珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ishiiさん宅、訪問

2024-12-22 11:55:36 | オフ会
12月14日土曜日、赤羽のishiiさんを訪問しました。前回はコロナ禍の2011年の11月でしたので、約3年ぶりの訪問です。ishiiさんとは、先日のサンフラワーさんのお宅訪問でご一緒しました。また7月には拙宅にもお越しいただいています。facebook経由でお誘いを受け、今回の訪問となりました。待ち合わせ後、赤羽駅近くのインド料理店で早めのランチをとりました。今時にしては値段控えめで、それでいて美味しかったです。お宅まではバスの選択肢もありましたが、天気が良かったこともあり、散歩がてら徒歩で向かうこととなりました。

3年前からオーディオ機器の変更はありませんが、お部屋に大きな変化がありました。専門の業者に依頼して、オーディオ部屋の改修をされていました。部屋に入った瞬間に、見た目だけでなく、音的に落ち着いた空間だと感じました。部屋が音に与える影響が大きいことは、その通りなのですが、実際に部屋に手を加えられる方は、なかなかいません。お部屋への投資を温めていた、ishiiさんの想いを感じる訪問となりました。改修されている認識が無かったので、まずはサプライズでオフ会が始まりました。


従来の部屋で気にされていた定在波の対策をされています。SP上部の天井は斜めになっています。前回訪問時は、日本音響エンジニアリング のチューニング材、ANKHとSYLVAN が使われていました。現在はコーナー部のANKHのみとなっています。SPのセッティングも以前の内振りから平行法にされています。部屋が変われば音も変わるわけで、それに応じてアクセサリーの使い方、SP配置が変わるのは、当然と言えば当然です。部屋のポテンシャルが上がった証だと思いました。


リスポジ側の天井は床面に対して平行ですが、工夫がありました。やはり定常波対策です。フラットな天井に凹部を設けて、複数の板を取り付けています。家の元来の設計図も参考に検討されたそうです。実施できると踏んだら実行する潔さが羨ましいです。ishiiさんはライブな空間と言われていましたが、実際に、手を叩いても、不自然な響きは生じませんでした。会話のし易い部屋だとも感じました。それでいてライブさを失わなっていないとなると、音楽を聴く上で好ましいことだと思います。


一方で、LINNを中心とした、機器類は前回から変更ありません。最上流はスチューダのD730 MkⅡ とLINNのLP12です。カートリッジはLINNのAkiva、フォノイコライザーはFMアコースティクスのFM-122 、プリアンプはLINNのKLIMAX KONTROL です。LINNのパワーアンプ2250を3台使用したマルチアンプシステムも健在でした。LINNのSPはESPEK は、前回訪問時で既に15年使用とのことでしたので、18年目ですね。別の方による、ishiiさんのお宅の訪問記を拝見すると、同じ機器をずっと大切に使われてきたことが判ります。


前半デジタル、後半アナログの流れで、沢山聴きました。特にアナログは当方への配慮もいただき、昭和歌謡を中心に選曲いただきありがとうございました。CDのジャズでは、シェリル・ベンティーン(マンハッタン・トランスファーのメンバー)の「You'd Be So Nice To Come Home To」 が良かったです。元来の歌の上手さ、演奏のノリの良さに惹きつけられました。前回訪問時よりヴォーカルが近くなり、音場の広がりが増したようです。のっけから、お部屋改修の効果を実感した次第です。


全体の2/3くらいはアナログだったでしょうか?時代的には思い切りストライクゾーンでしたが、何が出てくるか読めない選曲が続きました。ishiiさんの変化球が面白かったです。ユーミンの12インチEP『水の中のASIAへ』とは渋いですね。聖子は、勿論、松田聖子ではなく三木聖子です。


この日、一番沁みた女性ヴォーカルは大貫妙子の「黒のクレール」でした。かけていただいたレコードは、1987年のコンサート音源をベースにした『pure acoustic』です。「黒のクレール」は、シティ・ポップスの名盤『Cliché』 に入っています。早速、家に戻って聴き直しましたが、より訴求されたのは、ishiiさん宅での再生です。渚のオールスターズのシングル盤は、B面の「SEASON IN THE SUN」(英語バージョン)でした。入社した頃のバブル時代を懐かしく思い出していました。


一通りJPOPSを聴いた後、アナログの締めにジャズをお願いしました。アイク・ケベック、ビル・ベリー、ドリス・デイ等かけていただきましたが、時間切れとなりました。ishiiさんの主戦場であるジャズやクラシックをもっと聴きたかったです。次の機会の楽しみとしておきます。


ishiiさん、オフ会にお招きいただきありがとうございました。部屋の改修の効果を、終始感じながら聴いていました。前回訪問時は、SP間に音場を置くような印象を持ちましたが、今回はより開放的に聴こえました。一方で、ヴォーカルの密度が上がっていましたので、総じて音楽に入り込めるサウンドに進化していました。部屋の改修は費用がかかる上に、リスクも伴います。なかなか手を出しにくいのですが、チャレンジして成果を出されたことは素晴らしいと思います。おめでとうございました。引き続きの交流、よろしくお願いします。
コメント (2)
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