チューバホーンさんの定点観測の翌日、CENYAさんのお宅を訪問してきました。2018年の前回訪問から、お住まいが越谷方面から川越方面へ変わっています。昨年のgenmiさん宅でのオフ会でご一緒した際、引っ越しの可能性を伺ってました。実際に引っ越し先が決まったこと、システム構築してオフ会を始められたことなど、オーディオ仲間づてに聞いていました。直接のやりとりをする中で、オフ会へのお誘いをいただき、短時間でしたが、お邪魔してきました。Philewebにも参加されていたtaketoさんともご一緒できました。
早速、システムのあるお部屋に通していただきました。私は途中からの参加となり、既に来られていたtaketoさんと初対面の挨拶しました。以前のオーディオ部屋は横長で、SPは長辺配置でした。今回のお部屋は正方形の近づいたようで、広さも増した印象です。SPは後ろの壁から距離を取り、内振りでセットされています。リスポジはSPに近く、いわゆるニアフィールドリスニングですが、音は部屋全体を包むように広がります。一聴で、目指されている音の方向性は変わらず、ブラッシュアップされている印象を持ちました。
CENYAさんのH.N.の由来は、フィンランドのペナウディオ製のブックシェルフ「CENYA」にあります。これにご自作の「DODAI」を組み合わせています。2018年当時と比べて、かなり様相が変わっています。DODAIの横幅が広がり、側面には大口径のウーファーが加わっています。この事と関連するのか、当時使われていたサブウーファー×2台は見当たりません。上段のCENYAは上向きにセットされています。かないまるさんとの交流を通じて、理想の音を求めるヒントを得られたと伺いました。
前回訪問時はパイオニアのネットワークプレーヤーN-70A を使われていましたが、PCオーディオを導入されています。窒化ガリウムATX電源搭載の、ファンレス大型PCも自作です。SP、チューニング材、PC、DACとここまで広く自作されている方は、そうそういません。
N-70Aは改造され、現在DACとなっています。オフ会のラストで、天板を外していただきました。PCからの信号をDiretta Lucia基板で受け、DACチップAK-4495(L、R別)へ送ります。CENYAさんは数少ない、Diretta仲間となります。
DAC以降は、L、R分離してそれぞれアンプへ送られます。ソニーのAVアンプTA-DA5800ESは健在でした。ボリュームはそれぞれ調整する必要があります。ツィーター、ウーファーの数が以前よりも増えていますが、このアンプで細かくコントールされています。
配線が細やかですね。筒の中にけSPケーブルを格納し、干渉を防いでいます。このような空中配線は見たことがありません。ルームチューニング材など、DIY熱に溢れたオーディオ部屋でした。伺い忘れましたが、右下の三角帽子も音に効いていそうです。
SPの背面にもユニットが着いていますね。
滞在時間は2時間程度だったでしょうか。後から参加したこともあり、まずリスポジに座らせていただき、ダイアナクラール、石川さゆり等他、CENYAさんのリファレンス曲を聴かせていただきました。例によってSPの存在が消え、ヴォーカルが正面に浮かびます。整理された力みのないサウンドも特徴でしょうか。5年前に示していただいたサウンドが、より洗練された印象です。オーディオの引っ越しは、ゼロからの再構築だったでしょうから、追い込むのは大変だったかと思います。流石だなと思いました。
その後、私やtaketoさんの持ち込み音源を聴かせていただきました。最近、持ち出しているジュディオング、青い三角定規、松田聖子をお願いしました。声好きの方のシステムで聴く声、耳にいいですね。脇で聴いている際、以前より低域が抑えられている印象を持ちました。それでも和太鼓の音源を聴かせていただくと、確かに引き締まった低音がしっかり出ていました。杞憂だったようです。低音の厚みは、膨らみとは違いますね。CENYAさん曰く、盛らなくても十分な低音だそうです。
オフ会後は近所の居酒屋でした。CENYAさんが作ったタイ風のもんじゃ焼き、おでんをつついて感想戦を持ちました。引っ越し先でもお気に入りのお店をお持ちのようです。散会後、帰りの電車でtaketoさんとも話をさせていただきました。taketoさんもSPを自作される方です。非自作派の私ですが、これを機によろしくお願いします。CENYAさん、taketoさん、楽しい時間をありがとうございました。