暑さ寒さも彼岸までと言われますが、確かにこのところ最高気温が30℃を下回る日が増えてきました。朝方もこれまでとは明らかに異なる涼しさです。3連休の初日、21日は蒸し暑さが盛り返した日でしたが、6年ぶりに、高崎からにらさんが、お越しになりました。にらさんのお宅は昨年末に訪問しています。飲み会等でもお会いしているので、久しぶり感はありません。秋のオフ会が始まり出す時期が、ちょうどオーディオシーズンの始まりです。というわけで、この日が私にとってのオーディオシーズンの開幕日となりました。
前回の写真を見ると、その後のシステムの変化の大きさを実感します。アナログ系の上流は、実は変わっておらず、デジタルが大きく変わりました。プリアンプが加わり、DAC、PCトランスポートが一新され、かつ機器やラックの振動対策も入っています。SPの足元を見直し、床のカーペットも取り去りました。というわけで、オーディオをやられている方であれば、かなりの変化を感じられると想像しました。一方で、音楽を愛される、にらさんです。音もさることながら、音楽を楽しんでいただきたい、という気持ちもありました。
前回の日記にもありますが、にらさんのオフ会は短期集中型です。あまり曲を詰め込まずに、ゆったり聴いていただくのが良かったのですが、つい選曲に走った点は、反省せねばなりません。洋楽系から入ってソウル、ジャズ、フュージョン系、休憩後、邦楽の流れで組んでみました。途中、クラシックは?と言われて、ハッとして3曲ほどかけさせていただきました。にらさんとのオフ会で、あまりクラシックのイメージが無かったもので・・・。にらさんからは、ステファン・グラッペリの1993年のセッションを紹介いただきました。
前回からデジタルがMFPCとなり、かつPCの更新、Analyzed形式のファイル再生となり、情報量の違いが顕著だったようです。特に『エラ&ルイ』の「ヴァーモントの月」はなかなか鮮度があったようで、選んだ甲斐がありました。細部の音までをピックアップする、高級アナログカートリッジの様といった話もありました。情報量先行だけでは、聴くのに疲れてしまいます。3時間超という、にらさんにとっての長丁場でしたが、飽きずに楽しまれたご様子でホッとしました。ジャンル、時代を振ったのが、結果的に功を奏したのかも知れません。
オフ会の締めはアナログです。ここからはお気楽モードではありますが、前回とプレイヤー、カートリッジ、フォノイコは全く変わっていません。従って、出音の差分は、そのままデジタル以外の部分での進展となります。というわけで、ホスト側としては気になっていた部分です。シャーデー、ロバータ・フラック、ユーミン、高田みづえをかけさせていただきました。中でもロバータ・フラックの「やさしく歌って」が好印象だったようです。デジタル以外での進歩分が伝わったようであれば幸いです。
にらさんが持ち込まれたシングル盤、サディスティックス・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」です。昨今のシティ・ポップスブームで、値が上がっているとのことです。私も好きな曲なのですが、アナログ、デジタル共に音源が手元ありません。メインシステムで聴ける機会をいただき、感謝です。実際に聴いてみて、上手く鳴らすの難しい印象を持ちました。まずは、デジタル音源から探してみようと思います。今回、諸事情により再生できなかったグレース・マーヤのライブの2曲と併せて、宿題とさせていただきます。
にらさんは、昨年の訪問時にSPをムジークのブックシェルフに変更されていましたが、その後、同じムジークのトールボーイ型に入れ替えました。音作りの方向を従来のオーディオ寄りから、モニター寄りに変えているそうです。拙宅の音はオーディオ志向ですから、にらさんにとって引き戻す方向に聴こえたのかも知れません。それでも、音の方向性は、オーナーが決めるものです。にらさんの今後の、音作りに注目していますし、一段落したら、また聴かせて下さい。赤城山とセットで参りたいと思います。にらさん、久しぶりのご来訪、お疲れ様でした。