3月3日、チューバホーンさんのお宅にお邪魔してきました。ハンコックさんがご一緒で、夜の感想戦にOさんが加わるという、毎度の流れとなりました。今回は、音楽鑑賞に集中していたせいか、システムの写真を撮るのを忘れてしまいました。昨年秋の訪問時からの変化点として、CDトランスポートTL0 3.0を受けるボードの導入があります。DACで使用している磁気を利用したフローティングボードではなく、リジッドなタイプです。例によってプリアンプの入れ替えがあり、マランツ#7はお休みで、是枝さんプリの登板となりました。
冒頭のクラシックは3曲でしたが、長めの曲でしたので、よい心地になることができました(苦笑)。冒頭はバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(ヨハンナ・マルツィ)で、シューベルトの交響曲「グレート」、マーラー「大地の歌」と続きました。昨年の訪問記では、音場の広さに驚いたことをレポートしました。音場の広さは健在でしたが、ハンコックさんは、さらに広くなったと言われていました。ボードの効果でしょうか。一旦、クラシックが終わったところで休憩を挟み、カジュアルな路線へ切り替えました。
洋モノは、新旧のオーディオファン御用達の盤でした。いずれも私は持っていないのですが・・・(汗)。ジェニファー・ウォーンズは一時期ステレオサウンドでも試聴用に使われていました。ご年配のオーディオファンであれば、瀬川冬樹さんがバルバラを愛聴していたことをご存じかと思います。ステレオサウンドからもSACDが発売されています。エヴァ・キャシディーは音声に後からオーケストラを加えた作品です。昨年のル・サロンの会(レコード)に続いて、今回はデジタルで聴く機会をいただきました。
ジャズは、マイルス・デイビスを2枚、そして音の良さでしられるデイブ・ベイリー『BASH!』でした。マイルスのライブ盤は、80年代後半から90年代にかけて録音された音源集で、「ヒューマン・ネイチャー」や、今回聴かせていただいた「タイム・アフター・タイム」のように80年代の洋楽が入っています。晩年も晩年だけに、演奏の苦しさは否めませんが、それ含めて聴き入ってしました。マイルスの67年のヨーロッパライブ、『BASH!』いずれも、サイドメンバーが一流で、演奏と音の両方を楽しめました。
続いて邦楽です。クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」がどすが効いていて新鮮でした。この曲は和田アキ子に歌ってもらうことを想定して、横山剣が作ったと後から知りました。実際、聴いている最中に、和田アキ子がオーバーラップしてしまいました。平原綾香のカバー「言葉にできない」、昨年も聴いた「メロディー」も聴き入ってしまいました。ちなみに、オフ会前日のFM放送で、平原綾香が過去のデュエットで印象的だった相手として、玉置浩二を挙げていました。その組み合わせ、聴いてみたいですね。
チューバホーンさんの音源の締めは、中島みゆきの名盤『愛していると云ってくれ』より「元気ですか」でした。中島みゆきの初期のアルバムの場合、レコードに比べてCDの音が今一つ良くないイメージがあります。こちらでは情感のこもった声でした。盤の違いもありそうなので、勉強します。『愛していると云ってくれ』は、リアルタイムで聴いた盤ではありません。それでも、有名な「わかれうた」の他に「世情」「海鳴り」「怜子」「化粧」と粒ぞろいで、81年リリースの『臨月』と共に気に入っています。
途中、ハンコックさんの持ち込み音源(JAZZ)と私の持ち込み音源(邦楽)をかけて、オフ会は終了となりました。ハンコックさんは、毎度、音の良いCD音源を紹介いただけるので、こちらも重宝しています。ウォルター・ビショップJr、アート・ペッパー、アン・バートンを紹介いただきました。拙宅からは『安全地帯Ⅲ』、『プロローグ』(中森明菜)、『帰ってきたママ』(JUJU)を持ち込みました。
前回の定点オフでは声がテーマでした。今回は特段のテーマは設けずに、様々なジャンルを聴かせていたただきました。私の中では昨年の春(TL0 3.0導入)と秋(DACの足元へのフローティングボード導入)のインパクトが大きかったのですが、しっかりピークを維持されているようでした。今後はプリをマランツ#7に戻されるようですが、果たしてどんな音づくりをされるのか、楽しみです。感想戦は、下井草駅近くの中華料理店「ビストロシノワ陽HINATA 」でした。味のしっかりしたガッツリ中華で、オーディオ談義を楽しみました。写真は締めのひなたチャーハンです。
チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、早春の楽しいオフ会をありがとうございました。拙宅オフ他、これからと皆さんとご一緒する企画も楽しみにしています。