珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

フォノケーブル試聴

2013-07-06 18:15:48 | オーディオ
どうやら関東地方も梅雨明けでしょうか?昔は梅雨明け10日といって梅雨明け直後は夏山登山の好機だったのですが、最近の梅雨明けはメリハリがないようです。以前は梅雨明けは7月20日、つまり夏休みの始まりと一致していたはずなんですが・・・。一方、夏はオーディオにとってはペースダウンの時期でもあります。特に真空管アンプを使うようになって、夏場にメインシステムのスイッチを入れる頻度が下がりました。ここから2か月半ほどは、セカンドシステムの登板が増えるものと思います。

AIT LABOのDACを導入して2か月になり、デジタルの方はすっかり落ち着いてしまいました。あれこれ弄らずに音楽に専念できるのは、ある意味望ましい状況とも言えます。まだAIT DACで聴いていない音源がわんさとありますので、当面は聴くことに集中です。揺り戻しで今はアナログで少々遊んでみようと思っています。と言っても、カートリッジ交換にはまだ早いですし、こちらも無理に弄らないで済むならそれに越したことはありません。購入店さんとリード線についてメールのやりとりをしていると、フォノケーブルの試聴が可能だと判り、お願いすることにしました。

こちらはDelphiを購入した際に付いてきたフォノケーブルです。SMEの銀線のようですが、ケーブルにはvan den hulとオランダのケーブルメーカーの名前が記されています。OEM供給でしょうか。使用して1年数か月ですが、このケーブルでしか聴いていないので耳は慣れています。アース線はフォノアンプ側に2本です。


フルテックのAg-12-Lです。コストパフォーマンスはよさそうです。アース線はフォノアンプ側に1本です。


英国ChordのSignature Arm Leadです。メインシステムはインターコネクト、SPケーブルいずれもChordで揃えていますので、印象良ければいきなり本命になりそうです。アース線はプレイヤー側に1本、フォノアンプ側に1本です。結局、アース線は3者3様でした。そんなものなんですかねえ。


アナログにはデジタルでは得にくい、ハッとする瞬間があり、それを大事したいと思っています。ヴォーカルの持つ雰囲気はその代表ではないでしょうか。片やしっとり、方やガツンと対照的な2つのアルバムですが、両方の魅力を引き出せるのが理想です。


個々の楽器の音像表現においても、アナログに軍配を上げたくなることがよくあります。例えばギターの音の彫の深さ、ストリングの柔らかさ等です。一方で、アナログで難しいと感じているのがピアノですね。調整なのか、カートリッジなのか、解は未知ですが、安心してピアノをレコードで聴けるようにする・・・これはアナログの長期的な課題です。


比較に使ったのは、
・山口百恵:横須賀ストーリー
・LED ZEPPELIN:Whole Lotta Love
・Tommy Flanagan:Relaxin' at Camarillo
・Paco de Lucia:コーヒールンバ
です。

当然ですが、激変ということはありません。ただ、差異はデジタルの上流を弄っていた時と比べるとあるように感じました。Chordはヴォーカルでウェットな感じが出ていて、明るい感じの百恵さんだった他の2本より好印象でした。Whole Lotta Loveは重厚感、空間の広がり、シンバルのリアルさ、3本の間に遜色は感じません。コーヒールンバはギター(手前)、カスタネット(奥)の空間表現に差はなく、音の粒立ちではChordとフルテックは同等、van den hulは少し甘さを感じました。Tommy Flanaganはどれもまだまだ、というか、フォノケーブルの違いうんぬんではありません。

総じてChord Signature Arm Leadの評価が高かったです。激変は却って飽きる可能性を示唆していますから、今回の微妙な変化はむしろ脈はあると思っています。返却まで数日ありますので、比較ではなくChordにフォーカスして聴きこんでみようと思います。
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