この週末を利用して、メンバー3名で北アルプスの烏帽子岳に登ってきました。北アルプスは98年以来ですので、随分と間が空きました。登山をやられる方には説明不要ですが、地理で習った飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈の名前は覚えている方も多いでしょう。順に北ア、中ア、南アと呼ばれています。特に北、南は広大で名峰も多く、山をやっている人には格別な存在です。雪の多少や山容の違いから、華やかな北、玄人好みの南と個性が分かれます。私はどちらかと言えば南ア派ですが、あらためて北アの魅力を実感する山行となりました。
夜間に七倉音泉に入り、仮眠して登頂に備えました。ここから先は一般車は入れません。我々3名に相乗りの方を加えてタクシーで登山口の高瀬ダムに向かいました。
北アルプスの3大急登の一つ、ブナ立尾根を登ります。ちなみに残りの二つは合戦尾根(燕岳)、早月尾根(剱岳)です。ブナ立て尾根は南アルプスの甲斐駒の黒戸尾根と共に日本3大急登にも入っています。手ごわいイメージでしたが、初日だったこと、好天だったこともあり、意外にもスムーズに登れました。瑞々しいブナの緑に却って後押しされた気分です。
初日は烏帽子小屋に泊まりました。森林限界に位置しているので、付近には樹林もあれば、高山植物もあるといった感じでした。学生の頃はテント泊が当たり前でしたが、社会人になってからはすっかり小屋にお世話になっています。
翌日も好天に恵まれました。ご来光は5時前です。さすがに標高2500mにもなると朝晩は冷えます。このシーンを見るために登るとは言いませんが、山から見るご来光は醍醐味の一つです。
朝焼けの野口五郎岳です(アイドル歌手だった野口五郎さんの命名元です)。有名な槍・穂高連峰はこの山の真裏に隠れて見えません。
今回の目的の山、烏帽子岳(左手前の三角形の山)です。奥には立山と剱岳も見えます。富山側から見た冬の立山・剱はこんな感じです。
後立山連峰の山々です。針ノ木岳と蓮華岳の間に鹿島槍の双耳峰が見えます。さらに遠方には白馬岳まで。
水晶岳です。98年にこの山に登った時は、台風の影響もあって散々な苦行となりました。北アルプスで一つ挙げろと言われれば、水晶岳を選びます。
槍ヶ岳を目指す人気の表銀座コースの主峰、燕岳です。頂上付近で白くなっている部分は花崗岩です。このショット中にサプライズが一つあります。燕岳の稜線が左に落ちるその先に、世界遺産に選ばれたあの山が。どこでも、いつでも、富士山を見つけると声を上げるのは皆さん同じです。
この日の宿泊は船窪小屋です。この方、小屋のご主人ではなく常連のお客さんです。西国立で「こまくさ」という居酒屋を営んでいる橋本さんです。山の歌や有名な歌謡曲だと、とたんに合唱になるのが不思議です。私は世代的に全く被りませんが、歌声喫茶というのはこんな感じだろうなと思いました。独演会の前にテーブル席で話をする機会がありました。学生自分にテントで歌った「アルプスの恋歌(岳人の歌)」「山男の歌」をその場で唄っていただき、懐かしかったです。八ヶ岳のオーレン小屋他、何か所か本拠地?をお持ちのようです。
船窪小屋はアットホームな居心地の良い山小屋でした。ご夫妻(といっても古希を迎えられています)の暖かいもてなしが何と言っても魅力です。地元の食材を使った天ぷら、紫米など拘りの夕食も堪能しました。山小屋の食事が良くなったと言われて久しいですが、ここまでの例は初めてでした。小屋では自家発電設備を設けず、照明はランプが頼りです。就寝前にちょっとしたお茶会があり、ランプの灯の下、囲炉裏を前に和みました。決してメジャーなコースに位置しているわけではありませんが、リピーターが多い理由がよく分かります。
天候は下り気味で最終日の見晴らしは今一つでした。お母さんが鳴らす鐘を聴きながら小屋を後にしました。鐘は鼓膜というより胸に響きます。前日の歩程(烏帽子小屋から船窪小屋)における繰り返しのアップダウンに筋肉が相当張っています。七倉温泉までの一気の1500mダウンは、ある意味ブナ立尾根より厳しかったです。下りを馬鹿にしてはいけないことを毎度痛感します。下山後は、大町温泉郷の薬師の湯で汗を流しました。他の登山客も考えることは同じです。松川村の道の駅で信州そばを食べ、充実感と共に北アルプス再訪を終えました。
アルプスのもう一つの魅力、高山植物については改めて紹介いたします。
夜間に七倉音泉に入り、仮眠して登頂に備えました。ここから先は一般車は入れません。我々3名に相乗りの方を加えてタクシーで登山口の高瀬ダムに向かいました。
北アルプスの3大急登の一つ、ブナ立尾根を登ります。ちなみに残りの二つは合戦尾根(燕岳)、早月尾根(剱岳)です。ブナ立て尾根は南アルプスの甲斐駒の黒戸尾根と共に日本3大急登にも入っています。手ごわいイメージでしたが、初日だったこと、好天だったこともあり、意外にもスムーズに登れました。瑞々しいブナの緑に却って後押しされた気分です。
初日は烏帽子小屋に泊まりました。森林限界に位置しているので、付近には樹林もあれば、高山植物もあるといった感じでした。学生の頃はテント泊が当たり前でしたが、社会人になってからはすっかり小屋にお世話になっています。
翌日も好天に恵まれました。ご来光は5時前です。さすがに標高2500mにもなると朝晩は冷えます。このシーンを見るために登るとは言いませんが、山から見るご来光は醍醐味の一つです。
朝焼けの野口五郎岳です(アイドル歌手だった野口五郎さんの命名元です)。有名な槍・穂高連峰はこの山の真裏に隠れて見えません。
今回の目的の山、烏帽子岳(左手前の三角形の山)です。奥には立山と剱岳も見えます。富山側から見た冬の立山・剱はこんな感じです。
後立山連峰の山々です。針ノ木岳と蓮華岳の間に鹿島槍の双耳峰が見えます。さらに遠方には白馬岳まで。
水晶岳です。98年にこの山に登った時は、台風の影響もあって散々な苦行となりました。北アルプスで一つ挙げろと言われれば、水晶岳を選びます。
槍ヶ岳を目指す人気の表銀座コースの主峰、燕岳です。頂上付近で白くなっている部分は花崗岩です。このショット中にサプライズが一つあります。燕岳の稜線が左に落ちるその先に、世界遺産に選ばれたあの山が。どこでも、いつでも、富士山を見つけると声を上げるのは皆さん同じです。
この日の宿泊は船窪小屋です。この方、小屋のご主人ではなく常連のお客さんです。西国立で「こまくさ」という居酒屋を営んでいる橋本さんです。山の歌や有名な歌謡曲だと、とたんに合唱になるのが不思議です。私は世代的に全く被りませんが、歌声喫茶というのはこんな感じだろうなと思いました。独演会の前にテーブル席で話をする機会がありました。学生自分にテントで歌った「アルプスの恋歌(岳人の歌)」「山男の歌」をその場で唄っていただき、懐かしかったです。八ヶ岳のオーレン小屋他、何か所か本拠地?をお持ちのようです。
船窪小屋はアットホームな居心地の良い山小屋でした。ご夫妻(といっても古希を迎えられています)の暖かいもてなしが何と言っても魅力です。地元の食材を使った天ぷら、紫米など拘りの夕食も堪能しました。山小屋の食事が良くなったと言われて久しいですが、ここまでの例は初めてでした。小屋では自家発電設備を設けず、照明はランプが頼りです。就寝前にちょっとしたお茶会があり、ランプの灯の下、囲炉裏を前に和みました。決してメジャーなコースに位置しているわけではありませんが、リピーターが多い理由がよく分かります。
天候は下り気味で最終日の見晴らしは今一つでした。お母さんが鳴らす鐘を聴きながら小屋を後にしました。鐘は鼓膜というより胸に響きます。前日の歩程(烏帽子小屋から船窪小屋)における繰り返しのアップダウンに筋肉が相当張っています。七倉温泉までの一気の1500mダウンは、ある意味ブナ立尾根より厳しかったです。下りを馬鹿にしてはいけないことを毎度痛感します。下山後は、大町温泉郷の薬師の湯で汗を流しました。他の登山客も考えることは同じです。松川村の道の駅で信州そばを食べ、充実感と共に北アルプス再訪を終えました。
アルプスのもう一つの魅力、高山植物については改めて紹介いたします。
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