緊急事態宣言が出される前の1月4日、GRFさんのお宅を訪問してきました。GRFさんのお宅を訪問するのは、2019年の5月以来ですから、約1年半ぶりとなります。お会いするのは、Aionさん宅でのオフ会以来でしょうか?年末年始の感染拡大に延期も検討しましたが、時間短めという条件での訪問となりました。アルコール消毒、マスク着用、適度な換気と感染対策を徹底し、お昼用のお弁当はGRFさんとは別々の部屋でいただきました。短い時間でしたが、素晴らしい音を聴くことができ、幸先良い2021年のスタートとなりました。
2019年5月に訪問した際には、既にTroubadour40 がGRFの上に載っていました。変化点は、GRFのすぐ前に置かれているサブウーファーTW5の追加です。しかも2台です。サブウーファーと言うと1台で使うイメージがありますが、ここはGRFさんの拘りでしょうか。鑑賞に入る前に簡単な解説と音出しのデモがありました。単体で鳴らしても音は聞こえません。元来静かなお部屋です。聴こえるのはEMMのトランスポートの回転音くらいでした。ちなみにTW5は50Hz以下を受け持っているようです。
上流の機器はいつものラインナップです。送り出しはEMMのトランスポートです。
DACとプリはMola Molaです。
TW5を駆動するためにSD05が加わりました。手前の是枝アンプと併せてアンプ3台体制です。これはマルチアンプシステムですか、と尋ねたところ、否、との回答でした。このシステムにはチャンネルデバイダーは入っていません。関連して低域の遅れ、マッキントッシュのアンプについているトランスの話を伺いました。大きな部屋はオーディオする上で魅力ですが、一方で難しさも生じます。こちらは気楽に聴かせていただいてますが、相当な試行錯誤をSP配置や諸条件を詰めたことと想像します。TW5のネットワークボックスの大きさも、その表れです。
前半はクラシック、後半はカジュアルの流れで聴かせていただきました。前半は他のお客様向けと概ね同じ選曲、後半は多少、私向けのサービスも入っていたようです。マーラーを中心にオーケストラ系を聴かせていただきました。従来以上の空間の広がり、肩の力を抜いたようなゆったり感、ボリューム上げていないのに存在感ある低音と、大変余裕のある音に感じました。ホールの音に関する当方の語彙力が弱く、TW5の有無に関して、適切なコメントができなかったのは恐縮です(TW5外しても良い音でした)。
この日、私にとってのサプライズは何と言っても声でした。クラシックからポップスまで、ここまで実在感、実体感のある声をオーディオで聴いたことがありません。パグ太郎さんがたまげたというアメリングに、私もたまげてしまいました。声帯の震えが手に取るよう、というのは変な表現かも知れませんが、実に細かい音まで聴こえます。それら細かい音が音で終わらずに、最終的には音楽につながる点がこのシステムの素晴らしいところです。白井光子、ルチア・ポップ然りです。あらためてソプラノの魅力、どこでもドアの意味を認識しました。
以前よりヴォーカルの座る位置が、明確になった印象を持ちました。大橋純子が北海道出身のアーティストの作品をカバーしたアルバム『Terra』、鳥羽一郎が宇崎竜童と組んだアルバム『時代の歌』いいですね。私の持ち込んだクラシック音源も、教科書を読む?ような感覚で聴きました。盤による音の違いがよく分かりました。どのCDでも当たり前のように鳴るのが嬉しいですね。GRFさんも、このところ和室ではなくこちらの部屋で聴くことが多いそうです。私からは、もう上がりではないでしょうかと、申し上げました。
なかにし礼さんの作品集からは「手紙」を選曲しました。六角精児バンドは呑み鉄のノリで。他にも肩肘張らない音楽がつづきました。山本直純さんのパロディコンサートでお開きとなりました。
GRFのある部屋はクラシック向きという、私の固定イメージは払拭されました。誰もが真似できるシステム、サウンドではありませんが、この日のサウンドを耳にして、進むべき方向性を示していただいたように思います。もっとも終わりが無いのがオーディオです。GRFさんが今の位置に留まっているのかは、?でありますが・・・。GRFさん、新年早々のフレッシュな耳に、良い音楽と音を注いでいただき、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。
ヴォーカルの声、気に入っていただきありがとうございました。本当に不思議ですね。単独で鳴らしたら何も聞こえないウーファーが加わるとあのような安定感と腰が加わるのですね。
今回、vafanさんがご指摘いただいた通り、コンサートホールでのサウンドだけではなく、歌謡曲も含めた声が再現が出来たことがとても嬉しいです。
昨日から、ユニコーンも再調整しはじめました。こちらも随分と良くなりました。また落ち着いたら遊びに来てください。
まだまだ進化すると思いますよ(笑)。
先日はお招きいただきありがとうございました。何とかギリギリで聴くことができました。寒い時期が音がいいとも伺っていたので、決めました。
映像でも黒が濃いと白が引き立つように、バランスなんですかね。あのヴォーカルは耳に焼き付きましたので、今後の糧とさせていただきます。
今度は、和室ですか。また登られるのですね。楽しみにしております。