤を持ち込んでいただきました。
アン・バートンの、オランダのオリジナル盤より、「The shadow of your smile」です。盤によって艶が違うと言われています。本国のオリジナル盤で低い歌声に浸りました。
以前にオフ会で紹介いただいたフランスのサックス奏者、バルネ・ウィラン です。CDで聴くことも多い「Minor Swing」を選曲いただきました。バルネ・ウィランのオリジナル盤は貴重で、高騰しているそうです。
マイルス・デイビスの『relaxin'』です。曲は「You're my everything」です。お馴染みのジャケットと異なりますが、こちらはフランス盤です。米国のオリジナル盤とほぼ同じ時期に出されており、音も同等ではないか、とのことです。冒頭の会話から違います。マイルスのトランペットが本日の聴き納めとなりました。
オフ会終了後は、近所の中華料理店『壺中天』にて感想戦としました。大人数の予約が入っていたこともあり、17時半からの早めの夕飯となりました。『壺中天』はハンコックさんとも無縁ではなく、2017年のオフ会後にも使用しました。ハンコックさん、2年半ぶりに拙宅にお越しいただき、ありがとうございました。前回から間が空いた分、変化点が多く、サウンドにも影響していたのではないかと思います。今後も「声」を大切にしながら、多様な音楽を楽しめるように精進します。引き続きのサウンド交流、よろしくお願いします。