珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

高妻山(戸隠)

2024-10-13 08:40:55 | その他
ここに来て、横浜近辺で金木犀が香るようになりました。酷暑の影響か、予想通り遅くなってしまいました。さて、10月の最初の週末、長野県の戸隠方面の高妻山に登ってきました。日本百名山の一つです。高妻山の存在を意識するようになったのは、2017年の雨飾山(途中で撤退)です。以後、信州方面の登山であちらこちら(2018年雨飾山虫倉山飯縄山)から眺めてきました。あるいは上越市内旅行先の小布施からの遠望も記憶に残っています。それだけに、思い入れが強い山であったと言えます。

今回のメンバーは7名でした。高妻山に登る前日、上田の太郎山に登って足慣らしとしました。上田は昨年旅行で訪れていますので、約1年ぶりです。上田市民から愛される太郎山は、1時間程度の登り下りできるお手軽な山です。山頂からは上田市を一望できます。天気が良ければアルプスも見えます。


戸隠中社近くの民宿に泊まり、早朝より高妻山を目指します。夜間は雨も降ったようですが、登山中に雨に見舞われることはありませんでした。戸隠高原は、高妻山の他、戸隠山、黒姫山の登山口にもなっています。コロナ禍前に黒姫山に登った際にも、ここを訪れています。


高妻山、戸隠山の山麗に戸隠高原は広がっています。牧場やキャンプ場があり、車でキャンプを楽しむお客さんも多いようです。キャンプ場を抜けて、登山口へと向かいます。山や牧場にかかる雲の向こうに青空が見えて、中々幻想的な風情でした。ここから長丁場の始まりです。


高妻山には大きく2つの登山ルートがありますが、今回は沢から登って、尾根を下るコースとしました。途中、何度も渡渉して高度を上げていきました。滑滝と呼ばれる滝の脇を、鎖を使いながら登りました。いくつか気の抜けない場所がありましたが、稜線に出れば一安心です。


高妻山は古くから信仰の対象だったようで、所々にお地蔵さんが配置され、それぞれに番号が振られていました。丁度高妻山の山頂が、十番目でした。稜線のアップダウンを繰り返し、山頂を目指します。稜線に上がってから長いのが高妻山の厳しいところです。


高妻山は山頂部が急に立ち上がっていて、最後の詰めはなかなかの急登でした。息を乱しつつも、山頂に到着です。これでまた一つ、百名山登頂が増えました。欲を言えば展望が欲しかったですが、登れただけでも良し、とします。短めの昼食を取り、長い下山に備えました。


高度を下げるに連れて、ガスの切れ間から山肌が覗くようになりました。高妻山の急斜面も一部、顔を出しました。この急勾配が山頂まで続いていたようです。あらためて高妻山のキツさを実感することとなりました。逆に、見通しが良いと心が萎えていたかも知れません。


期待していた紅葉です。流石に山の上部では、普通に始まっていました。間も無く、山全体が真っ赤といった風景が見られることでしょう。登りで景色を楽しめなかった分、下りは景色も楽しみながら進みました。そんな訳で、結局10時間近い歩程となってしまいました。


更に高度が下がり、麓が近づいていることを実感します。黒姫山の稜線部が見えています。山頂のガスは最後まで取れませんでしたが、穏やかな山容は、裾野の形状からも判ります。


飯縄山方面です。その右下に見えているのは、戸隠のスキー場です。更に右奥には長野市街を確認できます。この日、長野方面の天候は、終始、良かっただけに、山頂部のガスだけが残念でした。


長い下りを終えて、やっと戸隠牧場に帰ってきました。ここのソフトクリームを食べたかったのですが、下山時には営業時間を過ぎていました。次の機会を待ちます。


下山後、戸隠中社近くの温泉にて、汗を流して帰路に就きました。翌日の早朝から仕事を抱えている人もいて、そこそこに温泉を切り上げました。予想通りキツい山ではありましたが、念願の高妻山に登れてよかったです。貴重な時間をご一緒した皆さん、ありがとうございました。
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