10月16日の日曜日、チューバホーンさん宅での定点観測オフ会がありました。途中、日差しが出るなど予想より天候が良く、ちょうど金木犀の二度咲きが始まった頃でもありました。二度咲きは温暖化の影響とも言われていて、このところ増えているようです。さてオフ会です。前回は4月でしたので、ちょうど半年ぶりの訪問となります。例によって私自身の施術を行っていただいたあと、ハンコックさんが合流されオフ会、スタートです。感想戦からOさんが合流するのパターンも、このところ定着しつつあります。
システムの方は、すっかり定着しました。電源ケーブル類の見直しなどあったようですが、大きくは変わっていません。SACDプレイヤーDCD-CX3 、CDトランスポートTL3 3.0、Oさん製作DAC 、マランツ7(プリアンプ)、ファーストワットのパワーアンプのラインナップです。
この日はプリアンプがマランツ7でした。以前はクラシックは是枝さんのアンプ、ジャズ/ポップス系はマランツ7といった区分けもされていましたが、ここ最近のオフ会では、ジャンルを問わない傾向となっていました。OさんのDACを導入された時期と符合します。過去記事を遡って確認したところ、マランツ7を聴くのは2020年2月以来のようです。既にこの時点で、ジャンルを問わず聴ける旨の感想を書いていました。チューバホーンさんご自身も、両プリアンプによる違いが少なくなってきたと感じられている様です。
この日もクラシックから始まり、ジャズ、洋楽/邦楽へ移行する流れとなりました。マランツ7で聴くクラシックいいですね。聴感上のノイズ感が少なく、歌、ヴァイオリン、ピアノどれも聴き入ってしまいました。ハンコックさんも冒頭のクリスタ・ルートヴィヒ から感心しきりのご様子です。
ワルターの田園は前回のオフ会で、ハンコックさん持ち込みのSONY盤を聴かせていただきました。今回ご紹介いただいたのは、同じワルターの別録音の「田園」です。グランドスラムというレーベルの盤で、テープ音源をCD化したようです。SONY盤との聴き比べてみました。いずれもワルターとコロンビア交響楽団の組み合わせなので、録音の違いを比較するのに好都合です。SONYの方がより細かい音が入っている印象ですが、弦の柔らかさ、オケの重厚感ではテープから起こした盤の方が上回っていると感じました。
続いてジャズのヴォーカルものです。ヴォーカルの座りが半端ないですね。SPの微調整を追い込まれているでようです。どうやら最後は軽く触れる程度の位置調整だそうです(汗)。実在感のある声が中央にどっしり定位します。マランツ7の温度感は、ジャズに合います。こちらでダイアナ・クラールの「All or Nothing at All 」を聴くのは初めてでありませんが、毎度、弾力のある太いベースに溜息が出ます。ジェーン・モンハイト、エヴァ・キャシディ―と、オーディオファンにお馴染みのアーティストが続きました。
後半は洋楽から。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」は、オフ会当時に新たな盤が加わったことで、急遽、盤違いの比較を行うこととなりました。帯の色が違います。まずはこれまでのお持ちの盤から聴かせていただきましたが、切れ、重厚感申し分ないと感じました。引き続き、新規入手盤を聴くと、力みがとれより音が自然に感じました。ロックらしいガッツリ感は失われておらず、トータルで後者に軍配が上がりました。クイーンはベスト盤でしたが、ダイナミックな音がオーディオ部屋を満たしました。
最後は邦楽です。今回は昭和系は少なく、平成の曲が多かったです。平原綾香の「明日」はマキシシングル盤です。アルバム『ODYSSEY 』は私も持っていてたまに聴いてますが、シングル盤の方が自然で聴きやすかったです。中島美嘉は過去に何度か、聴かせていただいたことがあります。この日は2曲かかり、ハンコックさんも心動かされたようです。中島みゆきの「命の別名」はB面の「糸」が有名になってしまいましたが、こちらもいい曲ですね。何とも濃いシングル盤です。美輪明宏の「ヨイトマケの唄 」(ライブ盤)で締めとなりました。
オフ会終了後は感想戦です。ここからはOさんも合流し、オーディオ、音楽談義を続けました。ここは吉田類の酒場放浪記でも取り上げられた「常陸」というお店です。初訪問となりました。思い切り昭和な雰囲気の下、ビール、焼酎そして美味しい料理で3時間強、あっという間に時間が過ぎました。
チューバホーンさん、ハンコックさん、Oさん、ありがとうございました。毎回、いい音なので、音が良くなった的な書き方になっていませんが、ご了解ください。久しぶりにマランツ7の音を聴きましたが、ここ最近の定点観測で聴いてきた是枝さんのアンプと、音の差が少ないように感じました。結局は、オーナーの求めるサウンドになってしまうということでしょうか?次回の定点観測も楽しみにしております。
ここ数年間、機材の変化はありませんので、もっぱら盤選びに専念する日々です。
ので、正直に申しますと、システムの調整も皆さんがお見えになるタイミングでしかやってないんですよ。
逆に、盤探しに使う時間の方が多くなっています。あの、イーグルスの盤も1年くらいかかってしまい、本当にVafanさんがお見えになる数時間前に届きました。
ということで、またいい盤がそろったころにまたお出かけくださいませ。あ、あといいお店も見つけておかないとですね(笑)
先日はありがとうございました。オフ会の直前に調整するのみで、普段は盤探しというのは、ある意味、上りの状態かと思います。私も早く、その境地に至りたいものですが、随分と先の話になりそうです。
イーグルスの盤、1年も探されたのですか?オーディオも盤探しも根気が要りますね。オフ会当日に間にあったとは、奇跡的です。
盤のお披露目会、いいですね。次回もよろしくお願いします。お店もよろしくお願いします!
マランツはより楽器らしい音がしますね。
また、毎度のことですがボーカルがブレてません。
チューバホーンさんは、歌物で私を泣かせようと毎回企んでいるとネタのように仰いますが。
私も冗談半分で聴いてますが、あれはマジですからね。
オーディオは、一人で聴いていてウルっとくる事はあっても、オフ会など人前で泣くなんて事は、そうそうないと思うんですよ。
ですので、オフ会で泣かせたというのは、ボーカル好きにとっては、この上ない満足感や達成感があると思うんですよね。
先日はありがとうございました。今回もいい音で聴かせていただけましたね。
楽器らしい音ですか。それは再生が楽しくなる音でしょうから、マランツ7が支持される理由が分かるような気がします。
再生で泣けるには、いろんな要素が重なる必要があります。私より感性の高いハンコックさんは、泣かせにかかりやすいのかも知れませんね。私は映像系の方が弱いです(笑)。