4月1日の土曜日、2月末に続いて再びベルウッドさんいお越しいただきました。今回は通常のオフ会ではなく、実験がメインです。2月に聴いていただいた際、アナログとデジタルの差は無くなったものの聴き比べると・・・という話となり、私自身、気にしていました。その後、DAC、フォノイコの足回りを見直したのは、先のウェルデルタ近況で報告した通りです。ゲストと共に実験に徹する機会は貴重です。先入観、思い込みは捨て、出音を拠り所に、より良い方向を探ることとしました。前回同様に長津田駅でお迎えし、いざ実験の会スタートです。
2月の段階ではウェルデルタ(アルミブロック付き)で、DACの脚を受けていました。その後、ウェルデルタはラックのスパイク受けに回し、ウェルフロートボード(MDF)でDACを受けることとしていました。DACの受け方をいろいろ変えて、聴くこととしました。
フォノイコの脚(3点)を受けていたアルミブロック付きのウェルデルタは、この実験の段階ではパワーアンプの受けに回っていました。従ってフォノイコはラックに直置きでした。こちらも前回の状況に戻すことも含め、再試行しました。一旦、ベンチに退いていたQuad Ringが再登板することになりました。
通常のオフ会と異なり、同じ曲を条件を変えて聴き続けました。主にかけた曲は、
「別れのサンバ」長谷川きよし(アナログ)
「青いエアメイル」ユーミン(デジタル、アナログ)
「No Moon At All」ダイアナ・クラール(デジタル)
「Walk Away Renee 」リンダ・ロンシュタット(デジタル)
です。特にデジタル、アナログの比較ができる「青いエアメイル」がこの日のリファレンス曲となりました。
ベルウッドさんには、多くの小道具を持っていただきました。J1プロジェクトのハイブリッドコーンスパイク、コーンベースもその一つです。スパイク(S35HB-J 、上段)とベース(B35HB-J 、下段)を上下に向かい合わせて使用します。他に、アルファゲル、Fo-Q、Shizuka等、名前を聴いたことのあるグッズを用意していただきました。
DACの受けを変えると、当然ですが音が変わります。瞬間的な判断はしないように努めました。個人的にはJ1プロジェクトのインシュレータが最も好ましく聴こえました。音の細かさと重厚さのバランスがとれていました。アルファゲルだと後者が勝る印象です。ベルウッドさんの計らいもあり、J1プロジェクト継続利用の話がまとまり、現在も使用しています。DACの底面を3点で受けています。ヴォーカルの声が大きくなる箇所、音源中の金属音の聴こえ方など、聴くポイント等も教えていただき勉強になりました。
一方、フォノイコは2月末の状況に戻りました。ベルウッドさんの中では、2月よりもアナログの印象が後退してしまったようです。ラック直置きの粗が出てしまったようです。パワーアンプからウェルデルタ(アルミブロック付き)を戻し、フォノイコの3つの脚にあてがいました。あらためてフォノイコの振動対策の必要性を認識した次第です。将来的にはDAC同様、ウェルデルタをラックのスパイク受けに回し、フォノイコ自体はウェルフロートボードで受けるのもありかな、と思案しています。
現時点で、DAC(上)、フォノイコ(下)の受けは下のようになっています。DAC下方で黒く映っているのがJ1プロジェクトのインシュレータです。インシュレータ3点の位置は、これから追いこむこととします。
実験の成果が出て一段落した後で、この日初めてクラシックを聴いていただきました。短いプチオフ会です。普段ベルウッドさんもRoonを使われています。ご自身で操作いただき、曲を選んでいただきました。モーツァルトのピアノソナタ(ピリス)他を聴いていただきました。オフ会終了後、バスで移動して「壺中天」にて感想戦を行いました。実験の振り返りの他、直近のオーディオ交流や母音・子音の話題を肴に談義させていただきました。ベルウッドさん、短い間に2回も横浜まで遠征いただき、ありがとうございました。