2日目の午後は、とりさんのお宅です。児島湖に近いHelictas邸から旭川沿いを北上しました。途中、中洲にある酒工房「独歩館」にてお昼にしました。酒蔵に併設されたレストランで、車でなければ一杯いただきたかったところです。私は限定食の「独歩カレー」にしました。サラダ、フルーツ付きのセットです。岡山はやはりフルーツが美味しいですね。前日のPeach Farmer's Village然り、スイートサウンドさんのお宅でいただいた桃やマスカット然りです。気候の良さが効いているのでしょうね。
とりさんは2019年の音会で、ご一緒させていただきました。その際は訪問のチャンスが無く、漸く初訪問となりました。自作派の多い岡山音会のメンバーですが、とりさんは工作はされず、専らメーカー品を愛用されています。お部屋は8~10畳くらいでしょうか?密閉型の2WAY SP、MAGICO miniを短辺に置き、周囲にルームチューニング材を配置しています。密閉型のMAGICOと言えば2Hさんが思い出されます。岡山の音会にも何度か参加されているようですが、今回はご都合つかずとのことでした。
上流はハイエンド機器が並びます。最上流はエソテリックのセパレート機で、トランスポートがP03 Universal、DACがディスクリートのN-01XDとなっています。同社のDAC、D-03もありましたが、主役の座を明け渡した様子でした。ちなみにとりさんはディスク再生派で、ファイル再生の優先度は低いとのことでした。プリアンプはマーク・レビンソンのNo38SLです。以上が、リスポジに近いラックに収められています。パワーアンプはアコースティックアーツと伺いました。ラックの向こうの床上に設置されています。
とりさんの主戦場は、女性ヴォーカルです。この日は全ての再生が女性ヴォーカルでした。2019年の音会で、ポプコン入賞の相曽春日を紹介いただいたことは記憶に新しいです。とりさんが前日のスイートサウンド邸に持ち込んだ、麗美も懐かしいです。松任谷正隆 プロデュースから離れた後の「My Sanctuary」を学生時分、よく聴いてました。拙宅でも女性ヴォーカルをよく聴きますが、時代を上るか、下るかで、とりさんとの違いがありそうです。麗美以降、時代を下って、様々な女性ヴォーカリストをかけていただきました。
一口に女性ヴォーカルと言っても様々ですが、誰もが知るメジャーな歌手はほとんどかかりませんでした。所謂シンガーソングライターが多かったですね。野本直美 、久野かおり、SACRA、篠原美也子・・・と続きます。とりさんの求める世界観が朧げに見えてきました。
小谷美紗子、KOKIA 。その後、映像モードに移行しました。前述の篠原美也子は弾き語りのライブで。
この日かかった最もメジャーなアーティスト(余興の薬師丸ひろ子除く)は、Coccoだったでしょうか?とりさんの一番の推しであると伺いました。90年代にヒットした「強く儚い者たち」を思い出しました。映像作品ならではの、会場へワープする感覚が続きます。
映像の締めは女性3人組のヴォーカルユニットKalafina (カラフィナ)でした。NHKの「歴史秘話ヒストリア」のオープニング曲に聴き憶えのある方が多いのではと思います。武道館や国際フォーラムでのライブ実績があり、広く支持を得てていたことが分かります。残念ながら諸事情により解散したとのことです。
部屋の響きを抑えて、ヴォーカルと対峙する・・・そんなシステムのように感じました。パワーアンプやSPの足元のWELLDELTAが効いているのか、一音一音がしっかりと提示されていました。出だしの「My Sanctuary」において、音がセンターに寄る傾向を感じましたが、当方の耳の問題だったかも知れません。聴き進むにつれて解放感が出てきました。MAGIKO mini後方にあるソナスのSP(エレクタアマトール?)は置いてあるだけ、とのことでした。敢えて外すとどんな音になるか、少し気になりました。
とりさん、自宅訪問の機会をいただきありがとうございました。プログラムも練られていたようで、あっと言う間の2時間でした。想像した通り、女性ヴォーカルを楽しむシステムを構築されていましたね。2日間ご一緒したスイートサウンドさん、Helicatsさん、ベルウッドさん、充実の週末@岡山を、ありがとうございました。また、折を見て集いましょう。
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