岡山音会、2日目はHelicatsさん、とりさんのお宅のハシゴでした。9時半に岡山駅に集合し、とりさんの車でHelicats邸へ向かいました。Helicatsさんのお宅を訪問するのは、2017年以来、6年ぶりとなります。前回は、ご自宅とは別の敷地にある離れにシステムを組まれていました。その後、ご自宅の2階に引っ越すこととなりました。引っ越し後、短期間にシステムを再構築されたHelicatsさんの熱意に、皆さん感心しきりでした。オーディオ部屋を変えるのことは、ゼロから組み立てるに近いわけですから、大変なご苦労があったと想像しています。
Helicatsさんは4SPシステムで、マルチアンプで組まれています。2つの部屋をつなげてオーディオ部屋とされています。ウーハー:TANNOY HPD、ミッド:Fostex F-120、ツィーター:EXCLUSIVE ET-703、サブウーハー:ONKYO SL-10 の構成は変わっていません。システム奥の猫のオブジェクトが可愛らしいですね。
Helictasさんのシステム構成図です。上流から下流まで、システムの全体像が掴みやすいです。Helicatsさんのオーディオライフの縮図とも言えます。スイートサウンドさんのお宅でも音源リストが配布されました。こういったおもてなしは、ありがたいですね。
上流はPC系、CD系があります。ハイレゾは専らPCで再生しますが、この日はデノンのCDトランスポートDP-S1にも登場いただきました。90年代の銘機です。組み合わせるDACは、バーブラウンのマルチピットDACチップを使用した自作DACです。途中、スイートサウンドさんのSDカードプレイヤーもつなぎました。
マルチアンプシステムの中核、サンスイのチャンネルデバイダーCD-10です。サンスイがチャンネルデバイダーを出していたこと自体、私には馴染みがありません。70年代の機器のようです。ここで4WAYの振り分けを行います。
引っ越し当初はとてもオーディオレベルはなく、ご苦労があった模様です。背面の開口部もその一例です。コントロールしたい周波数を定めて、都度測定をしながら追い込まれました。マルチアンプシステムは調整項目が多いので、証としての測定が欠かせないとのことです。
こちらがその測定画面です。スナップショット的に周波数測定結果を残し、改良を重ねてきたそうです。オーディオは最後は耳、という話になりますが、人の感覚が曖昧で移ろいやすいのも事実。データと聴感の両方で積み上げるオーディオですね。私は測定とはほぼ無縁でやってきました(汗)。
前回の訪問記でも書きましたが、Helicatsさんのサウンドは、音場より音色志向ではないかと思います。前方のSP群から面的に音を迎える印象があります。ある意味スイートサウンドさんの音と真逆の方向だと感じました。低音に厚みがあります。HelicatsさんはPCによるハイレゾ再生に力を入れているそうですが、私にはDP-S1+ご自作DACのほぐれた音が好印象でした。バーブラウンのマルチビット方式のDACチップの影響でしょうか。持ち込んだジュディオングの「旅情」、しっとりと聴かせていただきました。
Helicatsさん、短時間の滞在でしたが、お招きいただきありがとうございました。前回の離れより広いオーディオ部屋を確保され、短期間にシステムを仕上げられたのは流石だと感じました。とり邸訪問と続きます。